心霊なんでも相談室

相談事例22


今回のご相談者はホームページを見てメールを送られて来た。

愛知県在住の58歳の男性である。

30才くらいの時から、首が震えだし、病院や整体、除霊、宗教などと色々試したが、 一向に治る気配がない、と云う。

どうしたらいいものか?

と落胆されてのご相談である。

病院では、本態性振戦ということで原因不明と云われたと云う。

がお酒を飲むと一時的には回復すると云う。

現在、独身で離婚経験があるとも書かれていた。

貴相談所で治るものなら是非治していただきたい、と云うものである。

だが当心霊なんでも相談所は病院ではないので治す、などと云う言葉は使えない。

所謂、本態性振戦を引き起こしているであろう可能性のある原因を取り除く事はできる、としか言えない。

お話をお訊きすると、30歳の頃よりこの病に侵されていると云う。

これは確かに奇妙な病である。

医学的には”本態性振戦”と言う病名になっている。

『振戦は最も多い不随意運動で、相対する筋肉が律動的に収縮するために生じる規則的な「ふるえ」のことです』

とネットで本態性振戦を検索すると載っていた。

がお酒を呑むと震えがとまる、というのも記されている。

でこの事についても調べてみると

『本態性振戦では、飲酒によりふるえが軽減する特徴が認められています』

と、ある。

治療法として

『薬物療法がよく効きます。最もよく使われるのがβ遮断薬で、わが国では塩酸アロチノロールが保険適用になっています』

と書いてあるがご相談者は病院に行ったが治らないと云う。

塩酸アロチノロールは服用しなかったのだろうか?

ま、たとえ何がしかの薬を服用したとしても効果がないから、このように私の元にメールでご相談されてきたのだろう。

しかし、上記にある通り酒を呑めば震えが止まると云う。

これはご相談者も言っている。

首が震えると云う本態性振戦、これも一種の奇病であろう。

と云う事は霊的作用であると考えられる。

霊的作用と云えば前世の因縁が原因であると考えるのが自然であろう。

で早速お名前を拝見するとやはりお名前から霊的エネルギーが出ている。

という事はこの霊的エネルギーの主が本態性振戦に関わっている前世の因縁であると言えるのではないだろうか?

それを証明させる為にはご相談者から発する霊的エネルギーの主を私の中に呼び込み振戦に関与しているのか、否かを喋らせればいい。

今回も電話相談である。

よって受話器を介してのやりとりになる。

だが、受話器越しでは前世の因縁の悔しさや痛み等を、自分が前世でやったこととして素直に汲み取って頂けないもどかしさがある。

本来はやはり当相談所にて私の前のソファーにお座りになり私の顔を見て、私の表情から怨霊の殺された時の痛みや悔しさ等を感じ取って頂きたいと思っている。

また復讐をしていると告白する時の怨霊の悲喜交々とした語り口などもだ。

所謂、電話だと臨場感をご相談者に与える事ができないのだ。

でも、これは良しとするしかないだろう。

各人当所にこれない何がしかの理由があっての事だろうから。

では、ご相談者が受話器越しに私と怨霊がどのような会話を始めるのか?

と心待ちにしているであろうから早速ご相談者のお名前を呼びご相談者に憑いているであろう前世の因縁を私の中に呼び込むとしよう。

相知振戦(仮名)入って来い!相知振戦入って来い!と呼ぶと直ぐにナニカが入って来た。

その入って来たモノに、お前は相知振戦か?

と尋ねる、が・・・・・何も言わない。

しかし、これは今回に限ったことではない。

これまでのご相談者に憑いていた前世の因縁と同じだ。

やはり突然、憑いているニンゲンの真上に光が現れ、憑いているニンゲンの名前を呼ばれるので、何が起きたのか?

と、戸惑っているのだ。

それも姿がなく、自分の頭の中で聴こえる事に。

で一瞬頭が・・・・・・んんん、、、、と空っぽになった状態なのだ。

そりゃそうだ、怨霊の棲む林、自分の縄張りでとり憑いているニンゲンを好き放題いたぶっているところに、そのいたぶっている相手の名前を呼ばれたのだ。

・・・・・・困惑しても当たり前だ。

一体、どこで誰が喋っているのか?

