心霊なんでも相談室

”相談事例15”



今回のご相談者は44歳の女性。

一見して、霊障を受けているのでは、と分かるほどである。

特に目が全てを物語っているように感じる。

殆ど、目に活力がない。

話し方も途切れとぎれに.......もしやうつ病を患っているのでは、という感じである。

ご相談内容もあまりハッキリとは伝わらない。

と云うかご相談者の喋られる言葉が聞き取りにくいせいもあるのでは、と。

一体、ナニが言いたいのか?

と云うより、当相談所に態々お見えになったと云う事はそれ相応のお悩みがあっての事だろう。

悩みと云えば前世の因縁、今回のご相談者にも前世の因縁が関わっているのは間違いはない。

ご相談内容がご相談者から伝わりにくいなら、直に悩みの根源である前世の因縁を呼び出し、前世で何があったのか?

そして、どのような復讐、厄を出しているのか、を喋らせればいい。

では、ご相談者のお名前を呼び、ご相談者に憑依している禍の元を呼び出すとしよう。

「ナニカイイタイ子(仮名)入って来い、ナニカイイタイ子入って来い!」

と4,5回呼ぶとナニかが私の中に入ってきた。

入ってきたモノに

「お前はナニカイイタイ子か?どうした返事をしないか!お前はナニカイイタイ子かと訊いているのだ」

と聴くが、私の顔を傾げるだけで何も応えようとはしない。

それでもしつこく呼びかけていると

「うるせーのーう、お前はナニモノか!!」

と横柄な口ぶりで応えてきた。

「うるせいではない!お前はナニカイイタイ子か?」

「ナニカイイタイ子?なんでわしがナニカイイタイ子か」

「なに!ナニカイイタイ子を呼んだのになぜ、お前が出てきたのだ」

「ナニ!ナニカイイタイ子、ナニカイイタイ子とうるさいから出てきただけじゃ」

「では、お前に少し聴きたい事があるのだが、いいか・・・喋れるか?」

「お前のようなものになんでわしが相手をしないといかんのじゃ・・・お前はナニモノじゃ」

「我か、我のことが知りたいのか」

「さようじゃ、お前はナニモノか名乗れ」

「我は宇宙総帥と云う神じゃ」

「なーにをごたく並べる・・・グオーッ(途中から念を入れる)ワワワワ、ウグッグググg、ヤヤヤ、ヤメテ、ヤメテクダサイマセ・・・」

「やめてください?どうだ神の力は、我は神じゃといっただろう」

「ウウっ、ワカリマシタ、ワカリマシタ・・・まさか、まさか本当の神様と思ってもみませんでした・・・・もう、申し訳ございません」

「では、今から聴く事にお前は全て応えるか?」

「応えるもなにも、なんでもお応えいたしますから・・・どうかお訊きになってくださいませ」

「では、お前とナニカイイタイ子との関係を聴きたいのだ。ナニカイイタイ子を呼ぶとお前が出てきたのだろう」

「さ、さようでございますね〜」

「お前とナニカイイタ子はどのような関係だったのだ。その前にお前の前世の仕事をいってみよ」

「わ、私は侍でございました」

「侍か」

「さようでございます」

「では、このナニカイイタイ子は前世では何をしたいたのだ」

「こ、これはある商やのおじょうさんでした」

「ショウヤのお嬢様と云う事は商いの、商売と云う事か?」

「さ、さようでございます・・・まぁそれも、やはりこの女はですね〜町でも一番か二番を争う大きな大店のお嬢様でございましたよ」

「大店の娘さんと侍のお前がどう云う関係だったのだ。ましてやお前がどうして掴(憑依)まえているのだ」

「いえ、掴まえていると云うよりも、私この女の関係のものに殺されたのでございます」

「そうか、ではどうして侍のお前が、商やの娘と知り合ったのだ」

「いえいえ、知り合いと云うよりも、この娘のお店がお城に品物を納品していたものですから、私は物品納入関係の部署にいて、ちょくちょくこのお店に出向いていたものですから、そう言う関係で知っていたのでございます」

「そうか、ではお前はこの女の性格などは知っているのか、性格だ」

「いえ、性格と云うよりも、この女の普段は、いつもこう愛嬌だけはいいのですが、殆ど人と会話しないのです」

「人と話をしないと云う事か?」

「さようでございます・・・自分のところには若い丁稚とか色々いるのですが、そう云う連中とも殆ど会話をしないのです・・・いつも、こう何をやっているのかと視たら、書物したり本を読んだり、じーっとこうして考え込んだりしているのですよ、やっぱりそう云うのが好きなんですかね〜〜なんかほんと、あのお嬢さんは変わっているなぁ〜いっつも自分で書物したり、ただ本を読んだりして、外をボーッと見ているなぁーと云う感じですねー、だから私ら侍仲間でも、この女のお店に逝く時は”あのお店のお嬢さんは中々ベッピンさんじゃが、いつも何を考えているかわからんなぁー”といつも書物したり本を読んだり、じーっと、ぼうとして外を見ていたりして、ほんと珍しいなぁあの人は、と云うそんな感じです」

