心霊なんでも相談室

宇宙総帥相談事例10


今回はお母さんと、良く日焼けした顔の小学5年生になる、可愛らしい女の子が福岡からご相談にお見えになった。

相談内容は、女の子が突然キャー!!と叫んで意識を失う。

それにいつも37、5度の熱が出る、この熱のでる原因はどの病院に行っても分からないと言われどうしょうもなくなった、と言うものである。

当然、なぜ意識を失ったか、や熱の出る原因は当人は元より誰も分からない。

このような事が家や学校で度々起こることに不安を抱いているのだ。

だが、福岡からわざわざお見えにならずとも福岡にも多くの霊媒師や霊能者はおられるのに、なぜ別府までお越しになったのでしょうか?

とお訊きすると福岡のある霊媒師のところへ電話し事情を話したのだが”休んでいればなおります”と何も見ず簡単に返答され、これでは駄目だ、との思いで、ネットで除霊を検索し当方のホームページを見つけ連絡をした、と云うのである。

今回の場合もお話をお聴きするだけで、これは間違いなく霊障であると判断出来る事例である。

霊障と分かっても、単なる悪霊の類か或いは前世の因縁なのか、を判断しなければならない。

その判断の仕方としては、女の子に憑依している霊を私の中に呼び込めば直ぐに分かることである。

単なる悪霊であれば私の簡単な問いかけにも応えることはできない。

念を受けても、ただ私の頭を横に動かしもがくような動作をするだけである。

前世の因縁、怨霊は私の問いかけにどれも饒舌に応える事ができる。

なぜ怨霊は喋れて悪霊は喋れないのか、は私には分からない。

テレビに映る霊媒師に憑依した悪霊はどれも饒舌に喋るようである、が..........それはなぜだろう?

可愛い女の子を狂わす前世の因縁は、前世で一体どんな因果関係にあったと言うのだろうか?

復讐するほどの因果関係とは・・・・・・・・・・・。

今回はそれを紐解き”キャー”と言って手を振り回し意識を失う謎の解明に臨みたい。

では、女の子のお名前を呼び前世の因縁を私の中に呼び込むとしよう。

「可愛黒子入って来い!可愛黒子入って来い!」

と呼ぶと早速ナニカ入って来た。

その入って来たものに

「お前は可愛黒子か、違うのか?可愛黒子か、返事をせんか!!可愛黒子か」

と聴くが何も返答はしない。

だが私の頭は横に傾げる。

と言う事は、私の言葉は通じてはいるようだ。

が返事をしたくないのだろう。

それでもしつこく、お前は可愛黒子か、と訊いていると

「うるさいヤツじゃのう〜お前は、ナニものじゃー!!」

と怒りを顕に応えてきた。

「ナニものではない!お前こそナニものじゃー、たわけものが」

と負けずに応戦する。

「な〜に!クソッーー!!わしを舐めているのかー!!」

「舐めているのではない、お前は可愛黒子か、と聴いているだけだ」

「クロコであるわけないじゃないか〜何を聴くのか、貴様!!、アッ、アウウウッウウウウウウウウウウウウウウ(すかさず念を入れる)ヤヤヤヤ、ヤメテヤメテ、ヤメテクダサイマセ、ヤメテクダサイマセ」 と直ぐに泣きが入る。

「お前は可愛黒子か、と聴いているのに、お前が応えないからだ。そらそうとなぜお前は出てきたのだ」

「なで出てきたと云うよりも・・・ナニガあったかと思って、と、突然なにか私の頭の上に光が出て、何か頭の中で、ナニカ言うものですから、何が起きたのかと思って、こうキョロキョロしていたところでございます」 (頭の上に出た光とは私の魂のこと。頭の中でナニカ言うとは、私の話し声が頭の中でガヤガヤと聴こえるから)

「そうか、ではお前が出てきたのならお前に聞くことがある。お前は前世で仕事は何をしていたのだ」

「わ、私はコジキでございました」

人間界にいた頃は弱者の乞食でもあの世に逝くと強いのだ。

「乞食か、お前は」

「さうでございます」

「では、お前は黒子とはどのような関係があるのだ」

「いえ、この女とは関係はないのですが・・・」

「では、関係がないのならなぜ憑いているのだ!」

「あなた、なんでなんでと申しますけど、私、この女に殺されたのでございます・・・」

「では、お前は黒子に殺されたと云う事か?」

「・・・さようでございます。もう私なんか寒い時に、もう......小さな子供とカアちゃん連れて町から村からおめぐみに廻っていたのでございます・・・」

「おめぐみに廻っていたのか」

「さ、さようでございます・・・ですがどこに逝っても寒い時はオマンマも・・・残飯でも腐ったものでも良いからと一軒一軒お屋敷を廻るのです・・・おめぐみを〜〜おめぐみを〜〜と言って廻るのですが、その日も全くおめぐみにありつけず、カアちゃんと子供が、腹が減った、腹が減ったと言って・・・寒いからもう着るものもないし・・・3人で一枚の蓙(ござ)を被って、寒いサムイと言いながら、何か喰わん限り死んでしまうから喰わないかんぞ、とおまえたち我慢をせ!ち言い、もう暗くなっていたのですが最後のお屋敷だと思い逝ったのです・・・そこは大きなお屋敷でございました・・・そして”おめぐみを〜〜〜おめぐみを〜〜〜”と言って裏の木戸をドンドンドンドン叩いたのです・・・暫く叩いていたら出てきたのが・・・爺さん見たいのが出てきて”なんじゃ前たちコジキが、なんのようじゃ!”とすんませんもう〜オマンマを何日も食べていないものですから腐ったものでも宜しいですから、もう捨てるものでも宜しいのでございますから、どうか分けて頂けないでしょうか?と言っていたら”お前たちコジキがそんなに何にも食っていないのなら台所に逝って何か無いか見てみようのう〜”と言われたの?ございます」

「おい、そらそうとそこは侍のお屋敷か、武家屋敷かそれとも商売人のお屋敷なのか、どちらだ」

「うーん・・・私たちがいったのは大きな、どこかの商売をされているところのお屋敷だったのではないでしょうか?暗くて分かりませんが、もうずーっと大きな塀がありましたから」

「そうか、ではそれからどうなったのだ」

「いえ、それから暫く待っておりましたが・・・やがてお爺さんがやってきて、これを持って帰って喰え、と言って魚の骨とか野菜のクズとかを鍋に入れて持ってきてくれたのでございます・・・もう私たちはこれはありがたいことで、”こんなに頂いて申し訳ございません、すいませんどうもありがとうございます”とお礼を言って帰って、川の傍に私たちの小屋はあるんですが、そこで川の水を汲んで火を付けてグツグツ煮て、やっと3人で食ったのでございます・・・まぁその日はそれで一息ついたのでございますが、それからまた何日かして、またそのお屋敷に行ったのでございます・・・そしたら今度はそのお爺さんが出てこずに、この女(女の子の魂)が出てきたのでございます」

「そうか、ではその時出てきた女の年は幾つぐらいだったのだ」

「年の頃と云うよりも、まぁ十四五ぐらいじゃなかったですかね〜」

「そうか、14.5の娘が出てきたと言うことだな」

「さ、さようでございます・・・そしておめぐみを〜〜おめぐみを〜〜〜と言っていたら、”あんたなんか、わーっ、あんたなんか臭いわね〜〜”と言ったので、申し訳ございません、なにかあまりものがあったら頂けないでしょうか?と言ったら、この女、黒子が」 (途中で言葉を遮る)

「おい、ところでこの黒子は女中か何かだったのか?」

「うーん女中ではないのでしょうね〜、なんか綺麗なねね〜べべを着ておりましたから、もしかしたら、このお屋敷のお嬢さんではなかったのですかね〜〜そう思うのですが」

「そうか、お前たちにはそのような事は分からないのだろうなー、おめぐみだけだからなー」

「さようでございます・・・そしたらこの黒子なる女がですね〜”あなたがた臭いからもううちにはこないでください”と言うから、うちの女房や子供が、お嬢さん申し訳ございませんが、なにかちょこーっとでもあったらおめぐみをくださいませ、お願いします・・・と皆で頭をさげてお願いします、おねがいしますと頭を下げていたら”もうあんたなんか臭いから悪いけど帰ってくださいよ”と言われ、それでも私なんかこれで、これを逃したら、またいつ食えるかわからんものですから、もう骨でも良いし、なんでも捨てるようなやつでも残っておりましたら、どうかおめぐみをください、と言ったら、そしたらこの女が”もうあんたなんかしつこいですね〜 、ニイちゃん!〜ニイちゃん〜!”と奥からニイちゃんを呼んで”この人なんかに帰ってもらいなさい、もう臭いから、こんな臭い人がいたらお屋敷が臭くなってだめだから早く帰ってもらいなさい”と言い、私なんか、いやおめぐみを致していただけないと喰うものが何もありません、どうかお願い致しますと言って、寒くてまたこうやって3人で蓙(ござ)にくるまって皆で頭を下げて、子供はさみーさみーと言って泣くし、カアちゃんはボヤーとして、なんかくれたらいいわな〜と、ボヤ〜として、それでも皆で、おねがいします、おながいします、と頭を下げていたら・・・先ほど呼んだニイちゃんが出てきて、お前たちゃ帰れちゅうのがわからんのかー!!と言われたが、私たちも必死でございますよ、オマンマいただくのに・・・それでなんとかお願いします、と言ったら、もうなんか知らんがいきなり水が、水をでございますね〜、ガバッーとかけられてですね〜頭から・・・井戸からの水ですから凍っているような水ですよ、ガーッとかけられて、ウオーッ〜〜〜!!(震え上がるように身震いする)こらもう〜、子供にもこらもう〜グワ〜とかけられて、もう女房もガタガタ震えだして、イヤーっもう〜!!と叫びガ?ガタ、もう寒くて寒くてアアアアアアaaaaaaaa・・・・・と震えながら・・・・あああユルシテクレ、ユルシテクレ、とそしたらまた水をガーッと被せられ、もうビショビショでございますよ、寒い雪が降っている時ですねー・・・ああさむいさむい〜〜水をガバー・・・・・と3人でくっついてくっいて・・・ああさむくてさむくて、3人でくっついてガタガタ震えながらやっと川までかえりつき・・・・私気がついたらこっちに来ておりました・・・ウウウ、クヤシクテ悔しくて・・・私たちが何か悪いことをしたか?こ、乞食はクサイ・・・臭いからとこの冬の寒い時に、ニオウのか?・・・凍え死んだのですよ、私は、もうクヤシクテ悔しくて・・・あのアンちゃんに命令したこのオンナだけは絶対ユルサンッ!!という気持ちでこのオンナを捕まえておるのでございます・・・」

「そうか、そうだったのか、では少し待っておれ」

『今、怨霊の喋っている事は聴こえておりますか?』と母親にお聞きする。

『娘さんはどこかの大店(おおだな)のお嬢さんだったようですね。これから娘さんに対する復讐を訊きますから』

<はい>

「おい、もう一度出てこい」

「は、はい、何かごようでしょうか?」

「ところでお前は復讐はどのようにしているのだ、復讐をやっているだろ、掴まえていると言う事は」

「さようでございます・・・ところであなた様はどなた様でございますか?」

「我は神じゃ」

「か、カミ?・・・神様でございますか」

「さようじゃ、お前の上を視るがいい」

「さようで、先ほどからあれがもう・・・カミナリガ落ちて・・・ええっ?神様がどうして、このオンナをお呼になったのですか?」(カミナリが落ちてとは私が念を入れた時のこと)

「今、我は人間界に降臨しているのだ。その我のところに縋ってきたからなぁ助けないわけにはいかないのだ」

「ああ、さようでさようでございますか・・・わ、私殺されたのですから・・・・」

「おお、それも分かっている、お前も助けてやる、お前は今寒いのだろう」

「サムイ!寒くてしょうがないのです・・・」

「そうだろう、最後にはお前の身体も暖かくしてやる。そして上にあげてやる、何も心配しなくて良い。だからお前がしている復讐の全てを喋るがいい、いいか今云った事を忘れるな」

「ああ、分かりました」

「お前が全て喋ったらお前の身体を治してやる。そして暖かいところに上げてお前の罪は問わないから心配しなくてよい。お前は殺された側だからなぁ」

「ああ、分かりました・・・私がやっているのは、このオンナの夢の中でヵァァアアー、ヵァアアアーとなるようにしているのですよ・・・なんでカアアアーとなるかと云えば、私水を掛けられたときウワーwwwwとなったもんですから、あの時の冷たさ、あの時の寒さ、凍えるようなもうー、ヒャーーフヒャーー、私がヒャーーと言ったらこの女もヒャーーフャーーと言っておりますよヒャヒャヒャヒャ(笑う)そして私たちコジキはいつオマンマを喰えるか分かりませんから、オマンマ、オマンマとがっついておりますからこの女も暇さへあれば喰いものを食わして 、喰え!喰え!盗んでも喰え、今食っとかんとくえんぞ、今くっとかんと食えんぞ!といつも私が耳の傍で囁いておりますから、このオンナ乞食のように焦って喰っておりますよ・・・ガツガツガツガツ、あっもう食べれない、もう食べれない(女の子が云う)、だが、まだたべちょかな、まだたべちょかな、はよー食べんと食べんと食べれなくなるぞ〜、今食べとかんと食べれなくなるぞ、腹が減って死んでしまうぞはよ食べんと、ああもう食べれない、と言ってもはよ食べんと、と云うとグウグウウウウウウ(吐き出す)となっても、もうどんどん食べさせてやります・・・このオンナ自分が起きている時と夢が全く分からないのですよ。だから自分が今、起きているのかなぁ〜ううん、寝ているのかなぁ〜、起きているのかなぁ〜といつもなんかその境目で、私はなに?あっ、今寝てた?あらっ起きてた?オキテタ・・・ああっあっ、私どうなってた?寝てた?起きてた?あっ、なんか食べんと、なんか食べんと・・・うわー臭い臭い、クサイクサイとやっていますよ」

「では、女が臭い、臭いと云うのか?」

「さようです・・・うん?なんか臭い、クサイクサイと言っていますよ・・・臭い筈じゃ、コジキが憑いているから臭い筈じゃ・・・おーまーえーはく〜〜さいんじゃ〜〜」(歌うように話す)

「よし、分かった少し待っておれ」

『今喋った意味は分かりますか?』

とお母さんにお伺いする。

<はい・・・臭いと云うのは私が言ったんでしょ、いつも臭い感じがする、蛆虫みたいな臭がする・・・・> と云う娘さん。

《ああ、そうなの・・・それに冷蔵庫を漁っていることはありますねー》と云うお母さん。

だが、今時蛆虫の匂いを実際に嗅いだことはあるのだろうか?