と怪訝な表情であたりをキョロキョロと見回している姿が目に浮かぶ。

で、そうこうしていると、また呼ばれた。

で頭にガンガン響く声に、とうとう我慢できずに

「ウルセーノウー、何が相知振戦だ、アイチシンセンではないわ!!」

と言って大声で怒鳴る。

「相知振戦を呼んだのに、なぜお前が出てきたのだ」

とまた頭の中で声が聴こえる。

「ウルセー、お前はナニモノじゃーー!!」

と辺りを見回すがやはり姿はみえない。

「ナニモノカーと言う前にお前は相知振戦かと訊いているのだ!」

「ウルセーアイチシンセンではないわーーーーアアアアアア!!!!(念を入れる)アウアウアウアウヤヤヤッヤメテヤメテ、ヤメテクダサイマセヤメテクダサイマセ」

突然、雷鳴が轟イナズマが頭を直撃する。

「お前は相知振戦かと訊いているのに違うなら違うとなぜ言わないのだ!」

「いやいや、おみそれいたしました、おみそれいたしました」

姿のみえない存在にただひたすら謝罪する。

「お前は前世では何をしていたのか、仕事だ」

と仕事を訊かれるが今更抗う気力がない。

「わ、私は百姓でございます」

「百姓か」

「さようでございます」

「相知振戦は何をしていたのだ」

「こ、これはヤクザもんでございました」

「ヤクザものか」

「さようでございます」

「お前は、この男は知っているのか?」

「いえいえ、知っていると言う事はないのですが、まぁ私ら百姓は町に逝く事などありませんから、こんなヤクザもんと会う事などないのですよ」

「では、ヤクザもんと会うことがないお前がなぜ、この男に憑いているのだ?」

「いえいえ、それはお祭りの時にでございますねー、村祭りがあるのでございますよ、そうしたらうちの村には、まぁベッピンで評判の女の子がおったんですよ、それにこの相知振戦が目を付けてですねー村にやってくるようになったのですよ・・・そしてお祭りの時にその若いベッピンさんを引っ張りだしたのでございますよ 、それで私ら村のものが、ヤメテクダサイ、ヤメテクダサイ、ヤメテクダサイと皆で娘を庇ったんですよ、そしたらその時は、まぁそれでこの相知振戦は引き下がったのでございますが、またそれからしょっちゅ来るようになったのですよ、私らが畑に出ていると、なんじゃかんじゃと因縁を吹っかけて来るわけですよ、それを私たちは、ヤクザもんなんか云うのは怖いもんでございますから、私なんかヤクザもんなんか見ることもありませんから、私ら百姓はいつもいつも田んぼに出て、朝、日が昇ったら田んぼに出て、夜、日が暮れたら家に帰り、そしてたまに仲間の百姓のうちで酒を呑んだりとか、安いとこで酒を呑むだけでございますから、お町に逝ってねえちゃんたちと話すこともないし、だからこんな悪いヤツらと話すこともないのですよ」

「そうか、でその後どうなったのだ。ところでこの相知振戦と云うのはどのような顔立ちをしていたのだ」

電話での会話であるからご相談者がどのような顔をしているのか私には分からない。

故に、怨霊に顔立ちを喋らせれば電話越しにお聞きしているご相談者も自分に憑いているものだと実感できるのでは、との思いで顔立ちについて訊いているのだ。

「顔つきでございますか?これはですねー顔つきはねーわりとこうヤクザもんでございますけどねー顔がねーホントこう男前なんですよ、わりとこうねー目がキリッとなっていてねー、まぁなんと云うんかこう役者のような顔をしているんですよ」

「そうか男前だったのか、その時歳は幾つぐらいだったのだ」

「その時この男は、うーん多分、、、、まだ二十歳いくかいかないかぐらいじゃなかったでしょうかねー」

「そうか、では顔はわりと男前で二十歳ぐらいだったと云うことだな」

「そうそう、さようでございます・・・だけど一旦切れたら手のつけようがない男ですよ、これほど凶暴な男はおりません」

「そうか分かった。では少しまっておれ、おいところで性格は知らないだろうな?」

「セイカクでございますか?」

「そうだ、性格は分かるか」

「性格と云うよりも、この私なんか、この男が来たらもうー怯えていただけでございますから、そらぁもう普通はニコニコ優しそうな顔をして笑って話しますが、ちょっと何かあったらもう目を吊り上げて、もうそのままヤクザそのものでございますから、そんな近寄る事もできませんから、性格なんか私には分かりません」

「そうか、では少し待っておれ」

「はい」

と言って受話器越しのご相談者へ





相知さん、聴こえてますか?

と聴こえているのか、どうかを先ずは確認する。

<えー、途中切れましたけどねーなんとか>

大変失礼ですが、あなたの顔は男前と言っておりますが(これも検証するため)如何でしょうか?

<なんか男前と言っていましたねー>

はい

<モテない方ではないですよ、自分的には>

モテるという事は怨霊が云うようにわりと男前と云う事ではないのでしょうか。

では、男前と云うのは当たっておりますか?

