心霊なんでも相談室

”相談事例21”



今回は東京で世帯を持ってお暮らしになっているご長男について大分のお母さんからのご相談である。

兄貴がヘンなんだよ、と同じ東京に住む弟から連絡を受けた、と。

何がどう変なのか、はお母さんは具体的には私には言わない、が何か兄に対して異常を感じていると云う弟の言葉が気になりお見えになったのである。

いつものように詳細な事情は喋る必要がないことを既に心得ているご相談者。

有難い事にこのお母さんはリピーターなのだ。

ご家族の中で何か事あるごとに必ずお見えになる。

さて、今回のご長男に関わる異変とはなんであろうか?

詳細についてはご相談者からお聞きしなくても一向に構わない。

ご長男に重く関わっているであろう前世の因縁に訊けば簡単に済む事だからである。

と言う事でご長男のお名前を呼びご長男に関わっている前世の因縁を私の中に呼び込む。

韋編長男(いへんながお・仮名)入って来い、韋編長男入って来い!と言うと直ぐに入って来た。

で首を傾げているものに、韋編長男と言っているのが分からいないのか?

と云うと、首を捻っていたモノが、突然

「うるせーのうー、ナニモノかー!お前は!!」

と言って出てきた。

「ナニモノではないのじゃ、お前は韋編長男かと訊いているのだ」

「いへんながおではないわ!俺は」

「では、お前はナニモノだ」

と言いつつ念を入れる。

「ウルセーノー、オマエコソ何ものか?ウウッ!!ウウウウ、ヤヤヤヤ、ヤメテクダサイヤメテクダサイ」

「ヤメテクダサイ?おまえはいへんながおかと訊いているのだ。お前はダレダ!!」

「わ、私はいへんながおではありません」

「ナニ!では、お前は前世では何をしていたヤツだ。仕事だ」

「わたしはコジキであります」

「なに、お前は乞食か」

「さようでございます」

「韋編長男は何をしていたのだ」

「これは、ナニカ、商やの息子のような感じでございました」

「商やの息子か?」

「そうそう、さようでございます」

「ではお前はその商やの息子に殺されたのだな。なぜ殺されたのだ」

「な、なぜと云うよりも私たち乞食はお屋敷を廻っておめぐみをいただくのが毎日の仕事でございますから 、お屋敷を廻っているうちにこの男の居るお屋敷にいったのでございます・・・そしてまぁお屋敷に逝って戸を叩いたらすぐ出てきたのでございます・・・・その時は若い丁稚がでてきて”なんかお前たち乞食が、なんの用があるのか?”と云うから、いえ私たちおめぐみに廻っているのでございますが何か喰いものがあったら何のクズでも、腐ったものでも構いませんからどうかおめぐみをして頂けないでしょうか?とそう云ったら”お前たち乞食は臭いわ、お前たちこの中に入るな、外で待っとけ、今からちょっとご主人様にお聞きしてくるから”と言われ、そして奥に入っていったのでございます・・・そうして出てきたのが、この男だったのでございます・・・何か息子のような感じでございましたねー”お前たちはわしがたの屋敷に来て何をねだりに来たのか?”と云うから、いえ私たちおまんまを全く喰っていないものですから、できたら是非、腐ったものでも捨てたものでも構いませんから、もしありましたら頂けないでしょうか、分けて頂けないでしょうか、と云ったら”やかましいー!!やかましいお前たちゃ乞食のくせにして、ここはのう大店の屋敷ぞー、こんなところに来るもんじゃないだろうが、お前たち乞食が廻るところは其の辺の小さな店の屋敷に逝け、ここは大店じゃ”と言われたのですが、何とかお願いします何とかお願いします、と言ったのですが”うるせー!ドケ!!カエレー!!”と言い、そのまま木戸をバーンと閉めたのでございます・・・しかし私たちも何日も何日も何にも食べていなく、もう水ばっかし飲んでばかりいるものでございますから、もう腹が減って腹が減ってしばらくそこに佇んでいたのでございます」

「そうか、ところでお前たちはその時何人いたのだ」

「・・・もう何人と云うより私とカアチャンと子供でございます・・・まぁ子供と言ったってまだ抱っこしている小さな子供です・・・カアちゃんが抱っこして私が廻っていたのでございます」