「では、お前は性格は分からないがそのような雰囲気だったと言うことだな」

「さようでございます」

「そうか、では少し待て、その事をご本人に訊いてみよう」

「わ、わかりました」


『貴女は、前世では本を読んだり書物をしたりするのが好きだったと言っているのですが、今はどうですか?』

とご相談者にお伺いする。

<・・・・うっふふふじっとしている方が(好き)>

『そうでしょう、では、今喋ったのがあなたに憑いているものと分かりますか?今喋っていたのは貴女のことですよ、分かりますか?』

<・・・・・・・・・・>

『今喋っていた事についてはどう思いますか?』

<うふっふふふ、大店の・・・・>

と言って、やっとウンと頷く。

『そうです、あなたは町で一二を争う大店のお嬢さんだったんですよ、信用できませんか、ウソではないのですよ』

<・・・・うふふふふ......>

あまり喋らずただ、含み笑いをするだけ、ウフフフと、やはり前世もこんな感じだったのではないのだろうか。


「おい、もう一度出てくるがいい」

「は、はい、今誰と話をしていたのですか?」

私とご相談者がお話をしているのを訊いていたのだ。

「お前の目の前にまーるい窓ができていないか?お前がそこを覗くとお前が憑いているニンゲンの人間界に生まれた身体が視える筈なのだ、覗いてみよ」

風景に溶け込むように、ポッカリ人間界が覗ける窓が怨霊の目前に開いている。

「えっ、窓?あっ、ここでございますね〜、あああっあら、本当だ!!いや、これではないですよ、私のオンナと云うのは」

「いや、そうではない、お前がこの女を知っているのは幾つぐらいの時だ」

「私が知っているのは・・・うーん十四五の娘だったんですよ〜」

「そうだろうなー、だが、今お前が視ているこの女は44歳だぞ」

「えーっ、44?」

「そうだ、お前が憑いている女は人間界では44歳じゃ」

「えっ!44も・・・・えっ!私、殺されたのはちょっと前なのですよ〜」

「そうだ、お前がちょっと前に殺されたと言っても、人間界ではお前が殺されて最早2、3百年は経っているのだ。そしてお前が憑いているこの女も人間界に生まれて、早44年経っているのだ。この女が人間界に生まれたのはお前も知ってるだろう」

「いえいえ、知っていましたけど、まだちょっとしか経っておりませんよ???????」

「だからお前たちのところではまだちょっとしかたっていなのだろうが、こちらでは44年経っていると言うことだ、だから面影が残っているはずだ」

「さようでございますか、ではもう少し視てもいいでしょうか?」

「よし、みるがいい」

「おおっ、ああっ・・・そうか髪の毛が違うのだ・・・あっ、そうだ、そういえばこんな感じだった・・・だけど40になるとは・・・私、じゃこのオンナに憑いていたのでしょうか?」

「そうだ、人間界に生まれたのが、この女なのだ。そっちでは、このオンナ(魂)を捕まえているのだろう」

「掴まえておりますが、これはまだ14でございますよ(死んだ時の年齢のまま)苦しめてますよ」

「ところで、お前はそのオンナを人間界に降りている魂ばかりが集まる集落まで掴まえにいったのだろう」(人間界に降りている魂ばかりが集まる集落は怨霊の棲む林の直ぐ上)

「さようでございます」

「お前は死にかかっているのに良く掴まえられたものだなぁ(既に死んでいる)」

「いえ、それが私たちの世界はですね、直ぐ上とは言ってもね〜、こう這ってはいくのですけどね〜・・・うーん私たちの世界は不思議な世界でね〜、逝けるんですよ、そして逝ったら、こうニンゲンはおるのですが、私を殺した関係のものは直ぐ分かるんですよ・・・そしてそこに私が逝けばね〜一体になってしまうんですよ(霊の姿形は殆ど輪郭しかみえない。だから重なる、一体になることができる)一体になったらもうね〜、このオンナは身動きとれなくなるのですよ・・・そして私はズーッとこっちに引きずり込んで(怨霊の林)来てるんですよ」

「そうか、ではお前たちは恨みのあるヤツが棲んでいるところに逝けば直ぐ分かるのか」

「さようでございます・・・私もそれが不思議なんですけどね〜、それに私が重なるようにくっついたら、もうね〜身動きとれないんですよ、そのままズーッとこう引きずりこんでいるんですよ」