まだ10歳の少女が、私でも蛆虫の匂いは知らないのに、この一言はなんだろう?

《それとなんか顔にチカチカと赤い光が出るのですが》

と云うお母さんの言葉に従い、娘さんのお顔を見るが私にはこれといって別に光ってはみえない。

と云うより私は目が悪いので顔を相当近づけなければ見えないが。

と言う事でお母さんの云った、顔が赤くなると言う現象も霊障なのか、を訊いてみよう。

「おい、聴いているか?」

「聴いていますよ」

「お前はこの女の顔が赤くなるような事はしているのか?」

「顔が赤くなる?顔が赤くなると云うのはそれは私が、寒くて震えながらガクガクして身体がガンガンなった時に顔を打ったからではないですかね〜ですから今私顔がなんかこう火照るんです痛いんです。この辺がガーと痛いんです・・・ですから掻きたいんですけど寒くて手が凍って動かないんです」

「そうか、寒くて手が凍えて動かないということか」

「そう、そうさようなんです・・・ですからハァハァ寒いでしょ、この寒さアアア、さむーい〜〜〜〜」

「よし分かった。では今からお前を暖かいところに連れて行ってやる。お前が全部喋ったから褒美だ」

「ああ、ありがとうございます神様」

「後は何もないのか、これが全てか、どうだ」

「後はしていると云うよりも・・・私寒くて這って這って、そして凍え死んだんでございます・・・ですからこの女もいっつも寒くて寒くて身体が震えていると思います・・・私は震えながらこっちに来たもんでございますから、ですから私、いっつも寒くて寒くて凍えております。震えておりますからこの女も、サムイサムイ、寒い寒い、皆が暑い暑いと言っても、いや寒い寒いと言うようになっております・・・・」

「良し分かった少し待て」

《学校の保健室で震えていたそうです・・・・その時にヒー(意識を無くす)となって先生もビックリされて抱きしめていたと言う、その時私はどうなったの?と娘が聴くのです》と言う。

所謂、ヒーとなって痙攣を起し気が付くと自分はどうなっていたのだ、と意識を回復した娘さんがお母さんに聴くというのである。

《それに緑色した目の黒髪の長い女の人が視える、というのですが》

と言う事でこの髪の長い女について訊いてみよう。

「おい、緑色した目で髪の長い女が視えると云うが心あたりはあるか?」

「それは私ではございません」

「では、お前ではないと言う事はまだこの女にはナニカ他に憑いていると云う事か?その辺をみてみろ、ナニかいないか」

「ここは暗くて分かりませんがそれは私ではありません」

「良し、では分かった。今からお前を上にあげてやる。そこに居るのか?」(そこに、とは私もそこがどこかは分からないが一応云うだけ)

「は、はいここにおります・・・どうかどこか暖かいところに暖かいところにお願いしますアッタカイアッタカイアタアタアタ・・・////////////aaaaaaaaaaa」

となにやら訳の分からない言葉を叫びながら私の元から消えていった。

日焼けした可愛い女の子は前世では大きなお屋敷に住むお嬢さんだったのだ。

お見逸れ致しました。

これで毎日の発熱や、ヒーと言って記憶が飛ぶような症状が治まればいいのだが、どうだろう。






さて次は緑色した目を持つ黒髪の長い女を見つけなければならない。

初めと同じように女の子のお名前を呼ぶ。

「可愛黒子入って来い、可愛黒子入って来い」

と呼ぶと直ぐにナニカが入って来た。

その入って来たモノに

「お前は可愛黒子か」

と聴くが何も応えようとしない。

「お前は可愛黒子ではないな、可愛黒子を呼んでいるのだ。お前は誰だ!可愛黒子でなければ引っ込め!!引っ込めと言っているであろう」

と言っているとやっと口を開けた。

その一言がこれだ。

「うるさいわね〜あなたは、なにものでございますか、あなたは」

出てきたのはオンナだ。

と言う事はこの女が緑色の目をした黒髪の長い女と云う事なのか。

「あなたとは、お前は女なのか?」

「私がオンナだったらナニか悪いのか!!オンナだってのう〜怒りはあるのじゃ」

まるで男のような喋り方で本当に女なのか?と疑いたくなる。

「お前は本当に女なのか」

とつい訊いてしまった。

「そうじゃ〜〜!!」

わわ、すす凄いとしか言い様がない。

これまで出てきた女の怨霊とはまるで違う。

何があってここまで怒りを滾らせているのだろうか。

「その横柄な言葉使いはやめるがいい」

「オウヘイ!!人の頭の中でガンガン喋りやがってお前ナニモノダ!!ああああああああああグウッ、ヤヤヤヤヤメテ、ヤメテクダサイマデ、ヤメテクダサイマセ・・・・・ナナ、なんですかいきなり、ああ、頭が割るじゃないですか」

あまりの横柄な、女らしからぬ態度に我慢できなくなり念を入れる。

「頭が割る?それは我に背いたからじゃ」

「ああ、あなた様はどなた様でございますか?」

「お前の頭の上をみるがいい」

「あの上でございますか・・・あっ眩しい!」

「その光が我じゃ」

「ああ!!あなた様はお光様でございますか?」

「そうじゃ神じゃ」

「かか、神様がどうして私をお呼び出し・・・」

「お前を呼び出したのではない。可愛黒子を呼び出したのにお前が出てきたのだろう」

「えっ!ささ、さようでございます・・・おお、おゆるしください」

「お前はこの黒子とナニか関係があるのか?」

「か、関係はあると云えばあるのですが、ないといえば、う〜んやっぱりありますかね〜」

「お前は女か男かどっちだ」

話をしているうちにどちらか分からなくなった。

「わ、私はオンナでございます・・・」

「お前の髪の毛は長いのか、短いのか、どちらだ」

「髪の毛でございますか?いえっ髪の毛は長いですよ、ずーっと、だけど普段はこうして(時代劇にでる女性の髪)ますけど・・・ああなんかもう気持ちが悪い...........」

「何が気持ちが悪いのだ、我が話しかけると気持ちが悪いと云うのか?」

「いえいえそんな事ございません・・・」

「と言う事はお前はこの黒子を知っていると言うことだな」

「知ってるも何も・・・私この女とは幼友達でございますから」

「そうか、では黒子の家は何をしていたのだ」

先程は商やの娘と言っていたが確認のため新たに聴いてみる。

「この女の家は大きな大店の娘だったのですよ」

乞食が言っていた事と同じ、やはり商やの娘だった。

「そうか、ではお前は前世では何をしていたのだ」

「私は、私の父は侍ですから、武家の娘でございますよ」

「そうか、武家の娘だったのか、では姫だったのだな。ではお前はこの黒子の性格は良く知っているのだな」

「さようでございます」

「お前は黒子に殺されたのか?」

「いえいえ、殺されたと云うよりも、話せば長くなるのでございますが」

「良し、長くなってもかまわないが簡単に話せ、それより先にこの黒子の性格を話せ」

「性格でございますか?性格はわりとね〜ま、なんちゅんですか、こう頭が良かったんですかね〜う〜んまぁ一般的にですね〜、あすこのお嬢さんは優しい感じですね〜と言う感じで、まぁ周りからの評判は割と良かったですね〜ですから性格と云うのは優しくてわりとこう世間一般的には思いやりがある感じですね〜」

「そうか、優しかったと云う事か」

「そう、さようでございます」

「では、その優しい女になぜお前は憑いているのだ」

「なんで・・・・だから先ほど云ったように神様、話せば長くなると云ったではございませんか」

「では、その話せば長くなるやつを話してみよ、経緯だ、お前は殺されたのか?」

「経緯を今から話します・・・ちょっと、ではちょっとだけお話をさせてくださいませ」

「おう、では話すがいい」

「は、はい・・・私は武家の家で生まれましたから、この女は大店の娘ですね〜、この大店はお城に品物を納品しているのでございます・・・それで私も侍の娘でございますから、皆にお姫様、お姫様と大事にされていたのでございますが、まぁ私たち、侍の娘の私たちと大店の娘が普段は・・・・まぁ私たちが小さい頃は寺小屋のようなところに勉強に行くわけですが、本来なら侍の娘は侍ばかりのところに集まるのですが私たちの村は小さな村ですからお城と言っても小さなお城でございますから、大店の娘も私たちのような武家の娘も同じ寺子屋にいくわけでございます・・・だからまぁ親しいと云えば親しい間柄でございますが・・・・或とき、私の許嫁でございますね〜、その方もやはりお武家さんですよ」

「お前はその時、年は幾つだったのだ」

「私は・・・・・十一二だったのですが」

「許嫁の男は幾つだったのだ」

「その方は十三四ではなかったんでしょうか」

「そうか、分かった、お前の許嫁は十三四だったと言うことだな」

「そう言うことでございます・・・それがでございますね〜、この女はですねーわりと優しくて気立てがいいと言うのが世間一般の評判だったものですから、私の許嫁がですねー・・・侍のくせにして大店の娘に惚れたのでございますよ、要するにこの女に惚れてしまったのですよ・・・私は父親から、この男と一緒になれと言う事で家どうしの付き合いもやっていたのです・・・私を見向きもせず、この女に惚れてしまって・・・私の父親も大変怒りました、向こうの父親も怒りました、なぜ商売人の娘と一緒になるのか、と言う事で、それでも私の許嫁は、この娘の事が諦めきれなかったのでしょう・・・・ご家老様などもお見えになって”お前いい加減にしとかないと腹切りもんになるぞ、そんなことをしたら家紋断絶になるぞ、縁を切れそしてお前には侍の娘が許嫁としておるのだからそれと結婚して、そして家督を継ぐのがお前の役目じゃ、商売人の娘を貰ってお前、家督を継げるとでも思っているのか、馬鹿者が!!”と言って怒られておりましたが、その時は私の許嫁も”分かりました。ではあの娘とはもうやめますから、親の決めた許嫁と一緒になりますから”と言って一件落着していたのです・・・だけど寺子屋が一?なものでございますから、そこに通えばまた町で会うわけですよ・・・小さなお城でお武家様ばっかしの寺子屋ではございませんから、まぁ百姓の娘とかは近寄られませんが、大店の娘、お嬢さんしか入っては来れないのですが、で私たちはもう縁は切れたものと安心しておったのでございますが・・・こそこそと逢っているのが分かったのでございます・・・それで私は父上にもう言いました、こんな恥を欠かされて、こんな恥を欠かされては、もうここでは生きてはいけない・・・皆噂になって私の許嫁は、大店の娘と付き合っているわ、大店の娘と結婚するわ”と私も恥ずかしくて恥ずかしくて・・・悔しくて悔しくて、私は結局みんなの晒し者になったのでございます・・・・で私かねてから・・・山に毒があるのを知っていましたから、その毒を飲んで自害したのでございます・・・苦しくて苦しくて、ここ(胸)が燃えるほど苦しくて・・・もう苦しくて苦しくて・・・私は今でも口から血を吐いて・・・苦しくて焼けるように苦しい、私は山でその毒を・・・七転八倒の苦しみを味わって・・・こ、こっちに来て、こっちに来ても今でも口から血を吐いております・・・この苦しみ、この痛み、このうらみ〜はらさでおく?のか〜〜 ・・・このオンナにとり憑いておるのでございます・・・・ですから私の胸がグウウ(痛くなる)となった時には、この女も、この女もグアーグワーグワーとなんとも云えない声を出しています」