「その頃の季節はいつ頃だったのだ」

「それは・・まぁ陽気が良かったものでございますから、もう夏に近かったのではないでしょうか」

「そうか、夏に近いと言う事か」

「さようでございます・・・それで良く考えたら、ああ、これから先、あそこに逝ったら、もう真っ暗やしのうー、もう今から逝くとろこもないし・・・またカアちゃん水でも飲んで我慢するか?と云ったらカアちゃんが、いや水はもういい、この子供に何か食べさせないといかんから、おっぱいがいっこも出ないから何か口に入れないと、この子供まで死んでしまうから、と云うから、そうやのうーここの、あのニイちゃんもなんか気が荒らそうやし、中々ねーのう、と言ったら、まぁーあんたお願いだからもう一度木戸を叩いて土下座でもして何か喰いものを頂きましょう、と云うから、おうそうかもう一度呼ぶかのうーと言って、またドンドンドンドン叩いたのですよ木戸を、そうしたらまた最初の若いニイちゃんが出てきて”なんじゃお前たちまた来たのかー”と云うから、いやまたじゃなく待っていたのです、と云ったら”きさね(汚い)ー奴らじゃのうーお前たちゃーの、待っとくなんか、今度来たらお前たちゃーうちのお坊ちゃんからヤラれるぞー”と云うから、いや、なんぼ叩かれてもいい、もう蹴られても構いませんから食物だけお願いしたいのですが、と云ったら”分かった、お坊ちゃんにお訊きしてくるからちょっと待っておれ”と言われそのまま待っていたら、今度はこの男がもうー木刀を持ってでてきたのですよ、木刀を持って”お前たちゃナンカー!!”ともう言い方がどこかのヤクザと一緒ですよもうあのうー、大店のお坊ちゃんがでございますねー、もうヤクザと全く変わらないんです”コラー!!キサマらナンカー!!”と言って私、へい、そんなそんな怖いことを言わないでください、おめぐみに廻っているだけでございますから、と言ったら”お前たちゃーここはのうー大店のお屋敷じゃ、お前たちの来るところじゃねー帰れと云っただろうが”と言われましたが、いや何とかうちのカアちゃんの乳がもうでらんで子供がもう泣いて泣いてしょうがないのです、なんかカアちゃんに何か喰わせんと乳がでらんもんでございますから、どうかどうか宜しくお願いします、と言ってみんなで頭を下げたのでございます・・・そうしたらこの男が突然木刀で私の頭をガンがンガンガン殴ったのです・・・わたしは頭が割れてしまって、頭が血だらけになって、そのままそこで死んでしまったのでございます。そしてこっちに来たのでございます・・・あ、あまりにも理不尽なやりかたに、許せん!こいつだけは許せん!わしたちコジキが腐ったものでも良いから、とおめぐみに廻っただけで頭をチチワラレテ殺されたんですから悔しくて悔しくてこやつにとり憑いている訳でございます」

「そうか分かった、では少し待っておれ」

「わ、分かりました」



あなたの息子さんは前世では大店の息子さんだったようですね。

だけど乞食を木刀で殴り殺していたのです。

それで乞食の霊が憑いていたのです。

という事はこのままにしておればいつか脳溢血、脳梗塞等で突然倒れるような事になっていたのではないでしょうか。(乞食を殴り殺した復讐で)

とご相談者のお母さんにご説明をする。

<・・・そうですね・・・我が子ながら情けないですわ、そう言うのを訊くと>



「おい、それでお前は復讐はどのようにやっているのだ。復讐をやっているだろ」

「フクシュウでございますか?」

「そうだ」

「私、頭をチチワラレテしまってこっちに来ても頭がボーッとして集中力が全く湧かないのでございます。ですからこいつの頭もグチャグチャにしております・・・ですからこいつ頭の中が突然痛くなったり、ああ〜イッテ〜頭がイテー!、と唸ったり、そしていつも私はボーッとしておりますから、こやつもボーッとして、時々いつもボーッとさせて、頭がイテーと言いながら、なんで頭が痛いのか分からんが頭が痛いのうー、とそしてボーッとして何も思いが浮かばないようにボーッとさせております・・・私らコジキは臭くて臭くてたまりませんでしたから、こいつも私がくっついているときは、こいつの身体からドンドン臭い匂いを発散させております。ですからこいつは、あの人汗臭いわねー何か臭いわねーとこいつに近寄るヤツは皆思っておりますよ・・・臭いんですよこいつは、傍に寄っただけで臭いんですよ・・・私たちが臭かったから同じようにしているのですよ」