<・・・普通ですね、ブサイクではないです>

ぶさいくではないと云う、という事は?

(これは、受話器越しの録音なので部分的に何を云ったのか分かりづらい箇所がある)



「おい、その後どうなったのだ」

「そ、それでですね、この男は癖があるのですよ」

「そうか、何か思い出したか」

「はい、思い出しました。癖がありました・・・いつもね、首をコロッコロと動かすのですよ」

「首を捻るのか」

「さようでございます・・・首をいつもコロッコロと捻るんですよ、でなんでかな〜首がおかしいのかなぁーと思ったんですけど、癖のような感じでございましたねー」

「そうか、首を捻るのだな。ところでお前はこの男から殺されたのだろう」

「そうそう、さようです。殺されたんですよ、こいつはですねー私たちの村の女の子をですねー自分の女にするために、なんかかんかいっちゃー因縁を吹っかけに来ていたんですよ、それがやっぱしなんちゅうんですかねーあのうー・・・大雨が降ったんですよ、私たちの時代は、もう雨が降り出すと、もう雨が降り続いて、そしてもう畑の土などがドンドンドンドン流れてしまうものでございますから、その時にベッピンさんの娘も両親と一緒に川の土手に逝ってですねー川が氾濫しないように、やっぱりこう土を盛るわけですよ、石とか色んな物を盛ってですねー少しでも土手の嵩上げをする訳でございますよ、その時にこのやっぱしヤクザもんが来たわけですよ、そして何しに来たのか?と言ったら”ワシたちが手伝うてやるからのうー”と言うわけですよーだけどそんなものはもう見え見えでございますから、もういいから私たち百姓だけでやりますから、と言って断ったのですが、断り方が悪い言ってですねー、私ら百姓はこの男の手下から皆なねー木刀でねー殴られたんですよ、頭から身体中を殴られたんですよ、その時、今度逆らったらお前殺すぞ!と言われていたのですけど、もうその時は私は殴られていて、もうそのまま身動きがとれないままになっていたんですよ、その後、しつこくまた村に来るようになってですよ、それでその娘の父親でございますねー私なんかの仲間の百姓でございますよ、それが私のところに来て話をしてくれんかのうーと、だけど私は庄屋じゃないから、庄屋さんのところに逝って話をせよ、と私は説得したのですよ、だけど庄屋さんは気の弱い人でホントに何にも出来ない人で、だから私のところに来たのですよ、でしょうがなく私が話をつけに行くしかないと言う事で話をつけに行ったのですよ、そしてこの・・・町ではございません、町には逝きません、屯しているところがあるのですよ、この友達が屯しているところが、そこに逝ったんですよ、そして話をしていたら、そしたらこいつが突然狂ったようになって”お前ら百姓が、土くせー百姓がワシらに話を付けに来るとはどう言う事かーー!”ともうそこでまたもうー滅茶苦茶に殴られて殴られて、もう身動きできないほど殴られて、私そのまま這って帰ったのでございますが、私悔しくて悔しくて、絶対、いくら百姓だからと言ってこいつに舐められたらいかん、これ以上やられたらいかんと思って、私も鍬やら何やら持って、私ら百姓仲間と皆でこいつのところに逝ったんですよ、そして喧嘩でございますよ、そうしたらこいつらヤクザは喧嘩が強いから、私らもう、皆もう踏んだり蹴ったりされて首を吊らされたんですよ」

「なに、首を吊らされたと言う事か」

「さようでございます・・・首を吊られて皆、宙ぶらりんですよ、もう首が宙ぶらりんになって、皆宙ぶらりんになって」

「何人宙ぶらりんにされていたのか」

「私らが逝ったのは7、8人ですけど、それでも頭を下げるヤツは首を吊られなかったんですけど私ら5、6人は首を吊られておりましたよ。そして木刀で宙ぶらりんにされたまま身体をガンガン殴られて私気が付いたらこっちに来ておりました・・・今も悔しくて悔しくてクルシクテ、苦しくて、私の首はもう痙攣を起こしているんですガンガンガンガンなってもう、もうこの痙攣が止まらないのですよグングンガンガンなって」

「そうか、首を吊られたからそうなったと言うわけだな」

やはり首が震える原因があった。

「そうそう、さようでございます。首を吊られているんですよ、そして宙ぶらりんにされて身体をガンガンガンガン殴られるのです・・・もう息が苦しいし首はもうガクガクなるし、もうだから今もうこっちに来てもガンガンガンガンなっておりすよ」