「しかし、お前が憑いて苦しめていると云うがお前の前には乞食が憑いていただろう」

「いえ、乞食が離れた瞬間に私が入るのでございます・・・そしたらこの女、アアアアッ、アアー、アーと苦しんでおりますよ」

乞食が離れるとは、乞食もずっと憑いていると疲れるため時々休憩をする、その合間に入ると言うのである。

<熱が37、5度がづーっと続いてキーと云う奇声を発して震えだし昨日は気分が悪いと言っておりました>と云うお母さん。

「おい、お前が掴まえているオンナは今幾つだ」

「このオンナでございますか?この女はでございますね〜、私が掴まえ引きずり込んでいるのはですね〜 ・・・・うーん三十過ぎでございますね〜」

「では、お前が死んだのは幾つの時だ」

「私が死んだのは十二三ですからね〜」

「そうか、ではお前が死んで大分経つのか」

「そんなとんでもない、まだほんのちょっとですよ・・・まだ血を吐いているぐらいですから、もう痛くて痛くて血を吐いているんですから」

「お前が血を吐くときは身体から熱がでるのか?」

「熱が出るなんて言うもんじゃありませんよ、汗びっしょりになりますよもう、苦しくて苦しくてもがいておりますから」

「そうか、お前がもがいたときには汗びっしょりになると言うことだな」

「さ、さようで、もうアアッ、ウウッグワーッとなったとき血がゴホッグホッ、と今も血がグオッと出るのです」

<吐いています。同じです発狂もするし・・・>お母さん。

《なんか、病気で吐いているみたいじゃなくて、バーッといっぱい出てまた静まってまたバーッと出る》娘さん。

「おい、お前の言った事は全て分かった。だからお前の苦しみを治してやる」

「こ、この苦しみを治して頂けるのでしょうか?」

「そうだ、そのほかには復讐はどのようにしているのだ」

「その他にもと云われても・・・こやつが頭が良くて成績が良かったものですから、こやつが物事が考えられないようにしています・・・ですから”私馬鹿になったのかな?私馬鹿になったのかな、なんぼ勉強をしても全然分からない、何をしても全然分からない、どうしたの、どうしたの”といつもオロオロしています。”ああ私出来無いんやろうか、ああ 私どうしてできないんやろか?”とわたし、このオンナが頭が良かったものですから、こいつの頭を悪くしてやろう、悪くしてやろうと、頭をグジグジグジグジして悪くしておりますから”あら、私、どうしてこれ前は分かってたのに、どうしてこれ分からないんだろう?あれ、あれもこれも分かっていたのに、どうしてこれも分からないの?私馬鹿なのかなぁ〜馬鹿なのかなぁ”とそんな感じになっていますよ・・・バカなんか、バカなんかと思っておりますよ」

《なんか、前できたのが何にもできなくなっているし・・・・》と言う娘さん。

<そうですねー>と頷くお母さん。

「そのほかには無いのか?」

「そんな事より私苦しくて・・・ウウツ、クルシイ私タスケテ〜〜助けてください神様」

「良し、分かった。今から助けてやる・・・楽にしておれ」

と言い身体を治す術を始める。

「楽に楽に・・・・このオンナは離さん!!!!」

「お前、その女を離さないと身体を治せないだろう、バカモンが!!ではお前はその女に一生憑いているつもりか」

「いえいえ、身体を治して、もう離れますから、どうかどうか身体を先に治してください」

「良し、分かったからそこで楽にしておれ、いいな」

「ああ、分かりました・・・どうか早く早く治してください、早く早く・・・・ウグウウウウウウウウウウウアアアアアアア・・・・・・・・・・・・」

という声を残して消えていった。

多分、あの世では自害した苦しみも忘れ11、2歳らしく元気いっぱい過ごしているのではないだろうか。

終わった。

これで青い目に脅かされる事もなくなるだろう。

やはり今回の可愛い娘さんは頭が良かったのだ。

それも怨念に妬まれ頭を悪くされていたとは。

これで成績アップ間違いなしだ。

しかし、娘さんは、前世では30過ぎには死んでいたと......若死にだったのだ。

今生では長生きをして楽しんで欲しいものだ。

だが、憑いていたオンナも何の落ち度もなかったのに、12.3歳で自害するとは、何とも云えない可哀想な少女であった。

許嫁制度の悪弊をもろに被った被害者だったのだ。

しかし話し方が男らしかったなぁ。

女か男かと訊かなければならないとは。

だが、自殺すると死んだ時の苦しみが死後も永遠に続くと言うのをご存知だろうか。

自殺して楽になると思っている方は大間違い。

今回の怨霊のように血を吐きながら憑依しなければなくなる。

どんなに苦しくても自殺だけはしない方がいい。

生きていれば何時かは苦しみから逃れられる日が必ず来る。

が前世の因縁が憑いていたら、まず絶対これを除けなければ心の休まる日は来ない。




・・・・・・・そして、数日後お母さんから、熱が下がりました、とお礼のお電話が入る。

熱が下がったと言う事はヒーと言いながら記憶を無くす事もなくなったと云う事だろう。

良かった、良かった。







.

次は、お母さんに纏わる前世の因縁を呼び出すことにする。

と言うのも最近、ご自身がうつ病ではないか?

とうつ病を疑わせる症状に悩まされていると云うのだ。

そこで早速お名前を拝見する。

とやはりお名前から霊的エネルギーが出ている。

お名前から霊的エネルギーが出ていると言う事は、間違いなく霊障に侵されていると言う証明のようなものである。

と言う事は、うつ病らしき症状はこれも前世の因縁、怨霊の作用に間違いはない、と言うことになる。

では、前世の因縁ならお母さんのお名前を呼び、お母さんの魂を私の中に呼び込み憑いた理由等を訊けば全て解決するはずだ。

という事で、早速お名前を呼ぶとしよう。

「可愛ハハ入って来い!可愛ハハ入って来い!」

と呼んでいると何かが入って来た。

がしきりに私の首を横にふる。

『どうした、何が起きたのだ』とでも考えているふうに。

それでもしつこく私の首を動かすモノに

「お前は可愛ハハか?」

と聴くがやはり首を横にふるだけである。

同じように訊ねていると

「うるせいのう〜〜ナニ!!ハハ、ハハと、わしは男じゃ」

「なに、我は可愛ハハを呼び出しているのに、なぜ男が出てくるのだ?」

「なんで男だと?そんな事はお前ごときに喋ることではない!!」

「喋る必要がないと言うことだな」

ならば、とこれ以上、問答を続けても埒があかないので躊躇なく両手を頭上に掲げ念をいれる。

するとたちまち

「イ!!ヤヤメテ、ヤメテクダサイ!!!・・・・・なな、なんなんですか?今のこれは・・・ああ、あたまがワレタ・・・ああ、あなたさまはどなたですか?」

「お前が我の事を知る必要がない!!お前は前世、何をしていたのだ」

「わわ、わたしは侍でございました」

「侍か」

「さようでございます」

どうりで喋り方が横柄だと思った。

ハハに憑いていたのは前世の侍だった。

「では、このハハは何をしていたのだ」

前世の怨念との因果関係を知るために呪われているハハの前世も知る必要がある。

「この女はお城の賄いをやっていたのでございます」

「お城の賄い・・・お殿様の食事か?」

「いえいえ、お殿様とは違います・・・女人たちに食べさせる食事です」

怨念が女人と云った事については、私の知識を引用したに過ぎない。

本来なら女人とは呼ばないのだろうが私に於いてはお城で働く女性の事を”女人”と云う言葉しか思いつかなかった。

実際はお城に勤める女性の事をお女中?とでも言うのだろうか。



『あなたは前世で賄いをしていたようですがお料理は好きですか?』

とご相談者にお伺いする。

と言うのも前世で好きな事は今生でも興味を惹かれる、と云うより前世と同じ、であると云う事を確かめたかったのである。

<(料理)嫌いではありません>

『嫌いではないと云う事は好きですか?』

<・・・はい>

とご返事するご相談者

「では、なぜお前はハハに憑いているのだ?」

前世の因縁との話の続き

「つ、憑いていると云うより話せば長くなるのですが宜しいでしょうか?」

「よし、簡単に話せるなら話してみよ。お前とハハとの関係じゃ」

「はは、分かりました・・・私も実は侍ではございますが、賄いがたを手伝っていたのでございます・・・その関係でこのハハとは親しく話をする関係でございました」

「そうか、ならばこのハハの性格を言ってみるがいい」

性格を聞くのは間違いなくハハと親しい間柄、関係にあったのか確かめるため。

「性格でございますか?」

「そうだ、ハハの性格を聴きたい」

「セイカクは・・・う〜ん一言で言ったら中々難しいのですよ、これは・・・ただこう・・・いつも黙っているんですね〜あんまり人と話をするのが好きでないのですよ・・・それでも仕事は黙ってコツコツコツコツすると云う感じですね〜ですからセイカクと云ったら、う〜んなんと言うんですかね〜あんまり人の前にもでしゃばらないし・・・う〜んこうほとんど、こうしゃべらずに、だまーって自分で与えられた仕事をこなすと云う感じですから、う〜んまぁセイカクと云えば・・・まぁ一言で云ったらあまりこう、でしゃばらないのですかね〜でしゃばらないセイカクとでも言うのですかね〜、わりとこう黙ってするセイカクですから・・・う〜ん良くは分からないのですがそのような感じですね〜〜」

「では少し待っておれ、お伺いしてみよう」

といいおき、ご相談者に今喋った事が合っているかどうかお聞きする。

<・・・あんまり人と話をするのは好きではないです・・・前はそれほどでもなかったのですが、だんだん人間不審になって>

と云うご相談者。

やはり前世と性格は同じようである。

「よし、お前の云う事は分かった。ではお前との関係はどのような関係だったのだ?」

「ですから、まぁ私とは、わりとこう親しく話をする間がらになりました・・・だからまぁ皆がいないときは二人で・・・う〜ん色んな世間話とか・・・う〜んまぁそんな感じでございました」

「お前はその時年は幾つぐらいだったのだ」

「私がその当時は十・・・八ぐらいだったと思います」

「そうか、ではその時ハハは幾つぐらいだったのだ?」

「・・・その時はう〜ん・・・ハハは私より二つほどう〜ん・・・下だったのですかね〜〜」

「では16ぐらいと云う事か」

「さようでございますね〜ただもうほんとコツコツコツコツだまーって、こう云われたとおりにコツコツするタイプで私はそう云うところが好きになってしまったのです」

「では、お前はハハに惚れていたのか?」

「さようでございます・・・しかしハハには付き合っている男がいたのです・・・それも侍ではなかったのです、付き合っている男が」

「そうか、付き合っていたのはどのような男だったのだ」

「・・・う〜ん、付き合っている男と言うのが、遊人風の男だったのです・・・だからその男から、このハハはいいようにおもちゃにされていたのです・・・それを私が分かってハハにその遊人と縁を切るように話をしていたのです・・・このハハも”分かりました、じゃーもうなるべく縁を切るようにします”と云うことになっていたのですが、いつまでも手を切らないものですから私も”お前ができないのなら、私がその男に合って話をつけようと云ったら”いえいえ、侍のあなたがそのような事をしたらみったもないからそのような事はやめてください、私が全部話をつけますから”と云う事だったのです」

「そうだったのか、では少し待て」

『あなたは前世では遊人風の男と付き合っていたと云うのですが、そのような方には興味ありますか?』

とご相談者にお聞きする。

<興味があるかと言われれば別にないですけど・・・>

『では、今生では興味はないという事ですね』

<・・・・まぁそう云う人から声をかけられたら、私が遊び慣れていなければ好きになってしまうかも知れません・・・>

と云うご相談者。

と言う事は潜在的には前世と同じようではある。

魂がそのような方(遊人風)を欲しているのなら、今生でもありえないとは云えないのではないだろうか。

<・・・・ああ、いました>

『え、やっぱりいたのですか』

<前、付き合わされていたと云うか、好きになったのに突然・・・・・それでダメになりました>





さて話を戻そう。

「おい、その後どうしたのだ」

「それから私、この女から呼び出しを受けたのですよ・・・そしてあの人があなたと話がしたいと言うものですから、もしよろしければ話をしていただけませんか?と言うから、おっどこだ!と云ったら、ずーっとあのお城を下っていくと・・・とだいたい私たちの時代では屋敷と屋敷のあいだには殆どと言っていいほど薮が多かったものですから、その藪の中をずーっと入っていったら 向こうで待っていますから、と言う事で、このハハが先に行って私も一緒に付いて歩いていたのです・・・私はその男と話をつけて・・・・私はハハと付き合いたかったものですから、その男は遊人、私は侍でございますから、遊人如きにひけをとってはみっともないわけでございますから、もしあれだったらたった切ってやろうと思い憑いていったのです・・・そうしたらちょうど藪の角を曲がって、あらっと思ったら女が突然消えたのですよ・・・あれ?どこに逝ったのかなー、と思っていたら後ろからドスでドーンッと刺されてしまって、もうそのままう〜ん!!!!と云うか、後ろからどんどん刺されてしまって、そしてもう私が虫の息になりもうダメじゃ、となった時にこの女と男が現れて”だまぁみやがれ!”と云ったんですよ・・・なーに!!と云ったら結局この女と男が最初から組んで私を殺す手はずだったのですよ・・・それを私、こっち(あの世)に来る前、死ぬ間際に、ふっと見たときに二人がニタニタ笑っていたものでございますから・・・そしてまぁ気が付いたら私こっちに来ていたのですが、それを思い出したら、絶対許せない!!!と云うことになり、私はこの女を探しに逝って、そしてくっついている訳でございます」

”探しに逝って”とは怨霊は殺されて目覚める場所が、怨霊ばかりが集まる山の麓の林の中。

そこの少し上に人間界に降りている魂ばかりが集まる集落がある。

そこに逝って捕まえてきた、と言うのである。

「では、お前は後ろから闇討にあったと言うことだな」

「さようでございます・・・この女はそんな悪い女には全く見えなかったのですが、まさかその男と一緒に私を殺す算段をしているなんか全く思わなかったものですから、ですからもう怒りがたぎり許せないのでございます・・・」