「そうか、では少し待て」

「は、はい」



あなたの息子さんは臭いですか、大変失礼ですが、怨霊の喋った事を検証しなければならないからお聴きするのですが。

<体臭が凄い臭いですね。その通りです>

ああ、やはりそうですか、ではこの乞食の言っている事に間違いはないようですね。

<それに女の幽霊を見たと言うのですが>

それなら女性も殺しているのかも分かりませんね。

という事はオンナの霊が憑いていると言う事ですね。



「おい、ところでお前は人間界に幽霊のような姿で出る事はあるのか?」

「ユウレイでございますか?」

「そうだ、幽霊になって出ることはあるのか」

「私は出ませんが」

「では、この男に憑いているのはお前以外にも居るのか?」

「いえ、こいつにはですねー私だけではございませんよ、まだね、あっちこっちにゴロゴロしておりますよ」

「そうか、まだゴロゴロ居ると云うのか」

「さようでございます・・・もうこやつはね、私はね頭をチチワラレテ血だらけになっておりますからね、こいつの頭もねー発狂させてやろうと思っていますよ、頭をガンガンさせて最後はねー頭の中を血だらけ(脳溢血)にしてねー、そしてボケさせてしまってねー身動き、今で言う半身不随でございますよね、今で言う、今で言うと云うのは宇宙総帥様から、神様からの(知識)、と言うことですよ」

「お前は良く我の名前を知っているな」

「いえいえ、知っていると云うより私は一応中に入っているから解るのでございます」

「そうか、では我の知識を引用していると云うことだな」

「さようでございます・・・ですから半身不随ですよ、頭の中の血管をトーンと切らせてですね、倒して半身不随にしてね、私は最後にこいつを地獄に引きずり込もうと思っておりますよ・・・しかしまだまだこいつにはいっぱい憑いているものがおります・・・だから私があんまり頭が痛いと次のやつと変わるんですが、その時なんかオンナのようなのが入っておりましたねー」

「そうか、やっぱり女が入っているか」

「さようでございます」

「ところでお前の割れた頭のキズを治してやろうと思っているのだ。そうしてお前たちをふる里に帰してやろうと思うのだが」

「いや、わたしの、もう頭が治るのですか、このガンガン痛む頭が」

「そうじゃ治るのだ、治して欲しいか、どうだ」

「いや、治して頂きたいですよ、もうどうか治してくださいませ」

「そうか、分かった治してやろう、ところでもう後はないのか、お前がやっている復讐だ。お前が憑いていると臭いと言うが」

「臭いなんちゅうもんじゃないですよ、でこいつはね、服装もだらしないですよ、私らコジキはもう汚いものを纏ってますからねー、こいつもね、そう言う汚いものをねいつまでもいつまでも着ておりますよ、ですから、あの人服を着替えないのやろうか、臭いしもうホント、どうしてあんな、なーんであんな、もっと清潔な服はないのやろうか?と言っておりますよ」

「そうか、では少し待っておれ」

「分かりました」



服はあまり着替えないですか?

とご相談者にお伺いする。

<・・いやーもう6年も離れて暮らしておりますから・・・ただ仕事がとっても忙しいと言っている、で家に帰る暇がないみたい>



「後はもう何もないのか?」

「私がコジキでございますから、私らコジキが憑くと喰いものに焦って喰うものでございますから、こやつに喰いものもガツガツ喰わせて、まだ何か、まだ喰いてーのか、まだ何かまだ喰いてーのか?まだクエクエどんどん喰え、今喰っとかんともう喰えんぞ、と言って喰わせておりますよ、ですからこいつは人間界で生きていても、もう生きる屍でございますよ、もう訳のわからん世界に入っておりますよ頭も痛くて、で風呂は入らないし臭いし、皆からは毛嫌いされるし」

「そうか、ところでお前は人間界の身体はみえるのか?そこから」

「人間界の身体でございますか?」

「そうだ」

「お前が掴まえているのはそっちのニンゲン(魂)だろうが」

「さようでございます」

「そっちのニンゲンが風呂に入るわけはないはなぁ」

「さようでございます・・・あっそう言えば人間界と云えば、私がこいつを掴まえていると、こいつから向こう(人間界)が視えるのでございます」

「そうか、ではお前たちは掴まえているニンゲンから人間界が見えると云うのか」

「さようでございます・・・ですからこいつを動かせば人間界の身体も動くのでございます。ですから復讐と云うのは私たち、こいつ(魂)をやってはおりますが、人間界のヤツをみながらやっているのでございます」