「そうか、それは酷いことをされたのだなぁ」

「さようでございますよ、許せません許せませんユルセマセン!!ヨ、女の事でこんなことされた事は」

「そらそうだ、お前の云うとおりだ。ところでお前は復讐はどのようにやっているのだ。復讐はやっているのだろう」

「フクシュウはやっておりますよ、私ですねー殺されたのもねー、やっぱし雨がよく降る寒い時でございましたから、その時はまぁ雨は降ってはおりませんでしたが、だけどまぁ寒い時でございますよ、そして首を吊られて滅多打ちにされたんですよ身体を、ですからこやつも首をもうガクガクガクガクさせて私とおんなじようになるようにしておりますよ、それに身体中どっかっこっか痛い筈ですよ、で冬が来るとどっかっこっか痛いので、あーイテーのう〜、肩が悪い身体がわりーい、腰もわりーい、どうしてかのうー、と言っておりますよ、で女を視るとですねー、いい女を視るとコヤツはですねー気狂いのようになって行くんですよー、ですが私はですねーこいつが逝く女逝く女全部に私が入って(憑依)ですねー”このオトコはやばいぞこのオトコはやばいぞ、こいつに近づくな、こいつに近づくな”と云うからこいつはねーいいと思った女が全く自分の手に入らないのですよ、でねーこいつが嫌うような女、そんな女たちをねこいつにドンドンドンドン付けて、そして自分は、あっ、こげな女か、あ、またこげな女か、まぁいいやしょうがねーこげな女でもいいや、と訳のわからん女ばっかしを私がつけております。そしたらその女たちはですねー金に汚いのですよ、金に、金に汚いものでございますから、こやつからね、少しでも金をせびろうせびろう(タカル)とですねー皆近寄ってくる。それでもこの男は、アホなアホなアホな男だから、格好をつける格好をつける格好ばっかしでございますからねー、なんとかかんとかしてそう云うくだらんクズみたいな女をですねー自分の傍に置きたがるんです・・・しかし私はそんな事では許しませんよ、私は女絡みで首を吊られて殺されたんですからねー」

「良しわかった。少し待て」

「分かりました」



今、訊いていてどう思いましたか?

と受話器越しにお聴きになっているご相談者にお伺いする。

<・・・えーっとですねー今訊いていて信用できますけど>

今の話を信用すると言う事ですね。

では、今の話に於いては心当たりがあると言う事ですね。

<・・・はい、そうですねー全体の女性の流れだとか>

では、これがあなたに入っていると云うことに納得されたと言う事ですね。

<はい>



「おい、他にはどのような事をやっているのだ」

「ほ、他にでございますか?他にはですねー私首を吊られた時にいつも考えていたのですよ、必ず復讐してやる復讐をしてやる、とですからねー私のこの執念がねこの男に宿っておりますからねーこの男ね、いろんなことがあった人間に対する恨みが凄いんですよ執念が、ですからこいつはねー他の人間から見たらねー 、あいつは普段はなんか真面目そうな良さそうなヤツだけど、だけどあいつは性根が凄いのうーあいつは、あいつのなんか目を見たときに気持ちが悪くなってくるわい、と皆がねーこいつをねー毛嫌いするようにしているんですよ、いつもいつもこいつはねー自分がねー俺は出来るんじゃ仕事ができるんじゃ、とねー格好をつけております。しかし、その反面ね、こいつにはねー敵が多いのですよ、いっつも敵がねー陰口を叩いておりますよ、あの男はおかしいぞーあの男はおかしいぞー、とですねー陰口を叩いておりますよ、ですからこいつはねー、なーんか仕事でもねーなーんかこれからだという時に必ずねー失敗するように仕向けているんですよ、失敗してねー挫折ですよ挫折、でーガックリ来るガックリ来るガックリ来る、やっとこれからこうなったと云う時にガックリ来る、そして皆からねー見下げられるんですよ、あのバカ大口叩きよってみな台無しじゃハハハ(笑う)ダマー見やがれ、あいつは格好ばっかしじゃ格好ばっかしじゃ、とそう言うのがねーある程度こいつの耳にも入るんですよ、そうするとこれはねー、ヤカマシイー!お前らクズとは違うんぞー、と思いながらねーまたやるんですけど、ある程度やらしているんですよ私が、アハハハハ、ハッハッハッハ挫折ですよ挫折ですよ、私はねー必ずこいつにはねー自分がやられた仕返しを必ず何十倍にも返してやってねーこいつのねー子々孫々に渡るまで私はねー恨み続けてやろうと思っているんですよ」

「そうか、分かった、少し待っておれ」

「分かりました」



今、喋っていた事に対してお心あたりはありませんか?

<・・・そうですねー、あるといえばありあます>

相知さん、私としてもこう云う事を一々お聞きするのは如何なものか?