「そうか、お前の気持ちは十分分かったぞ・・・でお前は復讐はどのようにやっているのだ」

「ところであなた様は私の頭の中でガンガン喋っておりますけどどこにおいででございますか?あなた様は・・・なんかもう不気味で、私の頭の中で喋るものですからなんか不気味なんですよ・・・」

「そうか、ではお前の頭の上をみてみよ」

「あっ、上でございますか?アアっ、ウワッ!!眩しい!・・・あのお光さんからカミナリが落ちたものでございますから、あのお光さんはなんでございましょう?」

カミナリが落ちたとは、私の念の事をいっているのだ。

念を入れるとカミナリのような激しい閃光が頭上に突き刺さるので、一瞬で音を上げる。

「その光が我じゃ」

「さ、さようで、あなた様はカカ、お光様でございますか?お光様と云うより神様でございますか?」

「さようじゃ、神じゃ」

「そう、さようでございますか、まさか神様だとは知らず大変ご無礼を致しました、申し訳ございません」

「よし、分かったならそれでいい。ところでお前は復讐はどのようにしているのだ、復讐だ」

「ふ、復讐でございますか?」

「そうだ、お前が復讐の全てを喋ればお前を責めることはしない、だから隠さずありのまま全てを喋るがいい。それにお前が受けたキズも治してやる、どうだ腹に穴が開いているのだろう」

「は、はい、もう穴だらけでございます・・・血が吹き出て、もうこれ以上出たらまた死ぬんじゃないかと思って毎日毎日ビクビクしております・・・ですから血が吹き出るたびにこの女にも、同じ苦しみを与えております・・・ですからこの女、背中からずーっと腰のあたりまでいつも悪い筈でございますよ・・・いつもこう背伸びしたり、なんかこうやって身体を曲げたりしております・・・私が身体中、背中から刺された穴がいっぱい開いて、もう痛くて、痛くてたまらなくなった時、この女も一緒にこうやっております(身体を折り曲げる)」

「そうか、では少し待て」

『背中は悪いですか?』

とご相談者にお伺いする。

と<・・・はい、そうです>

と背中の痛みを認める




「おい、そのほかには、どのような事をやっているのだ」

「その他ですか、私はこの女に騙されたものですから・・・ですからこの女にも人から騙されるように仕組んでおります・・・ですからいつもこれは人に騙されていますよ・・・私が騙されるように仕組んでいますから・・・ですからこいつを騙そうと云うような男を私がこいつに近づけるのです・・・そうしたらこれは人がいいものですから、すぐそいつの言いなりになって結局は騙されるのです・・・ですからこれはもう人間不信に陥っていますよ。だれを見てももう安心できない、また騙されるんじゃないか、また騙されるんじゃないか、といつも”ああ、もう人間はイヤ、もう人間はイヤ!取り合えば取り合うほど騙されるし、もう人間には取り合いたくない・・・ああっ私どうしてこんなに苦しい、いつも人から騙されて、どうしてこんなに怖いのかなぁ〜どうして私毎日こんな・・・こんな事を考えるのは私だけなのだろうか?ハァーもうイヤヤ、イヤヤ、もうなにもかもがイヤヤ!”とこいつに今思わせておりますから、大変な状態に入っておりますよ。ですからもうこれは生きる望みがないのですよ、先がないのが自分で分かっているのですよ。だから人を見たら、ああっまた何かあの人から騙される、アアッまたあの人が近寄って来た、ああイヤヤなぁ〜ああ、もう誰もいないところに行きたい・・・ああ、もう誰にも触れられたくない、もうイヤだイヤだ!、とそういうようにいつも思っておりますよ、いつも」

「そうか、分かった、少し待っておれ」

ご相談者に、『今のお話をお聞きになって如何ですか?』とお伺いすると

<・・・・はい、そのとおりです。対人恐怖に近いと云うのか・・・誰もよってこない、もう誰にも相手にされない、そう云う気持ちになって・・・そいえば色々買わされたこともあります・・・>

と云うご相談者


「そのほかにはもう無いのか」

「その他と云うよりも・・・わたし、こう背中刺されて血が吹き出て、もう喉が渇くのですよ、もうなんか水が飲みたくてたまらないのですよ、で、ですからこの女にいっつも水を飲ませておりますよ・・・でこの女が水を飲めばわたしも水をやっと呑んだ様な気がしてスッキリするのです。ですからこの女は”私どうしてこんなに水ばっかし飲むのかなぁ〜”というぐらい思っておりますよー、一度それも確認してみてくださいませ」 「よし分かった、ではそれも訊いてみよう」



<いつも喉が乾きます・・・>とのこと。



「おい、ところでお前に聴きたい。このハハにまだ他に憑いているものはいるか、そこの林の中を見てみるがいい、木に隠れているものはないか?」

「・・・いやいや、まだおるのですよ」

「なに、まだ居るのか?」

「さようでございます」

「そこにおるのは男か女か、どっちだ」

「・・・うーん、なんかね〜とっしょりですね〜〜バアサンのようなものがおりますね〜」

「なに、バアさんがおるのか?それは一人か?」

「うーん、バアさんがナニカ、こう腹を押さえてますね〜、腹を押さえてうずくまっておりますよー・・・もうなんか、顔を視ただけで幽霊のような顔をしていますよ」

「なに、お前も幽霊ではないのか?お前もそちらでは幽霊だろう」

「いえ!私幽霊でございますか?」

「そうだろうが、背中から血を吹き出して生きているのだから、だからお前も幽霊だろう、幽霊が幽霊を視て幽霊と云うのか?」

「そ、そんなもう神様、ご冗談はおやめくださいませ・・・そこにうずくまっているバアさんはほんとに、もう髪の毛は白くて幽霊のような感じでございますよ〜」

「だから幽霊が幽霊と云うのか、と言っているのだ」

「いえいえ、そんなご無体な事を」

「よし、では今からお前の背中のキズを治してやろう。お前が全て喋ったから褒美だ。そしてお前の先祖が待つふる里に帰してやろう」

「か、神様・・・わたしのこの穴だらけの身体が本当に治るのでしょうか?」

「そうだ、元の身体に戻るのだ。生きていた頃の身体になるのだ」

「さ、さようでございますか、か、神様、先程は本当にご無礼いたしました・・・こんな私の身体を治していただけるなんて有り難き幸せにぞんじます。神様、宜しくお願い致します・・・・」

『もう他に聴きたい事はありませんか?』

とご相談者にお伺いすると

<・・・・はい、もういいです>

『しかし、まだバアさんが憑いているようですね』

<・・・はぁそうですか?>

『幽霊のようなバアさんと言っていましたね。では先ず、これを先に除けましょう』

と言う事で私の中に入って苦しんでいる元侍の身体のキズを治し先祖の待つ霊界に案内しよう。

「おい、そこにいるのか?」

「はい、ここにおります、ここにおります」

「では、そこで楽な姿勢で座っておれ、いいな」

と言い、両手を動かしキズを治す術をかける。

「ああ、宜しくお願いします、神様・・・・・」

すると「ああああああグワーアアアアアアアア、アツ!!・・・・・・・・・・・・・・・・・」

という声を最後に消えていった。

おそらくキズが治り霊界のふる里に旅立ったのだろう。

これで一件落着........とはいかない。

まだ髪の白い幽霊のようなバアヤがおるとのこと。

このバアヤを除けなければ除霊の意味がない。

と言う事で林の中に隠れているお年寄り、いやもう隠れてはなく、ご相談者のハハに憑依していることだろう。

何しろ、前に憑いていた侍が突然いなくなったとあれば、即刻今度は自分の番だたと言われなくとも憑くのがこの世界のしきたり、とばかりに勇躍憑依しているであろう。

ではハハのお名前を呼び再び私の中にハハに憑いているものを呼び込むとしよう。

「可愛ハハ入って来い!可愛ハハハイッテコイ!」

と呼んでいると早速ナニカが入って来た。

その入って来たものに

「お前はハハではないのだな?お前はナニモノだ」

と訊いていると

「うるさいわね〜〜ハハ、ハハと私は可愛ハハではありませんよ」

と女のような高い声音で応答してきた。

高い声音とは云うが私の声帯を使っているため、それほど綺麗な声でしゃべっているのではない、とご承知おきの程を。

「では、なんでお前は出てきたのだ」

「ええっ、私を呼んだのではないのですか?」

「お前ではない。可愛ハハを呼んだのだ。お前は可愛ハハか!!」

「いえ、いえ、違います・・・私は違います。あ、あなたどこで話をしているのですか?私の頭の中でガンガンガンガン聴こえるのですが」

「お前の頭の上を視てみよ」

「・・・頭の上でございますか?ウワーッ!!ま、マブシイ!!なんですかこの光は、先程からこの光が何かあって、私の前にいた侍が突然消えたのですよ・・・なんか侍の方もなんか頭が痛いとか言って・・・ウワーッ〜〜〜〜〜」

「その光が我じゃ」

「ウワー!!あなた様お光様でございますか?」

「そうじゃ煌りじゃ・・・ところでお前は女か?」

「あっさようで、ババでございます・・・」

「ババか」

「さようでございます」

「お前はこのハハとは知り合いなのか?」

「知り合いも何も・・・私の娘でございますからね〜〜」

「なに!ではお前はこのハハの母親と云う事か」

「さ、さようでございます・・・」

「では、なぜ母親が娘に憑いているのだ、自分の娘だろうー」

「いえ、・・・この娘はでございますね〜普段はおとなしいのですが、もう腹が座っていると云うのか何というのかね〜・・・もう大変な娘だったのですよ〜」

「そうか、普段はおとなしいと云う事か」

「普段はもう誰がみても”おたくの娘さんはおとなしい娘さんですね〜”と」

「ところでお前は前世では何をしていたのだ。仕事だ」

「・・・わ、わたしでございますか?」

「そうだ」

「私は百姓でございました」

「では、この娘も百姓をしていたのか?」

百姓か、と確認するのは、先ほど出ていた侍の云った事を検証するためである。

もし、仕事(賄い)が違えばどちらかが嘘を言っている事になる。

「いーえ、これはお城に上がっていたものでございますから、小さい時から養女に出していたものでございます」

「養女に出していたのか」

「さようでございます・・・それでこの娘は侍の・・・お城の中でなんかお勤めしていたみたいなんでございます」

「では、お前とハハは、お前が生んだと云うだけでそれ程親しくは無いのか」

「いえ、そんな事はございません・・・養女にだしても私の娘には変わりはありませんから、ですから時々、お城を上がった時に私のところの百姓家に来るのですよ・・・だけど来ても殆ど喋らないし笑わないし・・・まーあんたほんと誰に似たのか、こんなにおとなしいのは・・・・近所の百姓たちが、お宅の娘さんはおとなしい娘さんじゃなぁ〜と、しかし、この娘がもうとんでもない、性根がもうすごいんですよ、一旦怒り出したらもう誰が止めても止まらないぐらい気性が激しいのですよ・・・姿や顔にはださないんですよ、だから誰がみても分からないんですよ・・・しかし、一度怒り出すと気性が激しくて、激しくて誰も止める人がいないくらいになるのですよ」

「では、その気性がどれ程激しいのか訊いてみよう」

「分かりました」

とご相談者にお聞きする。



『気性が激しいと言っていますが如何ですか?』

とご相談者にお伺いする。

<・・・激しいです。滅多に怒りませんけど、いつも怒っているのではなく、溜まりに溜まって・・・>と云う。

「ところでお前はなぜ娘に憑いているのだ?可愛い娘を苦しめて、なぜだ」

「可愛いも何も、私この娘から殺されたのですよ」

「お前、娘に殺されたのか」

「さようでございます・・・包丁で腹を突き刺されたのでございます・・・だけど自分の娘から殺されるなど夢にも思っておりませんでしたよ・・・私は私なりに大事にしていたのですが、これがなにかつまらない男と付き合っていると云う事を噂で聞いたものでございますから、娘が来た時に折檻したのですよ私が、いい加減にせんか!!と・・・こんな近在までお前の噂が流れているじゃないか、とお前は遊人風の男と付き合っているらしいじゃないか、わざわざお城に勤めながらそんな男と付き合うか!お前は!!と相当怒ったのですよ、そしたらこれがもう癇癪を起こして物をドンドン投げるから私もひっぱたいてやったんですよ、私も気性が激しいものですから、いい加減せんか!!と言って叩いたらこれがもうビックリして、そのまま向こうにあった包丁を持ってきて私の腹を突き刺したのですよ、その一回だけではないんですよ、二回三回と突き刺したものですから・・・もう腹が痛くて痛くてもう、血が吹き出ているのですよ、だから可愛い娘、ムスメ?可愛い娘なんか通り越して、もうこの女だけはもう娘ではない、自分の親を殺すのだから、もうとんでもない子供だと思って私これにとり憑いて苦しめているのですよ、ですからこれは下の方が悪いのですよ、下の方ですよ、オンナのね〜下の方と云ったら神様お分かりでしょ悪いのですよ、で腹とかね〜腸とかがね〜、もう私刺されて穴だらけになってますからね〜これもね〜下の方が悪いのですよ、ですからこれ密かに”ああ私なぜこんなに血が多く出るのかな〜”とかブツブツ言っていますよ〜、そしてまたお腹が痛いとか良く言ってますよ、私がああ痛い、痛いと思うと、これもこうやって押さえていますよ、アアッと言って」

「そうか、ではそれも確認してみよう」

「はい、確認してみてくださいませ」

『如何ですか?』

との問いに

<胃が弱いのです。逆流性胃炎と言う事でカメラを呑んで胃が変形していると言われました。あのう〜変な形をしていて、ボコと出ているんですよ。だからいつも膨れた感じで・・・・下も悪いですねー>

とご相談者。



「その他の復讐はどのようにやっているのだ」

「その他と云うよりも、それはですね〜私がこれに入った(憑依)ときはね〜、こいつはもう迷路ですよ、自分でね〜もう考える事は出来ないのですよ、何か考えてはね〜、あらっ違う?私何を考えていたのかなぁ〜、あらっ今私何をしているのかなぁ〜おかしいなぁ今あれをしていたのに、どうしたのかなぁ〜、あらっ私頭がおかしいのかな?なんで今こうしよったのに、こうなったのかなぁ、ああっもう腹が立つなぁ〜あの人の事を考えると腹が立ってもうしようがない、よーし今日帰ったら徹底して言わないと絶対許されない、あの人だけは許されない」

「おい、あの人とは誰の事を言っているのだ?」

「あの人とはこの女の傍におる男のことですよ・・・で私がそうやって焚きつけるものでございますから、もうムカムカして、まだ帰ってこないまだ帰ってこないとイライラしておりますよ」

「そうか、ではそれも確認してみよう」

<・・・考える事ができなくなっていると言う事は当たっております・・・何をしよったんだろう?いつも何をしょうとしていたのだろうー?と言うのも当たっていますけど・・・そうですね〜〜>

と前世の母親の喋った事についてお考えになっている。

がこの前世の母親はいつも入っているという訳ではなかったのだ。

先の侍が休憩した時に入るだけであった、と云う事。

だから何時からいつ、と言うのがハッキリしなくて当たり前なのである。

<・・・ずーっと前だと父親のことかもわかりません、好きじゃなかったからです>

ご相談者が言われるように、傍におる男、とは父親の事だったのだろうか?