「そうか、そっちではそうなっているのか、重なれば身動きとれなくなると言うことだな。では、お前はこの女から直接殺されたのか?」

「いえ、直接ではございません・・・この女の父親と云うのはね〜お城の侍に大変顔がきいているのですよ・・・ご家老様とか上の方に大変顔が効いているのですよ・・・やっぱし相当のお金を献上しているのではないですかね〜、その関係で私はこのオンナにちょっかいかけたのを親から見つかったのですね〜、私がこのオンナとやっぱしお茶屋に饅頭を食べに逝ったりしていたんですよ・・・それが親の耳に入ってですね〜、それで一回私の上司ですね〜、ご家老様から叱責を受けたのですよ、二度とそう言う事はしてはいかん、と言う事で、それで私分かりました、二度としませんと言う事で話は終わったのですけど、それでもまた私どうしても、このオンナに惚れていたものですから、まぁ可愛かったんですよ、もう本当に、おとなしいしね、何を言ってもニコッと笑って〜、そうですね〜そうですね〜私だめですからと言う感じだったんですよ」

「そうか、あまり自分から喋る方ではなかったと云う事か」

「さようでございますね〜、何を言ってもそうですね〜そうですね〜、いや私だめですから、そうですね〜、そうですね〜と言う感じなんですよ・・・それで私諦めきれずに、また何かのこう機会があった時に、お饅頭食べに逝こうと誘ったんですよ・・・そしたら、今度またそれがみつかって、もう大変な事になったんですよ。そして私、このオンナの父親のところに、ご家老様もお見えになって、そしてこのオンナも前に座っていて”お前がこのお嬢さんを引っ張りだしたりしているのか?”といったから私が、いえそんな事はありませんお嬢様が連れて行ってくださいと言うから私、一緒にお饅頭を食べに行ったのですよ、と言ったら、このオンナに、お嬢様本当ですか?と訊いたら”いえいえ、私はそのような事はいたしません、男の方とそう言うところには逝きません。私はこちらの方が無理やり何回も何回も言われるから仕方なく逝ったんです”とこんな事を云ったもんですから、私はその時女房子供がいたんですよ、それでもう大変な事になって、腹を切れ、腹をキレと云うことになって、腹をキレなんか、そんな事できないわ、と思ったんですが、分かりました、と言って城に上がらずに腹を切る羽目になって、それでも腹を切らなかったら、ここの父上がヤクザのようなものを私の屋敷に寄越して、そこでメッタ斬りにされて殺されたんですよ・・・だから今も身体中血だらけで、チダラケデ、苦しくて、クルシクテ、悔しくて、クヤシクテ、ですからこのオンナがあの時、私が連れて行ってと頼んだと言ってくれたら、こんな無様な殺され方をしなくて済んだのです・・・で、ですからこのオンナがそう言う事を言わずに・・・ホントに悔しいのですが、確かにこのオンナが連れて行ってと云った事はないのですが、私が誘ったのは誘ったのですが、だけどまぁそれが原因で殺された今、クルシクテ苦しくて血だらけでございます・・・悔しくて、クヤシクテ、この苦しみをこのオンナにも味あわせてやろうと思って今、掴まえているところです」

「そうだったのか、ではお前はこの女に対する復讐はどのようにしているのだ」

「復讐といたしましたら、こいつが先ず、要するに自分から誘ったとは言わない、と言う事は何も云えない、と言う事は、お前は絶対人と会話はさせんぞ、一切人と喋らせない、お前には一切何も考えさせない、考える事をさせない、という事と、私が殺されたのは冬だったのですよ、ですからこいつ冬になると身体が痛むのですよ、ああぁ肩が凝ったとか言っていますよ、それは私が冬になって寒い時に血が吹き出て身体が痛くなるものですから、だからウーッとなった時、こいつも、ああっ身体中がおかしい、あっなんかおかしいと、いっつもこいつ考え込んでますよ、こうやって、私がそうやっているのです。一切お前は考えるな、お前は何もするな、わしの操り人形じゃ、操り人形じゃと言っていますから、こいつに何も考えさせないようにしています。ですからこいついつも”ああ、どうして私、こんな人生なのだろう、誰とも話ができないし、ああ孤独だわ、こんな孤独はもうイヤ、ああ誰か私を助けて、助けてーーー”といつも泣いていますよ、こいつは」

「そうか、ではその事を確認してみよう、いいか」

「分かりました、どうぞ確認してみてください」


『如何ですか、今喋った事はあたっていますか?との問いに』

<・・・・・・>

何も言わないが頭を下げ頷く、あまり積極的に話をしようとはしない。

やはり、これも怨霊の言っていた性格なのだろう。

<・・・・うふふふ>

そして含み笑いをする、がこれも精一杯の自己表現をしているつもりであろう。


「おい、もう一度出てこい、ご本人もお前の言っていた事を認めた、お前の云った通りのようだな」

「は、はい、さようでございます。私がしているものですから」

「では、そのほかには何をしているのだ、ほかにはないのか?」

「その他と云うよりも、こいつには人が喋ることが聴こえないようにしています・・・ですから、こいつからすると人が口をムニャムニャ動かしているような感じで何を言っているのか全然理解できないのです・・・ですから一般的に他の人がこれを見ると”あのオンナ頭ちょっとおかしいのかなぁ〜、どっかおかしいのかなぁ〜”と思っておりますよ」