「そうか、人間界をみながらやっているのか」

「さようでございます」

「そうか、良く分かった、では今からお前の身体を治してやる」

「エッ!私、神様がそんな事をして、コジキでございますよ私」

「乞食でも普通の人間でも我からすると皆同じじゃ」

「さようでございますか、神様ありがとうございますありがとうございます・・・どうか宜しくお願いいたします」

「よーし、ではそこに座っておれ」

「あ、ありがとうございます」

「そこに居るのか?」

「ここに、ここにおります」

乞食であれ普通の暮らしをしている人間であれ、我からすると皆同じ人間に変わりはない。

と言う事で早速、向こうで跪いているであろう血だらけのコジキの頭を治してやるべく両手を動かす。

すると

「アウッ!!アウーッアウーッアウーッアウッツ、ウウウウウウ///////////ウオーアワワワワワ」

・・・・・・・・・と苦しみの声を発していたが.....突然消えて逝った。

やはり乞食は死後の世界に入っても肩身の狭い思いをしていたのだ。

乞食を治すのですか?

と言っていたが、その乞食を殺すような大罪を犯したのは普通の人間以上の暮らしをする大店の息子だった。

所謂、お金持ちのバカ息子だったのだ。

そのお金持ちが乞食より卑下される殺人者になっていたのだ。

本当のワルは乞食ではなくお金持ちのバカ息子の方だ。

これが人間のやる事なのか?

いや、人間だからできる事なのだ。

今回の乞食の悔しさをお聴きしていたご相談者は

<・・・涙がでるほど可愛そうで、もううちの子が憎くて憎くてたまりません・・・殺された人が可愛そうで>

と言うご相談者。





さて、まだゴロゴロいると言っていた、次を呼び出してみるか、果たして何がでるのか?

と言ってもバカ息子に殺された可哀想な犠牲者だが。

確か先ほどご相談者が”息子が女の幽霊をみるのですが”と言っていたが、次に出るのがこのオンナの幽霊ならばいいのだが。

と思いつつ、先ず一つ一つ丁寧に、と考えながら、韋編長男入って来い!韋編長男入って来い!とご相談者のご長男のお名前を呼ぶ。

と直ぐにナニカが入って来た。

「お前は韋編長男か?」

と聴くが・・・・何も言わない。

そこで、お前は長男と違うのか?

と問うがやはり何も言わない。

ならば下がれ、韋編長男に変われ、と言うと

「やかましいわねーあなた」

と女性の甲高い声を発して応えてきた。

「やかましいわねーとは、お前はオンナか」

「女で悪いの?私は女よ」

と威勢良く応える。

「女か、では韋編長男に変われ」

「変われる訳が無いでしょ私が掴まえているのですから」

と云ったところで可愛そうだが念を入れる。

これも話をスムーズにするためには致し方ないのだ。

「ウワーッヤヤヤヤヤ、ヤメテクダサイヤメテクダサイ、ワワワwwwwwwww」

「お前の反抗のしかたが許せなかったのだ」

「ハンコウとは、あなたはどなた様でございますか?」

「我はのう宇宙総帥と言う神じゃ」

「カ、カミサマでございますか?」

「さようじゃ、お前が憑くような事になった訳を訊いてやる。お前とこの男はどのような関係にあったのだ」

「わ、わたしこの男に殺されたのでございます」

「なぜ、殺されたのだ、どのようにして殺されたのだ」

「どのようにしてと云うより、山の中に連れ込まれて、裸にされて滅茶苦茶にされて、そして石で頭をチチ割られたのでございます」

「なに、頭をチチ割られただと」

「さようでございます」

「ところでやられた時、お前の歳は幾つだったのだ」

「私が、その時は17,8だったと思います」

「お前の家は何をしていたのだ」

「私のところは商売をやっておりました」

「そうか、ではお前はこの男のことは前から知っているのか?知り合いだったのか」

「いえいえ、商売上の関係で知っていたのでございます・・・私のところの品物をこの男のところに、この男のところは大店でございましたから、そこに納めていたのでございます」