「その他には何をしているのだ」

「その他でございますか・・・その他と云うより私はお腹が痛くていつも泣いております・・・私が泣くものでございますから娘も突然涙が出て”あらっ私なぜ泣いているのだろう?”といつも思っておりますよ、ですからこれの廻りにおる子供達とかも”あらっまた、どうして泣いているん?いや私もなんか訳が分からない、ただ涙が出るだけで”とですからこいつの頭の中は混乱しておりますよ」

「よし、分かった」

『そのように涙が出るような事はありましたか?』

とご相談者にお伺いする。

<・・・涙もろくなって、涙がポロポロでるとか・・・>



「お前は腹刺されて血が出ていていたいのだろう」

「さようでございます・・もう血が出てから、私が殺されたのが夏の暑い時でしたから、それでも夏の暑い日でも血がどんどん出るから寒くなるのですよ、ですから私が寒くなったらこの女も、夏の暑い日でも身震いする身震いすると言っておりますよ」

「そうか、よしわかった、お前のその腹のキズを治してやろう。我と会ったのも何かの縁じゃ、良かったではないか」

「あ、有難うございますありがとうございます・・・私のお腹は治るのでしょうか?」

「そうだ、治るから待っておれ、そして治ったら先祖の待つふるさとへ帰るがいい」

「あっ、ありがとうございますありがとうございます、どうか宜しくお願い致します・・・・・・」

「そこに控えているのか?」

と問うと

「はい、ここに控えております、もうお腹が痛くて痛くて・・・ああどうか宜しくお願いします」

「おお、任せておけ、そこで楽な姿勢で座っておるがいい」

「ああ、有難うございます・・・じゃ横になっていて宜しいでしょうか?」

「そうだ、横になっていてもいい」

と言いつつ両手を動かしキズを治す術をする。

と「おお!!あっ!!ウウッ!!アッウッウワーーーーーーーーーーーアアアアアア/////////////] と大きな叫び声を放ち上に消えて逝った。

とこうしてご相談者のハハに纏わる前世の因縁2霊も去って逝った。

前世でも言葉少なめに控えていたと云うハハだが、今生でも寡黙なご相談者が、最後に、目に涙を滲ませ”私、前世で母を殺していたのですね”と云った一言がいつまでも忘れられない。

次にご相談者より”主人”もみて頂きたいのですが、とのご要望にお応えしご主人の前世の因縁を調べる事となった。









では、ご主人のお名前を呼び憑いているものがいれば私の中に呼び込み、なぜ憑いているのか?等を聴く事にしよう。

「可愛パパ入って来い!可愛パパ入って来い!」

と何度か呼んでいるとナニカが入って来た。

その入ってきたものに

「お前は可愛パパか、それとも違うのか?」

と云うと

「うーん?うるせいのう〜〜ナニがカワイパパか!わしはパパではないぞ〜〜」

とくぐもった声音で返答する。

「お前、可愛パパを呼んでいるのに、なぜお前が出てくるのだ!!お前、前世で仕事は何をしていたのだ?」

「やかしましい〜〜!!このやろう〜〜ウッ!!!グワーーーーーヤヤ、ヤメテクダサイヤメテクダサイ、アアアアッ・・・ワカリマシタワカリマシタ」

あまりにも横柄な態度で出てきたので念を入れる。

「初めからそのような横着な態度をとるでない!!」

「ワ、ワカリマシタ、アアッ!!もう頭がワレルuuuuuuuuuuuu////////」

「頭が割るか、そうじゃお前がそのような態度をとるから天罰をかけたのだ」

「さ、サヨウデゴザイマスカ、ああなた様はどちらにおいでになりますか?」

「お前の頭の上を視てみよ」

「は、ウワッ眩しい!!!」

「それが我じゃ、その光が我なのじゃ」

「アアッあなたは神様でございますか」

「そうじゃ、神じゃ、お前の頭の中で我の声が聴こえるであろう」

「キコエマス、頭の中がナニカ違います?」

「では、これから我の質問に全て応えれば許してやる、どうだ、応えるか!!」

「そうですか、なんなりと、何なりとお聴きくださいませ」

「では、お前は前世では仕事は何をしていたのだ」

「わ、ワタシ、ヤクザものでございました」

「お前はヤクザものだったのか」

「さようでございます」

「では、可愛パパは何をしていたのだ」

「この可愛パパでございますか?これはやはり私と同じヤクザものでございました」

「ヤクザものだったのか、では、この可愛パパの性格は知っているのか?」

「性格は知っておりますよ〜」

性格を聞くのは、間違いなく前世で可愛パパと関わりのあったニンゲンなのか、を調べる為。

と言うのも、今生の性格と前世の性格は殆ど同じであるため嘘をつくと直ぐに分かるからである。

「どのような性格だったのだ、言ってみよ」

「この可愛パパと云うのは、性格と云ったら・・・・もうコロコロ変わるのですよ〜、こうガーッ!!と怒っていたら急に猫何故声で優しくなったり、なにか優しいな〜、と思ったら突然カーッ!となってもう気が狂ったようになるのですよ〜ですからこのカワイパパと云うのは私の兄貴分だったのですが、もうヤクザ仲間でもみんな”あいつに取り合うな、取り合ったらあいつはキチガイだからのう〜コロコロ変わるやつだから、あんあなに性格が変わるヤツは珍しいのう〜”というぐらいになっていたのですよ〜〜」

「そうか、では少し待っておれ、わかったな」

「わ、わかりました」

『前世ではあなたのご主人はヤクザものだったようですが....心もコロコロ変わると言っているのですが如何ですか』

とご相談者にお伺いする。

これも怨霊の喋った前世と現代のご主人の性格を比較、検証する為である。

<・・・・私の前では押さえているみたいです。若い子の話を訊くと血の気も多かったりするので・・・その筋の人と渡り合った事もあったそうなんです> と言う。

と言う事は、ある程度怨霊のいう事はあたっている、と云うことになる。

『心が極端に変わると云うことについては如何ですか?』

との問いに

<そこまで極端ではないのですが、ちょっと怒ってるの?と訊いたりしています・・・抑えているな、と思います>という。



では、性格はコロコロ変わると言うことだな」

「さようです」

「おまえの兄貴分だと言っていたなぁ〜」

「さようでございます」

「では、なぜ兄貴分に憑いているのだ」

「なんで、と云うより私、女の事で兄貴と揉めたのです・・・それで私、早く云えば兄貴から殺されたのでございますよ」

「それは女の取り合いが原因だったのか」

「女の取り合いと言うのではないのですが、私が悪いのですが、兄貴と関係があった女とは私知らなかったものでございますから、ついついちょっかいかけてしまったもので、その事が兄貴の耳に入り私、斬り殺されたのでございます」

「では、お前が悪いのになぜ可愛パパにとり憑くのだ、それはおかしいのではないか?」

「いえいえ、私が悪くて、兄貴の女にちょかいかけて殺された、と云うのはそれはもう私も仕方がないから、それだけなら私も、こうやってとり憑くなどという事もないのですが、後が悪いのですよ、私を殺した後、私の身体にね〜〜ションベンを引っ掛けたのですよ、この兄貴が、テメエーの弟分じゃないか!!お前の弟分なに、俺は斬り殺されて、苦しんで七転八倒している時に顔にね〜〜ションベン引っ掛けたのですよー、で、ですから、この男は血も涙もねーヤツじゃ〜、テメーの弟分、確かに女にちょっかいかけたのは悪いやろうーけど、しかし殺してションベンまでかけるか?もう絶対許せん!!と思ってこいつにとり憑いているのですよ、もう兄貴分でも弟でもないですよ、もうこうなったら私なりに復讐するしかないのですよ〜」

「そうか、ならばお前の復讐はどのようにやっているのだ」

「私はですね〜こいつが、今後もね〜他のヤツらと喧嘩してね〜殺されるように仕向けているのですよー、こいつはね〜本当は気が小さいんですけどね〜、気の小ささをね〜人に見られるのが嫌なんでしょうね〜〜それを隠すためにね〜暴れまわるんですよー、今はね〜こいつを私が捕まえてますからね〜怖くてあまり暴れておりません。それでも私ね〜こいつがねー殺されるように仕組んでおりますからね〜、こいつが突然暴れるように仕組んでいるのですよ、ですからこいつもう、多分先が長くないと思いますよ〜、必ず殺されるように私仕組んでおりますからね〜もう、そして殺されたらこいつをね〜地獄に引きずり込んでやろうと思っておりますよ〜、ですけど今、これね〜よーく喋っておりますよ、ペラペラペラペラ、なんでしゃべっているかと云ったら私が喋らせているのです”みんなから、あいつは馬鹿だから軽いやっちゃ、軽いやっちゃ”と思わせるようにしているのですよ、でですからこれ訳が分からん、ペラペラペラペラ喋っちゃっ、ああ疲れた、そしてまたペラペラペラペラ、ああ疲れた”とそれの繰り返しですよ、だから周りが視るとこの男はね〜”あんしゃよう喋るなぁ〜よう疲れんなぁ〜なんであんなによう喋るのかなぁ〜、よう喋りすぎなやぁ〜あの人は、ちょっとおかしいんじゃないの?”とみんなにそのように思わせておりますよ、ですから これの廻りにおる人間はね〜”あん人はよう一人でベラベラベラベラ喋るわ”とみんなからね〜喋る、しゃべると馬鹿にされるのですよー、私がね〜こいつがみんなから馬鹿にされるように私が仕組んでいるのですよ〜、でこやつはね〜自分の女房に対してはね〜自分は猫を被っているのですよ、なんでかと言ったらね〜女房と言い争いになったらねーこいつねー女房を殺しかねないのですよ〜ですからそれが怖いものですからね〜女房だけにはね〜こう頭が上がらないようなふりをしているんですよ〜、まぁその分外に行ったらベラベラ喋るだけにね〜”なにー!キサン!”と言ってもうヤクザそのものの姿丸出しですよー 、そしてその姿を丸出しにさせて、こいつをね〜喧嘩に巻き込んで殺さるように仕組んでいるんですよ」

「そうか、よく分かった、少し待っておれ」

<・・・その通りです・・・いつも心配になって、それから猫を被って抑えているとういうのも分かります>

『それは抑えていないとあなたを殺すかも分からないと言っているのですよ』

<それはもう有り得る可能性があります>

『それをこれがさせようとしていたのです』



「そのほかにはどのような復讐をしているのだ」

「その他に、ですか?ですからこいつね〜、私ね〜女にちょっかい出してね〜こいつから殺された訳ですからね〜、これもねー女のことでね〜揉め事が耐えないようにしていますよ〜、こいつね〜ちょっとなんかあったら女にね〜こう色目を使っちゃね〜、自分の女にしようか、あいつ俺の女にしちゃろうか?とかね〜、いっつもそう思わせておりますよー、ですからこいつ心が安まる時がないですよー、女房の前ではね〜、イヤーそんな馬鹿な事はしないよーそんな事はしない、と言っているけどね〜、外に出るとヘラヘラしてねー、隙があればこの女も俺の女にしよう、あれも俺の女にしよう、といっつもねー女のことばかりを考えておりますよー、それも私がやっているのですけどねー」

「そうか、よく分かった」

『今、しゃべった事は分からないでしょうねー』

<外の事は分かりません・・・絶対そのような事はしていないよ、と>

『たとえ、怨霊がしゃべったような事をしていても、全て、この怨霊にさせられていたということです』





「そのほかには何かしているのか」

「その他でございますか?その他と云うよりも、私刺されて足が悪いのですよ、ですからこの男もねー足をねー引きずったりとかね〜足もこうなって歩き方もね〜変えておりますよ、私が足が悪くてこうくっついて、刺されて、こうくっついておりますから、この男も私と同じように、こう足をしながら歩いておりますよ」

