心霊なんでも相談室

相談事例1


今回のご相談者は原因不明の病に侵されたお子さんをお持ちのご夫婦である。

お話をお聞きすると、小学5年生の男児の事であると云う。

この男児は幼少の頃から下痢が酷く、どこの病院に行っても原因が分からない、と云われているようだ。    

ご両親に連れられてお見えになったお子さんは、マスクで、お顔半分以上が覆われている。

が風邪を引いたからと云う分けではないようだ。

暫くして息苦しくなったのかお子さんがマスクを外す。

すると、まだ幼子のようで、大変可愛らしい男児である。

お顔を拝見した限りでは別に変わった様子は見えない。

がご両親のお話によると、4年生の頃より下痢が激しくなり、近くの掛かりつけ病院で診察してもらうが原因が分からず途方に暮れていたという。

すると知人から“福岡に大腸に詳しい病院がある”と知らされ福岡の病院まで診察に行ったと云う。

病院に入院して様々な検査をした結果、潰瘍性大腸炎だといわれた。

潰瘍性大腸炎と分かり入院治療をしていたが、思うように治療が進まず、なかなか原因が特定されなかった。

そこで更なる検査をした結果、クローン病ではないかと診断され、クローン病の薬を服薬する事になったという。

クローン病とは慢性的な腸管の炎症を発生させる炎症性腸疾患。

痛みを伴う消耗性疾患で、時に生命にかかわる合併症をも引き起こす病である、と記されている。

クローン病と潰瘍性大腸炎はよく似ており混同されてしまうこともあるようだ。

両方とも消化器官の内側に炎症を起こし深刻な水様便、出血性下痢、腹部の痛みを伴う。

しかし、クローン病は消化器官のどの場所にでも発症し、発症した場所のさらに深部に広がっている。

その一方で潰瘍性大腸炎は、大腸(結腸)や直腸の深い部分にのみ発症するらしい。

現在のところクローン病を完治させる治療法は見つかってない。

しかし長期的には緩和させることは可能のようだ。

薬の作用で今はわりと落ち着いているが何時再発するか知れず不安でいられないという。

これも難病の一つに間違いないだろう。

マスクをして訪れた理由が分かった。

細菌を避けるための防御であったのだ。

幼い時から大変な病に冒されたものだ。

小学4年生から今日まで1年半の長きに渡り病と戦ってきたという。

早速、霊的世界からの観点で原因を見つけてあげなければ。

原因を視つけるためには霊的作用に侵されているか、否かをまず確かめなければならない。

万一、霊的作用に侵されているようであれば、お名前から霊的エネルギーが発しているから即判断は可能である。

が、今回の坊やのお名前からは、これと云って霊的エネルギーは全くでていない。

難病を発症しているのに霊的作用?を確認できない。

私はこれまで奇病難病は全て霊的作用であると信じてきた。

が今回の坊やからはエネルギーがでていない、と云う事は逆に気配を消している可能性がある、のではと云う事だ。

霊的気配を消せるほどの強いモノと云えば前世からの恨みの念。

言い換えれば怨霊しかいない。

それも、幼い時から、これ程の苦痛を与えられるとは、余程深い恨みの念であろう。

早速、坊やの心の襞に棲み憑いていると想われる怨霊を呼び出す事にしよう。

だが、怨霊を呼び出すには、怨霊を“騙す”必要がある。

それには坊やとの会話が最低限必要となる。

しかし、坊やはまだ幼い、この坊やに“怨霊”について恐怖心を与えず、分かりやすく説明するには少々難がある。

が、その事に関しては事前にご両親に “怨霊の呼び出し方”についてご説明していたのでわりとスムーズに話が進んだ。

そこでご両親のご了承のもと怨霊が潜んでいるか試す事にした。

試す方法としては食べ物の嗜好でやる。

ご相談者の魂を私の中に呼び込み、入って来た魂が間違いなくご相談者の魂であるかテストするのだ。

入ってきた魂の検証はご両親にお願いする。

間違いなくご相談者の魂なら、ご相談者と好みが同じ筈だからだ。

もし好みが違えば第三者の魂、所謂怨霊と云う事になる。

怨霊は恨みを抱いている人の魂に纏わり憑いている。

と云うか一体化している、それも前世の時代から、そのまま時を超えて憑いているのだ。

更に、殺された魂は故郷に帰ることもままならず、死後そのまま怨霊の棲みかで目覚めることとなる。

それは、自分の意思に関係なくである。