「そうか、お前のところの品物をこの男のところに納めていたと言う事か、言わばお客さんと云うことだな」

「そうそう、さようでございます。その関係でちょくちょくは会っていたのでございます」

「そうか、ではお前はこの男の性格などは知っているのか?」

「セイカクでございますか?」

「そうだ性格だ」

「性格は、まぁ良くは知らないけど普段は愛嬌がもの凄くいいのですよ、ホント愛嬌の良い男で”あ、もういつもお世話になります。ああ、どうもどうもお世話になります。そうかいそうかい、良く来てくれましたね、さぁどうぞ奥に入ってください”ともうホント、私がうちの丁稚なんかを連れて商品をたまには運ぶ訳で」

「お前はお嬢様ではなかったのか?」

「私は、そこの娘でございます。だけど娘だからと言って何もしないわけではございません・・・やはりそう言う大店に行くときには私たちもやっぱり憑いて逝きます。で私が逝かないときは私の父親が行ったり母親が逝ったり、母親が逝くことはないのですが、父親が逝ったりいたします。やはり大店のご機嫌を損なうわけにはいきませんから、やっぱし憑いて逝っていたわけでございます」

「そうか、ではこの長男は愛嬌が良かったと言うのだな」

「愛嬌はホントにいいんです。誰でも彼でもどんな人に対しても”ああ、今日は、きょうは暑いですねー、とか寒いですねー”とほんとにもう笑顔でもう、皆あの若旦那は凄い人だなぁホント愛嬌のいい人だなぁ、やっぱし商売人のお手本みたいな人だなぁ、と云う感じでございました。ですから私は性格と云うよりも、やっぱし大店の息子さんと云うのはこんなに頭が低いものなのかと思っていたのでございます・・・それで何回か逝って顔をわりと知っていた訳でございますから、まぁ町でお会いした時にも、この男から”あらーっ今日はお出かけですか?”と言われたから私、いいえ、ちょっとお買いものに、と言ったら”そこに美味しいお饅頭を売っているところがありますから、お饅頭を食べに逝きませんか”と言われましたが、いえいえそれは、そのような事をしたらご迷惑をおかけしますからと言ったら”いやいや、いいんだよ私も暇だからこうやってブラブラしているわけだから、遠慮はいらないからいきましょう”と云うから私は、やっぱしこう大店の、やっぱし息子さんですからねーやっぱし断るわけにはいかないんですよ・・・万一断ったら私たちの仕事が、商品を仕入れて貰えなくなったら私たちも困りますから、父も困るでしょうから、ですからそこに逝ったわけですよ、そこでお饅頭を食べて、そしてその時はじゃーまたどこかでお会いしましょうと、その時は別れたのですが、それからまた不思議に何回かちょくちょく会って、まぁ3回程お饅頭を食べに逝ったのです。そしたら今度私のところに、その大店の、この男のところの若い丁稚のようなニイちゃんがお手紙を持ってきたのですよ、それで、どこどこのお茶屋でお会いしたいからと言う事で、それでお茶屋だからお酒を呑むのかなぁと思って、まぁお酒のお付き合いもしなければ、と大店の息子さんのお誘いをやっぱり断るわけにはいかないから、と憑いていったのです・・・そこで大分呑まれたのでしょうねー、呑めば呑むほど変わってくるのですよ”おい、お前可愛いのうー”となんか今まで云ったような事のない言葉遣いを初めたのですよ、でこの方は酒癖が悪いのかなぁと、と思っていたら”今から帰るぞー”と私たちの帰るところはまぁ、お互い町からずーっと離れて逝くと藪の中を通るので、まぁ殆どあのうヤブでございますから、藪の中をあっちに逝ったりこっちに逝ったりするわけでございますから、まぁその時に、帰る時にもう大分酔われていて肩を私の肩に手をまわしてフラフラあるいて、そうすると本当にもう薄暗いところがあるわけでございます・・・そこに入ったら突然私の身体をグーっと引っ張り込んで、そして私を襲いかかったのでございます。ですから私ビックリして、やめてください!ヤメテクダサイ旦那様、ヤメテクダサイヤメテクダサイと暴れたのですが、暴れれば暴れるほど私の顔をバンバンバンバンひっぱたいて、私気が遠くなりかかって、もうダメダ!と思い気が付いたら素っ裸にされていたのですよ、そして思いっきり下に何かをガンガンガンガン入れられて痛くて痛くて・・・私はその時は男の人とは一度も経験がないものでございますから、もう痛くて痛くて、タスケテータスケテーと哀願しましたけど”ウルセー!黙っとけ”と言われ、終わって、旦那様、私こんなことをされたらもう許されません、私はうちに帰って全てをもう告白致します。それとも私と一緒になってくれるのでしたら私は今日の事は我慢します、と云ったら”お前みたいな女と一緒になる訳無いだろうが”と、じゃぁもう訴えます、と言ったら、そうしたらこの男怒り出して”ナーニ!貴様俺を訴える?”と言い、石を持って頭をガンガンガンガン、もう頭を滅多打にされて気が付いたらこっちに来ておりました。もう悔しくて悔しくてもう私は裸にされて、そしてもう下の方は血がもうダラダラ出て、もう今も痛くて痛くてもう堪らないのでございます」