「そうか、そうだったのか」

『足が悪いのは気がついておりましたか?』

<・・・ちょっと歩き方が、独特の歩き方をします>

『では、少し違うと云う事ですか?』

<・・・・・はい>

『では、これが憑いていると言う事は分かりましたね』

<はい>



「おい、お前は腹を刺されたのか?」

「いやいやもう腹から、もう刺されて、足ももう切っているし、もう身体中痛いのですよ、だからもう肩は凝るし、もう血だらけだしもう・・・ですからもうこの男には絶対殺されるようにするんですよ、私が刺されたところとおんなじところを刺されるように仕組んでいるのですよ、だからもうじきこいつも殺されますよ、でこっちに来たら地獄に引きずりこんでやりますよ」

「そうか、ではまずお前のその傷だらけの身体を治してやろう」

「ええっ!か、神様私の身体を治して頂けるのでしょうか?」

「そうだ、お前の身体を治してやる、そうしないとお前の復讐ができないだろう。お前が元気にならないと復讐ができないだろう」

身体を治す術をかけると身体は治るが、そのままパパから離れて逝くことになる。

その事は怨霊には教えないのだ。

気が付くと霊界のふる里に戻っていた、と云うことになる。

そして一度でも離れると二度と戻る事はできない。

「ああ、神様どうか宜しくお願いいたします・・・」

「では、そこに跪いておれ」

「ひ、ヒザマズク事はできないのですよ、血だらけで」

「では、楽な姿勢でよい」

「楽な姿勢でいいのでしょうか」

「そうだ楽な姿勢でいい」

「分かりました・・・・あ、ありがとうございます」

といい、パパに憑いている弟分のキズを治す術を始める。

すると数分もしないうちに

「アアッ、アア、アアアウウウウウウウ、アウッアアアアアアアア//////////////]

と言う奇声を発して私の身体から離れて逝った。





さて、次に続く 前世の因縁、怨霊はいないのか、改めてパパのお名前を呼ぶ。

万一、おるような事があれば、また私の中に吸い込まれるようにして入ってくるからである。

「可愛パパ入って来い!可愛パパ入って来い!」

と呼んでいるとまたナニカが入って来た。

その入って来たモノに

「お前は可愛パパか?」

と聴くが応答なし、私の顔を横に傾げるだけである。

「おい、お前は可愛パパではないのか?返事をしたくないのか」

パパでないのは百も承知だが、あえて言っているに過ぎない。

「お前は可愛パパではないのだな?素直に応えろ!!」

と言っていると、 やにわに

「素直に応えるもなにも、あなたはどなた様でございますか?私に可愛パパ、パパと、どなた様でございますか?」

と言って私はどなた?と静かに探りを入れてきた。

だが、このような喋り方であれば念を入れる必要がない。

静かに応えるだけでいい。

「我は宇宙総帥と言う神じゃ」

「か、神様でございますか?私の頭の中でガンガン声が騒ぎますから何が起きたのか、と思っておりました」

「我が可愛パパに用があったからパパを呼んだのだ。お前は男か女か、どっちだ」

「わたしはオンナでございます」

「お前は女なのか?」

「さようでございます」

「お前は、この可愛パパとはどのような関係なのだ。前世では何をしていたのだ」

「わたしはヤクザもののオンナでございました」

「ヤクザものの女だったのか」

「さようでございます」

「と言う事は可愛パパの女と云う事か」

「いえ、違います・・・わたしは、このパパの兄貴分の女だったのです」

「なに、ではお前はパパの兄貴分の女だったと云う事か」

「さようでございます」

「では、パパの事は良く知っているのか?」

「この男の事は知っていますよ」

「知っているのなら先ず性格を言ってみろ」

「セイカクはですね〜なんと言うんですかね〜〜気が小さいくせにしてね〜短気なんですよー、もうすぐ喧嘩ばっかしでね〜こう、私の旦那が手を焼いていたのですよー、あんな弟分を持っていたらわしの信用もなくなるな、と言って、ヤクザもんの仲間内でこげな短気なヤツを持っていたら、と言って、もう何かあったらすぐもうね〜ドスを持って逝くんですよー、だからうちの人が止めていたのですよ”お前、いい加減にせんか!!喧嘩するたんびにこっちは指をつめんといかんのじゃ、どうしてくれるのか、お前は!!”と言ったら”兄貴、わしはもうこれから会心して兄貴の言うとおりにしますから”と言って舌の根も乾かないうちにまたヤッパを持って逝くんですよ、もう手がつけられない、この男と云うのは、そしてもう口はねーもうペラペラ嘘ばっかしいうのですよ、平気で人を騙しますからね〜・・・口でもう平気で、もう今困っているんじゃ、困っているんじゃ、と実際には全然困ってはいないくせにねー、誰か人の顔を見れば、困っているんじゃ何とか金を都合してくれ、と要するに短気でもう口が上手くて、誰かみたらすぐ金がね〜金がね〜と言って人から金を借りてはその金は返しはしないのですよ、これはなんと言うんですかね〜寸借詐欺をするような男でございますよー」

「そうだったのか、少し待っておれ」

『今喋った様な事は現在でもありますか?』

とご相談者に失礼を承知でお聞きするのは、間違いなく前世のパパを知っているのか検証するためである。

<・・・・・・そのような事はありませんね、だけど昔は貰った給料は全部使い果たすぐらい飲み歩いていたと云うのは聞いたことがあります>

「おい、お前はなぜパパに憑くようなことになったのだ」

「私、この男に・・・うちの人が旅に出ている時にこの男に手篭めにされたのですよ、もう滅茶苦茶顔を殴られて、顔がもう腫れ上がってしまって、そして裸にされてやりっぱなしにやられてしまったのですよ・・・もう悔しくて悔しくて、こんな事がうちの人に見つかったら私も殺されるし、ただではすまないし、こいつもタダではすみませんよ、ヤクザものが兄貴分の女を手篭めにしたとなったら、そりゃー命はありませんよ、しかし私も命がありませんよ、ですから悔しいけど黙っていたら、しょっちゅう私の身体を求めて来るのですよ、だからいい加減にせんか!!と云ったら、こいつに逆に殺されたんですよ”お前を生かしていて俺とお前の事が兄貴に分かったらわしの命もねえなるからのうーお前、死んでくれー”と言って私ドスで刺されたのですよ、そうーりゃもう悔しいのなんの、やりっぱなしにやられるだけやられて最後には殺されたのですからね〜、こげなヤツは許さんですよ私・・・私はね〜こやつをね〜オンナぐるいにさせてやるのですよ、もうどの女を見てもね〜やりっぱなしにヤレヤレという感じで私が焚きつけておりますよ、そうするとこれはね〜家では女なんか一切、そう言う事はしない、それは昔の事じゃ今はもうそんな事はないと言っておりますけどね〜一歩外に出ればもうオンナオンナと探しておりますよ、そしてオンナに恨まれて恨まれて、最後にはね〜オンナとの揉め事だらけにしてやろうと思っておりますよ」

「だがお前の前に憑いていたヤクザが喧嘩で殺されるように仕組でいる、と言っていたぞ」

「いえいえ、それは分かっておりますよ、それとは別に私、さっきのヤクザものが突然いなくなってどこに逝ったのか分かりませんが、そうやって突然いないくなったときや休憩に入った時に私が入るだけですから 、そのちょっとの間にこいつを狂わせておりますよ・・・そしてこの男はね〜自分のモノを自慢するんですよ、わしのは立派じゃろうが、立派じゃろうがと言って、なにーがリッパか、たかが知れているのに、この男はね〜自分のモノを持っちゃね〜これ自慢するのですよ、私この男に殴られて顔がパンパンに腫れて、やりっぱなしに犯されて、そして何回か会うときも”わしのこれはリッパじゃろうが”と言うのがこれの口癖ですよ 、なーにが立派なものか、このフニャちんがーと私は思っておりましたけどね〜〜ですからこいつのムスコをね〜云う事を効かないようにさせているのですよ、ですからこいつね〜自分の女房に対してね〜女房を抱くときにね〜云う事を効かん時が多いはずなんですよ」

「そうか、それは間違いはないのか」

「いやいや、まちがいはないですよ、そのぶん他の女を抱かせるようにして いるのですよ、私が」

「そうか、では少し待っておれ、確認してみる」

とご相談者にお伺いすると

<・・・はい、間違いないです・・・信じられないけど>



「そのほかには、どのような事をしているのだ」

「その他と云うよりもですね〜もう要するに私はこの男にね〜やりっぱなしに殴られてね〜犯されたからね〜復讐としてね〜女をみたらどの女でもね〜やっちゃろうか、やっちゃろうかと言っていつも狙っておりますよ、狙うように私がしているのですよ、なんぼ女から断られても断られてもね〜”あの人しつこいな〜また来ているわ〜”と皆から、あの男はシツコイな〜と、みんなからね〜さげすまされるようにね〜私は仕組んでいるのですよー、ですからこいつはオンナオンナとオンナオンナと言っていますけどね〜、断られる女からは蔑まされね〜”あの男なにあれー、また来ていくら私が断ってもまだしつこく来る”と、でだんだんだんだんね〜この男は世間の女から疎まれるのですよ、やってもヤッテモやりたりないようにやっているのですよー私が全部やって、だからこの男はね〜自分の女房にはね〜いう事が効かないでもね〜、よそじゃあね〜ガンガンやっておりますよー、やらしてますよー、でも結局はやっぱし揉め事ですよー、もうおんなとどんどんどんどん揉め事を起こすのですよー、この男もウンザリして、もう女はいい!これ以上オンナと付き合うともう、また揉め事が起きたら、もう仕事にもならんし、女房にみつかったらもう大変じゃー”といつも思っておりますよ、それでもオンナを見たら”やっちゃれ、やっちゃれ”と私が言うものだから、こいつはそう思いながらやっぱしオンナを口説きに行っておりますよ・・・私こいつからね〜殺されたものですからね、こいつもねー殺された時の私の痛みをこいつにも味あわせております。ですからこいついっつもね〜薬を手放せないですよー突然キリキリ痛むはずですよ、ですから痛み止めと云うんですかね〜、なんかいつもね〜呑んでおりますよー」

「そうか、ではそれも確認してみよう」

『如何ですか?』

との質問に、ご相談者は

<・・・そうですねーいつも痛み止めを車に積んでいます>

という。





「そうか、そのほかにはもう無いのか?」

「だから結局私は、この男にはずーっと憑いてはおりませんからね、憑いているときにはそうやってしているだけです・・・だけど不思議に私の前にいたヤクザものがいなくなったから、これからは私がこいつにジックリもう憑いて、先ほどしゃべったようにもうガンガンやってやろうと思いますよ、それこそこれ酒池肉林ですよ、酒と女にもう溺れさして、そして最後はオンナから蔑まされるようにしておるのですよ、裏切られ、裏切られ、オンナの尻を追っては裏切られ、あっちのオンナこっちのオンナ、とめまぐるしくオンナ、オンナで狂わしてやろうと思っておりますよ」

「そうか、よし分かった、お前は腹を刺されたのか?」

「そうです、もう血だらけですよ」

「では我がその血だらけの身体を治してやる。お前が全部喋ったから褒美じゃ」

「さようですか、神様私の身体を治していただけるのですか?」

「そうじゃ治してやるからそこで跪(ひざまずく)いておれ」

「跪くことはできませんけど・・・・」

腹を刺されているため跪く事が出来無いと言うのである。

「では、横になって楽な姿勢でおるがいい」

「わかりました、ありがとうございますありがとうございます」

といいおき両手を動かし身体のキズを治す術を始める。

すると

「アグググギャギャガアーーーーグワグワグワグワアアアアアアアアアアアアアア//////////////////」

と奇妙な叫び声を上げ消えて逝った。

これでご家族三名全員前世の因縁から開放された事になる。

前世では各人色々な事件を起し今生にて復讐をされていたが、それも全て終わり今後は、新たに平和な日々を暮らせる毎日を得た事になる。

ご家族の皆様方の、今後の益々のご発展を期待したい。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そして、4ヶ月後.........。

娘が熱を出し、病院で薬を貰って飲んでいるのですが一向に良くなる気配がないのです。

それで色々と検査をして頂いたのですが、原因が分からないと言われ困っているのです。

と云う内容のお電話が入る。

早速、お名前を記してみると、お名前から霊的エネルギーが出ている事が分かった。

霊的エネルギーが出る、と言う事は発熱は何らかの霊障である、と考えられる。

しかし、発熱の原因として一番最初に考えられるのは前世の因縁である。

が前世の因縁は前回、お見えになった時に全て除けている。

と言う事は前世の因縁を除けた後、ナニカに憑依された、と云う事になる。

ナニカと言う事は、前世の因縁を除けた後、怨霊の林から抜け出る前に、その辺を徘徊している悪霊の類に憑依されたとでも言うのだろうか?

或いは直ぐ下の真っ暗闇に近づき、地獄の入口に屯する化物に捕まったかのどちらかだろう。

そこでナニカの正体を探る為に、お嬢さんのお名前を呼び、憑依しているものを私の中に呼び込み調べてみる事にした。

お嬢さんのお名前を呼ぶと直ぐにナニカが入って来た。

その入って来たものは私の口をグニャグニャさせている。

お前はダレダ!