「では、お前はこの女の父親(人間界の)は知っているのか?」

「父親でございますか?うーん父親と云うよりも」

「おい、そこ(怨霊の林)におるのは、このオンナ(ご相談者の魂)だけなのか?この女の家族とかはいないのか」

「ここにはいないのですが、わかるんですよ・・・こう人間界と言うものはこのオンナを通して視ると分かるんですが、父親と云うのは、この父親も変わった男でございますからね〜、だけど私はこの父親とも話をさせないようにしているのですよ」

「父親とも話をさせないようにしているのか」

「さようでございます・・・ですからこいつは、いつも頭の中で”ああ、私どうなったのだろう、どうなったのだろう?ああっ、誰か私を、誰かワタシを、私の事が分かってくれる人が欲しい、私の事を分かってくれる人が欲しい”と願っておりますよ・・・だけど私こいつのお陰で死んだから絶対許す事をできないのですよ」

「そうか、良く分かった、ではこの女は許さないと言うことだな」

「さようでございます」

「では許さないなら、お前の身体も治さなくて良いと言うことだな。本当はお前の切り刻まれた身体を治してやろうと思っていたのだが、治さなくて良いな?」

「え!!神様・・・この切り刻まれた身体を治していただけるのですか?神様」

「そうだ、だがお前がこの女に復讐を続けるのなら治さないぞ」

「いえ、ちょっと、それよりも身体を治して頂けたら私、もう・・・血がイッパイ、血がいっぱい出て、もう死にかかっているのです」

「そうか、だったらもう一度死ね」

「いいえ、もう死ぬのは怖い、どうか私、このオンナに一切復讐をしませんからどうか、先ず私の身体を治して頂けないでしょうか?」

「そうか、お前がそこまで言うのなら身体を治してやる、その変わりもう復讐はできないぞ、それにこの女にも感謝するがいい、この女の名前を呼んだからお前が出てきたのだから、この女がいなかったらお前と出会うこともなかったのだ、分かったか!」

「ああ、分かりました・・・かか、神様身体を治して頂けるのでしたら、どうか治してくださいませ・・・」

「よーし、では分かった、そこで待っておれ、今から治してやる、分かったか」

言うのと同時に両手を動かし上にあげる術をする。

「ああ、分かりました、ワカリマシタ・アッ、アアアアアアアアアア///////////////アウッ」

という声を残して一瞬のうちに消えていった。

そして、この後、他に前世の因縁はいないか、を探るため、またご本人のお名前を呼ぶと入ってきたのはご本人の魂だった。

私の中に入って来たご相談者の魂に

「お前は誰だ!」

と一応確認の為に訊く

「ナニカイイタイ子でございます」

「お前はナニカイイタイ子に間違いはないか」

「さようでございます」

「今まで、お前は侍に掴まっていただろう」

「さようでございます・・・もう苦しくて苦しくて、もうタスケテ、タスケテと叫んでおりました」

「そうか、お前の切なる願いが人間界の身体に通じたのだ。だからお前は救われたのだ。もう何もいない安心するがいい、もう自由じゃ」

「ああっ、さようでございますか有難うございます」

「ところで、そこは真っ暗なところだろう」

「マックラと云うよりも雨がしとしと降って気持ちの悪いところでございます(怨霊の林)・・・なんか血の匂いはするし、なんかもう訳の分からんものがいっぱいウロウロしています(浮遊霊)」

「だから、いつまでもそこにいたら良くない、そこの周りを良く見てみろ、上に登れる道があるだろう。その道を上にあがっていくと、お前が掴まった時にいた集落だ。そこまで急いであがるがいい、でなければそこを彷徨っている霊に掴まるぞ、いいな急いで逝くのじゃ、万が一にも下に降りるなよ、下は地獄があるところだ、分かったな」

「ああ、分かりました・・・・・ちょっと休憩してもいいでしょうか?」

「休憩?だめだ急いで上にあがれ掴まる、這ってでも上がれ、早く逝け、頑張れ早く逝け!!!」

と急かせて上に行くよう命令する。

こうでもしなければ、今度は悪霊の餌食となるのは目に見えているからである。

少々厳しいようだが、助かるにはこれもしょうがない。

しかし、今回のご相談者は前世からあまり人と話をしなかったようだ。

だから当方に見えてもあまり喋らなかったのだろう。

喋らないのは天性のものだった。





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