「そうか、そんなに酷い目に合わされていたのか」

「さようでございます。あの男は普段はニコニコニコニコ笑って頭は非常に低いのですが、突然豹変してしまうのでございます。今も私は頭から血だらけ、下も血だらけ頭も血だらけ、まともに歩くこともできず、頭は割れてもう目も開けられず悔しくて悔しくてこやつにとり憑いているのでございます」

「そうだったのか、それにお前が突然いなくなってどれだけご両親が悲しんだ事か」

「さようでございます・・・父も母も、もうキチガイのように泣き崩れておりました・・・なんと親不孝な事をしたもんだろうとこっちに来ても思っております・・・もう悔しくて悔しくてたまりません」

「そうか、ではお前はこの男に対する復讐はどのようにやっているのだ。復讐はやっているのだろう」

「フ、フクシュウでございますか?復讐はやっておりますよ・・・こやつを呪い殺すのでございますよ、呪い殺しますよ」

「そうか、ところでお前は時々人間界に出ることはあるのか?」

「人間界・・・さようでございますねー、人間界に姿を、人間の中に姿を現しております」

「そうか、では人間界にニンゲンのようにして出られると言うのだな」

「私なんかの、この怨念の強さと云うのですかねー、この怨念の強いものは人間界にも出られるのですよ 、そしてこいつの生まれ変わった人間界に出て、こいつに復讐をやっているのですよ、こいつ私が人間界に、今の人間の女の格好をして座っていると、こいつがバカズラして寄ってくるのですよ、良く人間界の顔を視たら私が殺された時の顔に良く似ております・・・しかし、こやつは絶対ユルサン!!人間界にしょっちゅ出てこやつを狂わし、そして他の女にとり憑いて、そしてその女にも私と同じ恨みを持たせてこいつに恨みを・・・ウラメシヤ〜〜〜ウラメシヤ〜〜悔しい、私はこの男に無理やりやられて頭を叩かれ血だらけ、そして今も裸でクヤシクテクヤシクテ恥ずかしい、ですからこやつの頭を混乱させております。頭を混乱させて、そして女を見ると”ああ、あの女が抱きたいこの女が抱きたい、ああれもいい、これもいい”と思わせておりますから、ですからこれは無意識の内に女に近づいて、そして女に近づいちゃ女から罵声を受けるのです”気持ちが悪いわね、あんた向こうに行ってくださいよ、冗談じゃないわ!”と私はあれにも逝け、これにも逝け、とそして逝った女にも私が入って”汚いわね〜あんた向こうに行きなさいよ”と言わせ、こいつは惨めな感じで、もう女がいないと生きてけない女がいないと生きてはいけん、女を抱きたい女を抱きたい 、といつも思わせております。しかし思うようには一切させません、私は頭をやられ下もやられておりますので、こやつのあそこにも大変な恨みを持って私は握りつぶしてやろうと思っておりますよ、こやつは身体もあまり上手くいかない筈でございます」

「そうか、ではお前は男のモノが勃たないようにしていると言う事か?」

「さようでございます・・・私が憑いた時には勃たないようにしております。女を抱けないようにしております・・・そして女を抱けないのに女が欲しい女が欲しい、ともう色狂と同じですよ」

「そうか、では少し待っておれ」

「はい、わかりました」



<・・・・弟がおかしいと言ったのはそれだわ、昔の兄ちゃんではないといったのよ>(ご相談者談)

女を求めるのが?