と云うが応えはせず、やはり口をグニャグニャさせるだけ。

一応念を入れナニモノかを確かめてみるがソレにあまり変化がない。

この動きから察するに悪霊の類ではないようだ。

悪霊の類でないとすると、あと考えられるのは地獄に淵に屯する化物に間違いはない。

その事をお電話で連絡してきた母親に告げると、なんと娘さんはご自分に憑いているバケモノを視た、と言ったらしいのだ。

視た、と言う事は目で実際に見たのでしょうか?

と問うと娘さん曰く、目で見たのではなく頭の中で目と牙のようなものが浮かんだと言う。

なんとお嬢さんは自分の心の中を覗ける能力が備わっていたのだ。

所謂、現段階では霊能力が備わりつつあると言う事のようだ。

それに石とお話をしていたとも。

霊能力が備わると言う事は、確かにある反面では良いのだが大部分は悪い方向に導かれる。

良い例としては打出の小槌を持っているようなものであるからだ。

だが、その打出の小槌の使い方にも依るが、使い方を誤ると大変悪い方向に向かわせられることにもなる。

悪い方向に向かわせられる、とは霊能力を備えたばっかしに、その霊能力を利用しようと闇のものが心の中に闖入してくるからだ。

そして入った闖入者ををあたかも神のように崇めさせ、人間の本能、欲望を利用し闖入者の思うように操ろうとするのである。

巷の有名無名、自称他称を問わずレイノウシャと言われる殆どの方々が何がしかの仏像を祭り、それをカミとして崇めているように。

しかし、ホンモノの神がそうたやすく人間界に降り仏像などに入りレイノウシャにご託宣を述べる訳など無い。

お寺や霊媒師の元に祀られている仏像にも魔界の魔物がさも神である、と鎮座しているのだ。

これは本当の事である。

先の石も仏像も同じことなのだ。

仏像や石に神が宿るなどと云う事はない。

また、悪霊なども仏像に入る事はない。

そして神と化した魔物は初めは神の啓示として本物らしくご託宣するが霊媒師が齢を重ね能力が弱る、即ち利用価値がなくなるといとも簡単に捨て去るのだ。

そして、利用され尽くし捨てられた霊能者の末路ほど哀れなものはない。

そればかりか、利用され死んだにも関わらず死後も魔物に利用されていた、とはつゆ知らず生前祭っていた仏像を神として崇め続ける。

”お不動様”助けてください、と首吊り自殺をしたレイノウシャが首の無い身体が言っていた。

確かに魔物の餌食にされた霊能者でも一時的にはお金が溢れんばかりの生活を送るようではあるが。

それが為に、余計カミを信じカミに縋るようご託宣に服従し信者を操る結果となるのである。

では、なぜ魔物は仏像などに入り人間を惑わそうとするのか?

と云えば魔物たちの喜び楽しみは、人間が右往左往して混迷している姿を視ることだからである。

世界中で起きる宗教戦争も元はといえば魔物の仕業なのである。

今回、お嬢さんが石と話をする、と言う事は魔物と話をしている事と同じことなのだ。

故に大変危険な兆候でもあると言える。



さて本題に戻して、私の中に入ったものは悪霊の類ではないと判断し一喝して、一瞬お嬢さんの魂から離す。

一喝するとは私の口をグニョグニョさせている化物に大声で”ドケ!!”と怒鳴る事なのだ。

するとその声に驚きお嬢さんの魂から一瞬離れる。

その隙にお嬢さんの魂を私の中に呼び込み人間界に降りている魂ばかりが集まる集落まで引き上げるのである。

可愛黒子か?ドケ!!と怒鳴り化物を離した。

そして新たに可愛黒子の名前を呼ぶと直ぐに入って来た。

その入ってきたものに、お前は誰だ、と訊くとカワイクロコです、と応える。

でそこはどのようなところだ、と訊くと。

「ここは気持ちが悪くて気持ちが悪くて、か顔になんこうまとわりついてまとわりついてもう体中気持ちが悪くて、痒くて痒くてたまりません」

「どのようなものが憑いているのだ」

「いえいえ、どんなのと云うよりもここは真っ暗闇で顔になんかチクチク触ったり首とか、色んなところからなんか動物のような匂いがして良く分からないのです」

「何が居るのか、良く目を開けてみるがいい」

「いえいえ、怖くて怖くて良く目を開けられないのです」

「では、今から助けてやるから安心するがいい。だから少し開けて見るがいい」

「はい、ではちょっと見ます・・・いやいや私ダメです」

「では、首はどうなっているのだ」

地獄の淵に落とされると両手を後ろで縛られ首を吊られる。

「首はもう吊られて、手は後ろ、うしろで縛られ、もう苦しくて、もう臭くて臭くてもう、なんか動物の死骸のような匂いがするし、獣のような匂いもするし、足はもうヌルヌルしてああ、気持ちが悪い」

「そうだ、そこは血だまりが一面に広がっているところなのだ」

「さようでございますか、どうか助けてくださいませお願いします/////////////////」

と言ったまま言葉が途切れた。

途切れたと言う事は先ほど離した化物がまた戻ったと言うことだ。

でもう一度初めと同じように可愛黒子の名前を呼ぶ。

と、やはり戻った化物が入って来た。

この化物を一喝して離し、先ほどと同じように黒子ちゃんの魂を呼び込む。

するとカワイクロコです、と言って再び黒子ちゃんの魂が入って来た。

どうして離れたのだ、と訊くと

「ま、また化物が私の身体に巻きついて・・・・」

と言うので黒子ちゃんの魂に、人間界に降りている魂ばかりが集まる集落まで昇らせてやる、と云うと

「はい、分かりました、お願いしますお願いしますお願いしますおねがいします」

と言うのと同時に両手を動かし人間界に降りている魂ばかりが集まる集落まで上がる術を始める。

そして

「グググッグググググギャ、アウッ!・・・・・・・・・・・・・ここはどこですか?まわりがあかるいかんじがする・・・・・ああ」

「明るい感じがするのではなく明るいのだ。どうだ目を開けてみよ周りが良く見えるぞ」

「ああ、化物がバケモノガ」

「化け物?もう化物はそこにはいないのじゃ、目を開けて周りをみるがいい、どうだ身体に何も憑いていないだろう」

「イヤ、マワリ???アラツ首が無い、首輪が無い」

「そうだ、もう首輪はとれたのだ。両手も動かしてみよ、もう自由になっているから」

「そうだ、手?テ、あつほんと自由、あらっ、あわたしどうしたのですか?????」

「地獄からそこにお前を引き上げたのだ。だからもう目を開けても大丈夫なのだ。周りにどのようなものがあるのか見るがいい」

「ま、周りでございますか?あっ目をあけて、あっ眩しい!!!明るい、あらっここはなんか風が吹いていますねーわー気持ちがいい・・・あっあの変な匂いがなくなっている?あらっ、ほんと匂いがないわ・・・ワッここほんと気持ちがいい、目を開けても大丈夫ですかねー」

「そうだ、目を開けても大丈夫だ、目を開けるがいい」

「では、すこーしずつ開けてみます・・・・アラッ、ここはきれーいだ!!ワッひとがいっぱい、わーヒトがいっぱい歩いている」

「どう言う感じのヒトが歩いているのだ?」

「いえ、どんな感じと云うよりも、なんかみんなニコニコニコしていますねー、ウワッなんかオンナのヒトも綺麗なお着物を着て・・・・ワーッなんかどこかのお嬢様かお姫様のような方ばっかしでございます・・・・ワッーお侍様もおりますが、だけどみんな裃(かみしも)をつけておりますねー、お侍様はみなさん刀はつけておりませんわ・・・あっ、どこかの商やのご主人でしょうか、ここはみんななんかこうお金持ちのヒトが集まるところなんですかねー・・・ウワーお屋敷も凄いですねー、私こんなお屋敷視た事がない」

「そんなに立派なお屋敷があるのか?」

「いえいえ、普通はこう言うところではなくて、こう林があって木がいっぱいあるのですが、ここはあまり木がなくてお屋敷が沢山連なっております」

「そうか、家が連なっているのか?」

「そうそう、だけど私こんなところに居って夢を見ているのじゃないのですか?」

「いやいや、夢ではない。そこは人間界に降りているヒトビトが暮らすところだ。今日からお前もそこで暮らすことになるのだ」

「ああ、私こんなところで暮らしていいのでしょうか?」

「そうだ、お前はこれからそこで暮らすのだ。だからもう何も心配する事はないのじゃ」

「ああ、ありがとうございました」

「ところでお前は前世で死んだのは幾つの時だったのだ」

「ああ、私がこっちに来たのでございますか?いえ、私も引きずられて来たものでございますから」

引きずられて来たとは怨霊の林の事。

「そうではない。お前が前世で死んだ年だ」

「私が死んだのは確か27・・・8だったと思います」

27、8で死んだと言う事は今も27.8と云うことになる。

「27、8で死んだのか?」

「さようでございます・・・27、8で死にました」

「ところでお前は自分の人間界の身体は視た事はあるのか?」

「自分の身体(人間界の)でございますか?」

「お前は人間界に身体が誕生しているのは知っているのだろう。視た事はあるか?」

「ああ、そうです・・・私ニンゲンカイに?ああ、私捕まっていたもんですから分かりませんでした」

「だけど人間界の身体は視えるだろう。人間界の身体を視る方法はしっているのか?」

「人間界?ああ、ちょって待ってくださいね・・・・ああ、なんか明るいところにおりますねー(私の部屋を視ている)」

「明るいところと云うが、今お前の身体は我の元に来ているのだ。お前は人間界の身体を通して視ているのか?」

「さようでございます・・・わーっなんかここわ周りがキラキラしておりますねー」

「キラキラしているのか?」

「さようでございます・・・ウワーッ凄い!」

「ところでお前自身の身体はみえないのか?」

「ああ、私自身の人間界の身体でございますか?」

「そうだ、お前の身体はみえないのか?では、みえるようにしてやる。どうだ、お前の前にまーるい空間があるだろう。そこを覗いてみるがいい。人間界のお前の身体が視える筈だ」

「マルイ空間ですか・・・・・?ああマルイクウカンああ、ありました」

「そこを覗いてみよ、お前の身体がみえるぞ」

「わたしのスガタ?・・・あ、なんか三人ニンゲンがおりますねー」

「そうだ、その中で一番小さいのがお前なのだ」

「わたしがいちばん小さい?・・・あれっ、えっ私の身体がこれですか?(黒子ちゃん)」

「そうだ、お前はまだ子供なのだ」

「さようで、わたしがこども?アラッ、私の子供の時とソックリでございます」

「そらそうだろう、お前自信だからな」

死後、怨霊に捕まっているうちに自分でも気がつかないうちに人間界に身体が誕生していたのだ。

故にジブンが人間界でどのような暮らしをしていたのか、は分からない。

「そ、そうでございますか?」

「そうだ、まだ小さい子供だからお前がそちらから視て良い方向に導いてやるがいい。それはできるだろう」

「それは今から、私がココにずーっとおれるのでしたら、これから自分自身のことでございますから、ちゃんと・・・私勉強が好きなんですよ、ですから人間界に居る私も多分勉強好き・・・」

「そうだお前が勉強が好きなら人間界の身体も勉強が好きになるように導いてやるがいい」

「ああ、わかりました・・・私本当にここにおっても宜しいのでしょうか?」

「そうだ、お前はこれからそこにずーっと居れるのだ。我は神じゃ我が約束する以上安心してそこで暮らすがいい。そしてお前の横に居るのが人間界のオマエの母親だ。顔を見てみるがいい」

「ああ、あの方、あの方がワタシのハハになる方ですか」

「そうだ、あの方がお前の人間界のハハオヤだ、その隣におる方がお前のチチオヤになる方だ」

「あ、チチ、チチオヤですね、だけど、このチチオヤは暗いですね」

父親の魂も地獄に落ちている。

「なぜ暗くみえるのだ」

「暗いと云うよりこの方ナニカ被さっておりますね」

「そうか、被さっていると云うのか?」

「うーんナニカ被さっております・・・これなんか除けないと、除けないと私自身が何か幸せになれないような気がする」

「お前自身が幸せになれないと言う事はチチオヤに何か被さっているからと言う事か?」

被さっていると言う事は地獄の淵にいる化け物のことだ。

「さようでございますね、私がいくら導いたところで、このチチオヤの影があると、これが邪魔しますね」

「そうか、良く分かった。だがお前の事はもう心配しなくていい、お前はそこから出る事はないのだから。父親の事は我に任せるがいい」

「ああ、ありがとうございます・・・私本当にここに居ても宜しいのでしょうか?」

「そうだ、いいのだ」

「ウウッ////////////」

と言って離れて逝った。

異臭漂う闇から明るい場所に突然移り、安心したのも束の間、また地獄に落とされるのでは、と不安がよぎり心配しきりなのである。

今回、お電話を頂いた2日後、当相談所にご夫婦でお嬢さんを連れてお見えになった。

お嬢さんの魂を地獄から引き上げた時に魂が語っていた、お父さんにナニカ被っている、という事から、お父さんのお名前を再び拝見するとまた新たな霊的エネルギーが出ている事が分かった。

前回、お父さんの前世の因縁も、母娘の前世の因縁を除けたときに一緒に除けていた筈なのだが。

なぜかまた霊的エネルギーが出ている。

だが、直ぐにナニが憑いているのか予想できた。

その予想どうりの事が残念ながら起きていた。

お父さんも地獄の淵に落ちていたのだ。

だから、お嬢さんの魂がナニカ被っていると言っていたのだ。

で今回、お嬢さんの魂を人間界に降りている魂ばかりが集まる集落まであげた時にお父さんの魂も一緒に同じ場所にあげたのである。

前回、ご夫婦と娘さんの魂を前世の因縁から開放したのだが、その後、なぜか地獄に落ちていたのは娘さんと父親だけであった。

なぜ、お母さんの魂だけは地獄に落なかったのだろうか?