とは思いますが怨霊の喋った事に間違いはないのか、を検証しなければならないのです。

<・・・はいはい・・・そうですねー心当たりはあります>

では、今喋っている事に間違いはないと言う事ですね。

<そうですねー>



ところで他に何か聴きたいことはありますか?

<・・・うん、何かしたら失敗に終われせると言う事ですね>

そうですね、女性にしてもあなたには良い女はつけないと言っているのです。

<・・・全くその通りです。それに私の親との関係はどうなんでしょうか>

あなたの親ですね。

では、その事を訊いてみましょう。



「おい、もう一度出てくるがいい」

「は、はい」

「今、我は相知振戦と話をしていたのだ。それは分かっているのか?」

「分かっております分かっております」

「おい、お前はこの相知振戦の親は知っているのか?」

「知っておりますよー」

「では、親はどのような人だ」

「この親と言うのはねーいつもねーうろたえているような感じでございますよ、いっつもなんかもうこの男の事に対してもう、何かいつもグジグジいっちゃーねー、おおそうか、うーん、そりゃダメじゃそりゃダメじゃ、と何かいつもオロオロしているような、うーんこの父親と云うのはねーやっぱし私らと同じ百姓なんですよ」

「なに、百姓か」

「さようでございます・・・ですからいっつもこうオロオロする性格なんですねー、で要するに気が強くはないんですよ、まぁ気持ちはさっき云ったように、まぁこのシンセンと云う人間はとんでもない人間でございますから、それから比べたらこの父親はホント、ただオロオロするだけで、だから決して親子の仲は良くありませんよ、もうホントにもう、それはもう私も中に入って親子の、要するにこのシンセンに、この男に関係あるものは皆私は排除しているわけでございますから、邪魔しているわけでございますから、でこやつはいくらいきがってもいきがってもお山の大将じゃ、誰もおらんぞ、お前は最後は孤独じゃ孤独、孤独になるんじゃ!孤独で孤独で、孤独のまま・・・ワシたちゃー宙ぶらりんになって殺されたのじゃ、お前も同じように孤独の中で皆から疎まれ疎まれされ、だんだんやられながら一人で死んで逝くのじゃ、とそう云うように仕向けているのですよ」

「そうか、分かったちょっと待っておれ」

「わかりました」



相知さん、お父さんとはどうですか?

<僕が二十歳の時に死んだんですね、病気で。お袋は70過ぎてまだ生きているのですが>

いや、お父さんとの関係を知りたいのですが?

<いや、仲が悪かったんですよ・・・小さい時から暴力が・・・今、思えば父親は気が弱いと言っていましたが、それはわかりますねー>



「おい、聴こえているか?」

「ははい、聴こえております・・・人間界で300年経ったと言うんですか?」

この怨霊が生きていたのは300年ぐらい前、、、とご相談者に話していた事を訊いていたのだ。

「そうだ。お前は死んでどのくらい経つのだ」

「いや、私まだちょっとですよ、まだ首がガクガクなっておりますから、もうこの首の震えが止まらないのですよ」

と人間界では怨霊の死後既に300年近くは過ぎていると思われるのだが、あの世では死んでまだ幾日も経っていないと言うのである。

「そうか、分かった。では今からお前のその首を治してやる」

「ええっ!あ、あなた様はどなた様でございすか?」

「我は宇宙総帥と云う神じゃ」

「カカカカ、カミ様でございますか」

「そうだ、お前はその震える首がきついのだろう」

「はーい、きついんです・・・もう首がガンガンガンガン、じゃあ今から、今から治して頂けるので」

「そうだ、今から治してやる。だからそこで待っておれ」

と言いつつキズを治す術を始める。

「ははい、ありがとうございますありがとうございますありがとうございますアアアアアア//////////aaaaaaaaアッ!!!!」

最後はアッと云う声を残し消えて逝った。

で今、あなたに憑いていた前世の因縁は離れて逝きました、と電話越しにお知らせする。

<・・・あっそうですか>

はい。

<これで治っていくのですかねー>

そうですねー、首の震えの原因は今の怨霊のせいのようですねー。

今の怨霊も首がガクガク震えて止まらないと言っていましたから、今はまだ何も変わらないですかねー。

<はい、まだわかりませんね>



首の震えの原因はやはり前世の因縁の作用だったようである。

がまだ断定するには早い、と言わざるを得ない。

ご相談者にはまだ別に前世の因縁が憑いている事が分かったからである。

しかし、もし今回除けた前世の因縁が首の震えに関わっているものだったとしたら数ヶ月後には何らかの結果はでるのではないだろうか。







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