<・・・はい、おかしいんでお母さん、あれ絶対ヘンなのが憑いていると言っていたんよ>

そうですね、誰でも彼でも女なら口説かせる、と言っていましたからね。

それに、女を抱きたい女を抱きたいと思わせていると言っていましたね、だから誰にでも声をかけるようにされていたのです。

<・・・はい、その通り、私は姉さんの子供からも訊いたのだけど、その通りですわ先生・・・うん>





「おい、今も裸で頭は血だらけ、下も血だらけと言うことなのか?」

「そうそう、さようでございます」

「そうか、そんな酷い目にあってそのままか、では我がお前の身体を元の身体に戻してやろう。そうして綺麗な着物を着せて上に居るご両親の元に逝けるようにしてやる、どうだ」

「ええ!そんなことを神様して頂けるのでしょうか?私の顔や身体が治るのでしょうか」

「そうだ、身体も顔や頭、下も治るのだ。そして綺麗な着物を着せ上にあげてやる」

「ああ、神様ありがとうございますありがとうございます・・・どうか宜しくお願い致します」

悲惨な状態のままあの世で復讐に執念を燃やす、可哀想な女性の身体を元の健康な身体にすべく術を始める。

「どうだ、そこに居るのか?」

「ああ、ここに居ります。どうか宜しくお願いします。どうか宜しくお願いします・・・・・・グガガガガガ、グワッワワワッワグッ!!!/////////////」

可哀想に復讐の権化となった17,8の女が、復讐と称してご相談者のご長男を脅かしていた、それも幽霊となり......そしてその女は........今、去って逝った。

今頃は優しいご両親に囲まれて人間界の楽しかった思い出に花が咲いているのではないだろうか。

・・・・・・・・・・・いやな事は記憶から全て抹消され。

しかし、この後、まだまだ他に憑いているのがいたが、お母さんのたっての願いでご長男の魂を人間界に降りている魂ばかりが集まる集落まで引き上げた。

前世の因縁がまだ残っていると言うのにどのようにしてご長男の魂だけを上にあげることができたのか?

と言えば、それはご長男のお名前を呼び私の中に入って来た前世の因縁を一喝して、一瞬だけ離れさせ、その隙にご長男の魂を私の中に呼び込上にあげると云う方法をとったのである。





・・・・・・・それから3ヶ月後、12月に再びお母さんからお電話が入る。

その内容は、息子が39度から40度の熱を出し仕事にも行けず寝ているのですよ、と連絡がありましたが、何かあるのでしょうか?

と云う事なのだ。

で早速お名前を視るとお名前から霊的エネルギーが出ている。

出るはずのないエネルギーが。

そこで霊的エネルギーの主を私の中に呼び込む、となんと天界の神が憑いていたのだ。

なぜ、お前が憑いているのだ?

と訊くと

宇宙総帥様、こやつは大変悪いヤツで上の風紀を乱すのです。 それでコヤツを下に落としてもいいでしょうか?

と云うのだった。

所謂、人間界に降りている魂ばかりが集まる集落で乱暴狼藉を働いていると云うのだ。

このような事はこれまでに一度もないことである。

周りに迷惑をかけた、と言う事で天罰を掛けている、とも。

この事を受話器越しに訊いていたお母さんに、天罰が掛かっていますがどういたしますか?

とお尋ねすると、ではもう離してください。

と一度は下に降ろす事を承諾されていたが、すぐさま、このまま天罰をあたえたままでいいですから、そのままにしていて下さい、お願いします、と云うのだ。

で一応、現状のままにするが天罰は避けられないですよ、と云う。

大体、前世でどんなに悪を働いたニンゲンでも怨霊に苦しめられると、二度と悪いことはしたくないと後悔するのだが、このご長男は後悔するどころか平和な場所で暴れると云う暴挙にでたのである。

こんなことは到底許されるべきことではない。

私としても、絶対許せるものではないのだがご相談者のおかあさんの願いで不承不承だがこのままにして置くことに決めた。

が それには条件として神の天罰を受けたままということで、と。

という事は天罰が解けない限り身体の熱は下がらないし仕事も出来ないと言う事なのだ。

こうでもしなければ前世と同じような過ちを再び今生で起こし兼ねないからだ。

前世で多くのニンゲンを殺した罪を全て無くし平和な集落に送ってあげたのに、そこであばれるとは神をも愚弄する所業である。

こんな男をほうっておけば人間界で事件を起こすのは必定だ。



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