そこでお母さんの魂を呼び出し聴いてみると、上に向かって休む間もなく上がっていると言ったのである。

要するに私の忠告を素直に聞き入れ休まず上に昇っていったのだ。

だから地獄の淵にいる化物に捕まらなかったのである。

私は魂を前世の因縁から開放した後、どんなに疲れていても必ず休憩することなく上にあがるように、と何度も魂に忠告し言って聴かしていたが、その場から立ち去る事もせず多くの魂が化物に捕まり地獄に引きずり込まれているのである。

が果たして忠告を守らなかったから、だけで地獄に引きずり込まれたと言うのだろうか?

確かに地獄は漆黒の闇である。

だから、どこからどこまでが怨霊の林で、どこからが地獄なのか、が見境がつかない程なのだ。

以前、怨霊に聴いていた怨霊の林は薄暗いと言う事だった。

しかし、最近の怨霊が云うには怨霊の林は真っ暗だという。

これはどう言う事だろう?

私は、怨霊の棲む林は山の裾の雑木の多い平坦な場所だとばかり推測していたのだが、そうではないようなのだ。

要するに、怨霊の棲んでいる場所は一定の平坦な場所だけではなく、山の麓から傾斜の途中にある平坦な場所、そこを降りるとまた平坦な場所、そのまた下に降りると次の平坦な場所、と山の傾斜の平坦な場所に各々の怨霊の棲家があるのではないかと推測されるのである。

で一番下にある怨霊の棲家が真っ暗闇の地獄の傍と云うことになっているのではないか、と気がついたのだ。

だから地獄に落ちる魂は前世の因縁から助けられた時点で一番下の怨霊の棲家に引きずり込まれていたと云うことになる。

故に、もはや地獄に落ちる寸前の状態になっていると言うことなのだ。

だから、幾ら下に降りるなと言ったところでなんにもならない、既に一番下なんだから。

何しろ、怨霊から開放された時点で逃げるまもなく地獄の淵に棲む化物に捕まる、と云う構図になっているのだ。

で今回の母娘三名の内お母さんだけ逃れられたと云うのは、捕まっていた場所が割と上の方だったのではないだろうか。

地獄に落ちていた父娘は一番下の林と云うことになる。

だから怨霊の棲む林は上から順番に下にさがって広がっているようなのだ。

それに興味深いのは、お母さんの魂が云うには人間界に降りている魂ばかりが集まる集落はまだずーっと上に行かなければならないと言った事だ。

怨霊が自分を殺した相手を探しに逝く場所は直ぐ上だと言っていた。

キズついた身体で這って逝ける程近い場所だと。

がお母さんの魂はずーっと上だと言う。

これは一体どう言うことなのだろうか?

怨霊からすれば人間界に降りている魂ばかりが集まる集落は直ぐ上であり、逃げる立場の魂からすると遥上だと言う。

確かに上にあげた魂が最初にいう言葉が、ここは大変明るいところだ、と。

明るいところと云えば一番上の怨霊の棲む薄暗い林からでも相当上の位置になる。

捕まえる側は直ぐ上といい逃げる側は相当上だと言う?

やはり霊界は人間界の物差しでは考えられない常識を超越した世界。

通常の感覚でものを考える事はできない不可思議な世界だと言わざるを得ないようだ。

とこのように考えると、最近地獄に落ちている魂がなぜ多いのだろうか?

という疑問が溶けたように感じる。

それに、一つ言えるのは霊界は復讐する側にとっては大変都合の良い仕組みになっていると云う事だ。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



そして5ヶ月が過ぎた頃、あれだけ上を目指して頑張って逃げていたお母さんも何故か地獄の淵に落とされていた。

そして淵に棲む化け物の餌食になっていたのだ。

と云う事は一度でも怨霊の林に引きずり込まれると、たとえ怨霊から逃れられても林からは抜け出る事はできないようになっているということのようだ。

で結果的には地獄へと引きずり込まれる。

では、悩みのある人、言い換えれば前世の因縁が憑いている人は死後必ず地獄へ落ちる運命とされていると云う事なのか。

いや、死後だけではなく生存中でも地獄に落される運命にあると言う事なのだ。

この運命から逃れる術としたら私の相談所にお見えになるしかないと云う事のようだ。

イヤ、私以外に怨霊を除ける事ができる霊能者がいれば別だが。

一人でも人間を殺すと、たとえ人間界で罪は消えたとしても霊界では二度と許される事はない、と言うことのようだ。


では、お母さんはなぜ地獄へ落ちたのか。

またお母さんの魂が入った、人間界に降りている魂ばかりが集まる集落とはどのようなところか、をお母さんの魂に訊いてみた。

それでは、可愛ハハを私の中に呼び込むところから記すとしよう。

可愛ハハ入って来い!

と云うと直ぐにナニカが入って来た。

入って来たものに、お前は可愛ハハか?

と聴くが、ンン、ウニャウニャ〜〜グ〜グワーと気持ちの悪い唸り声を出す。

これは地獄の淵に屯する化物だ、と直感し、ドケッ!!!と一喝して脅し、一瞬ハハから離れさす。

その離れたその隙に新たにハハのお名前を呼びハハの魂を私の中に呼び込む。

そして入って来たものに、お前は誰だ!と訊くと

「可愛ハハでございます・・・く、苦しくて」

と言ってハハの魂は私の中に入って来た。

「お前は逃げていたのではないのか?」

「いや、逃げておりました、だけどいっくらいくら、どんなにどんなに上に向かって走っていても、後ろを振り返ると直ぐ下がもう真っ暗闇でございます・・・だから登っても登っても切りがないのです何回も、だからもう疲れ果てて疲れ果てて、だけどなんとか登らなくてはと思って這って上がっていたのですが、後ろを振り向くともう直ぐ真っ暗で、そして私がちょっともう疲れて少し休もうと思っていたら急に何か下の方にずるずるーっと落ちていったのでございます・・・そして気が付いたら首に縄が付いてぶら下げられてもう体中になにかこう這って這って這うのでございます・・・で顔にはなんかこう動物のような毛がざわざわあたるし、気持ちが悪くて気持ちが悪くて、首が痛くて痛くてたまりません」

「では、お前は毎日毎日走っていたのか?」

「走ると云うより這う、最後はもう這っておりました、最初のうちはどんどんどんどん走っていたのですが、もう疲れて這っていたのでございます・・・しかし何か分からない、急にズルズルズルーと身体が引きずり落ちて、そして気が付いたらここにいたのです・・・ですから早く助けて頂けないでしょうか?」

「そこの周りに何があるのかみえるか」

「周りでございますか、ここは周りは真っ暗でございますけど、何かこう体中にグーッと巻きついてくる蛇のようなものがいたり、何か臭くて臭くて、なにかこう人間が死んで腐ったような匂いがして、死臭と言うのですかあんな匂いがしたりもう、何か色んな匂いがあって気持ちが悪い、耳の周りはザワザワして気持ちが悪くて気持ちが悪くてたまりません」

「よし、では今から助けてやる。人間界のお前が助けてくれと言って我の元に来ているのだ。お前は人間界に身体があるのは分かっているのか?」

「わ、分かっております。さようでございます・・・私が早く逝ってくれ逝ってくれ助けて助けてと言っておりますから」

人間界の自分自身の身体に助けるように伝えていると云う。

「そうか、よし今から助けてやる、人間界に身体を降ろしているものばかりが集まっているところまであげてやるぞ」

「ああ、もうどこでも構いません。ここから逃げられたら、ここから逃げられたら、どうか宜しくおねがいしますおねがいしますお願いします・・・・・ワワワアワアワワワワ/////フウウウワワワワ/////////ワアアアアアア /////グウッ!アラッうわーー!ここはどこ?うわっ!エライなんかここは明るいところですねーうわー、アラッ首がウワー、アッアッ何かこの匂いは、あっいい匂いがする・・・草の匂いアッ、ウワウワ綺麗なとこ!」

「お前は目を開けて視ているのか?」

「いいえ、いま少し開けました、でもあんまり明るいから目がいたくて・・・イヤー真っ暗やったものでございますから、ウワー、あ、ここがここが人間界の私が連れていってくださいと言っていたところ・・・・うわーここは綺麗なところ、明るいところや、ウワーヒトがいっぱい、ヒトがいっぱい出ている、ウワーそう〜ここはほんと・・・私助かったのですか」

「そうだ、助かったのだ。人間界に居るお前が、オマエを助けてくれと我に依頼があったから助けたのだ」

「ああ、さようでございますか・・・よかったーもう苦しくて苦しくてたまりませんでした・・・あーだけどここはヒトが多いですねー私ここがどんなところか分からなかったのですが、ここはまたいいところ、みんな何かお金持ちのようなヒトばっかしが居って、ウワーいいところだここは、私ここに居ってもいいのですか?」

「そうだ、お前はこれからそこで暮らすことになるのだ。そこからお前が自分の人間界に居る身体を良い方向、幸せになるように導かねばならないぞ」

「分かっております分かっております・・・私はもう自分の事ですから、自分が一番良くなるように、これから人間界の私を導いて行こうと思っております・・・私自身でございますが、私ちょっとおっちょこちょいなんですよ、まぁヒトが見たら、あなた落ち着いていますねーと言われますが、ホントは私おっちょこちょいでございますから、そう言うところも人間界の私が気をつけなければいけないと思って、そして子供とかうちの主人をもっと大事にしていかなければいけないとつくづく思っております・・・ああ私こんないいところで幸せー良かったぁ〜ありがとうございます神様、ありがとうございますカミサマ////////アアッ」

大変な喜びようで感謝の言葉を最後に私から離れて逝った。



あなたはおっちょこちょいですか?

と失礼であるが魂の云った事をご相談者にお訊きする、と

<そう、慌てものです>

全然そのように見えませんね。

<・・・ちょっとポカをするんです。主人からあんたちょっと天然が入っているのと違うのと言われます>

しかし、今回のご相談者は見るからに落ち着いた方のようにある。

ご相談者ご自身の魂がおっちょこっちょいと言わなければ誰も気づかないのではないだろうか。

それぐらい落ち着いてみえるのだ。



そして後日、ご相談者からお電話が入る。

内容は、身体が異常にきついのですが、と言うものだ。

で早速調べようとお名前を拝見するとナニカが入っている気配がする。

でその気配の主を呼び出すと、何と天界の神が入っていたのだ。

なぜ、お前が入っているのだ!と訊くと

宇宙総帥様、この女人が宇宙総帥様を疑っているのです、だから天罰をかけたのです、と云う。

身体がきついのは天界の神による天罰だったのだ。

ご相談者に”私を疑いましたか”(魂を上にあげた事)とお訊きすると、いえ、そんな事はありません、と云う。

でご相談者の魂を呼び込み訳を訊く、と

それは私が人間界に降りているものばかりが集まる大変良いところに入ったと言う事で、人間界の自分も良いことがあるのでは、と思っていたが何もないので不信がっているのです、という。

そこでご相談者にお訊きすると、別に疑った訳ではないですが、その通りです、とのこと。

魂が上にあがるという事は心に安らぎを得ると言う事なのである。

魂が上にあがったからと言って、直ぐに人間界で良いことがあると言うことではない。

天国や地獄、或いは怨霊や悪霊等は全て心の中での事。

魂が地獄に落ちれば、人間界の身体が疲れやすく眠くなる、イライラする、直ぐ怒る、とうの精神作用が起きるから地獄に落ちた時はわりと分かりやすい。

が天国に入ったからと言って直ぐに意識が高揚するという事ではない。

いや、意識は高揚しているのだがその意識の高揚に顕在意識が気づかないだけなのである。

確かに、天国に入った当初は意識も高揚しているが、そのうち安堵感から安らぎを得られる事になる。

だが、この安堵感、安らぎと心の変化に気づくまでには人にも依るが2、3年はかかるようだ。

だから天国に入ったから何がどうなるのか?

と問われれば精神的には解りにくい面もある。

負の感情は、悪事千里を走る、のたとえ通り悪いことは直ぐ知れる(解る)が、正の感情は中々現れにくい面がある。

感じるとしたら、何となくのんびりできるなぁー、これが天国に入ったと言う事か、やもしくは、あまり悩まなくなったなぁと云う程度である。

言い換えれば、ギスギスした社会でゆったりとした精神状態で日常を過ごす事ができるようになると言う事なのだ。

そして、更に良い事といえば、心にゆとりが生まれるから人に好印象を与え人から好かれるようになる。

すると段々運命が開け、良い方向に流れるという訳である。

肉体的には霊障でかかる重篤な病に侵される事はない、と言う事だろうか。

等の事をご相談者にご説明をしてご理解をして頂いた。

しかし、これでご家族皆さん方が同じ霊界の素晴らしいところに入った、と同時に二度と霊障に悩まされる事はなくなったと言う事である。

除霊をするのなら、やはりここまでやらなければ完璧とは云えない。

天国も、人間界に降りている魂ばかりが集まる集落も心が落ち着くという点では似ている。

だからあえて天国と書いたのである。

実際はご相談者の魂が入ったところは人間界に降りている魂ばかりが集まる集落なのである。









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