怨霊の棲家とは山の麓の木々が多く茂った血臭漂う薄暗い林の中。

その棲み家に殺された相手の魂を引きずり込み、とり憑いているのだ。

また、とり憑いた相手がたとえ何回、輪廻転生しようとも恨みが晴れるまでは絶対離れる事はない。

“とり憑く”とは、前世の因縁、怨霊が肉体に憑くのではなく魂に憑くと云う事なのである。

当然、怨霊や魂は霊界にしか存在しないからである。

ご相談者の魂を呼び込み嗜好テストをする。

と、ご相談者の好みと私の中に呼び込んだ魂の嗜好に違いが出た。

と云う事は第三者の魂が侵入しているものと確認された。

第三者、所謂怨霊なのである。  

早速、出てきた怨霊に詰問をする。

「おい、坊や(仮名)にとり憑いている怨霊!」

と呼びかける。

だが、呼びかけに応答する気配が全く無い。

それでも何度か呼ぶうちに 「ウルセーナー!!」

と、怒って現れた。

とは言っても、私の中に入ってであるが故に口を使ってである。

これが怨霊の第一声だ。

「なんだ?おまえーダレかーー!・・・?」

と不機嫌な態度で。

「我は宇宙総帥八坂啓二である・・・・」

と名乗ると

「え・・・・」

といったまま暫く沈黙が続く。

「おい、どうした・・・」

と云うと急に声が変わり、震えるような小声で

「本当に宇宙総帥様ですか・・・?」

と聞き返してきた。

「さようじゃ・・・」 

 「なんでそのようなお偉い方が私を呼ぶのですか・・・・?」

「そなたを呼んだのではない・・・そなたが勝手に出てきたのだろう・・・我はご相談者から依頼を受けて来たのじゃ・・・お前が原因であのような難しい大腸の病気にさせたのか・・・」

と問う。   

「はい、そうです・・・」

 「なぜお前が取り憑いているのだ。訳を云え」

すると、怯えながらぼつぼつと何かを云おうとしていた。

そこで、まず前世の職業から聞くことにした。

すると、前世は侍だっという。

次はとり憑いた訳を聞く。

「なぜ”とり憑いているのだ?」

と訊くと

「この男とは家が近くお互い武士の家系に生まれ、小さな頃からの友達でした」

と云う。

更に、自分には許婚がいて結婚を目前にして、この男に毒を盛られ殺されたのだ、と。

そして、許婚も自分の死後、後追い自殺をはかったと言う。

「許婚もここに居ります。変わりましょうか」

といい許婚の女性が出てきて、 「彼の居ない人生に生きているのが空しくなり冬の寒い日、川に飛び込み自殺をしたのです・・・サムイサムイ、悔しい〜〜」

と震えながら、涙ながらに悔しさを訴えてきた。

幼少の頃からの親友に裏切られた悔しさを

「絶対許す事などできない!!・・・これからまだまだ苦しめてやる・・・」

とやり場のない想いを訴える。

親友に許婚との結婚を邪魔され、毒まで盛られ殺されたのだ。

その悔しさから怨霊となり、後追い自殺した女性の霊とともにとり憑き、難病を発症させていたのだ。

横恋慕の果ての殺人事件である。

もし、今回私の元におみえになっていなければ年とともに更なる悲惨な状況に晒されていた事だろう。

まずは、早期発見できて幸いであった。

が、現世の人間にとっては前世での出来事であり、記憶にない事。

だが怨霊にとっては”少し前の事”。

で、今でも毒薬を飲まされた時の苦しみで口から血の泡を吐き、七転八倒しているのだ。  

向こうの“ほんの少し前”が人間界からすると軽く2,3百年は経ている事になる。

殺された方々の無念、怨霊になりたくてなった訳ではない。

恨みを晴らすにはこれしかなかった!と。

また、自分の意思に関係なくあの世で目覚めると怨霊の棲家に運ばれていた。

そして、復讐する相手(魂)を探しだし、この場に引きずり込み恨みを晴らしているのである。

後追自殺した女性は入水したときの水の冷たさ、溺れ死ぬ時の苦しみを未来永劫あの世で引きずって行かなければならない。(自殺すると、その死の間際の苦しみが未来永劫に渡って続く)

幸せに満ちた未来を思い描いていた2人にとってなんと言う残酷な仕打ちであっただろうか?

一人は怨霊となり、もう一人は寒さと苦しみに喘ぎながら共に敵を倒そうとする執念。

これ程の怨念を

「ゆるせ・・・」

の一言で終わらせて良いものなのか、現実の可愛い“坊や“を目の当たりにすると、怨霊達の悲しき叫び、痛み、苦しみが彼方遠くに過ぎ去っていくようだ。

どちらを助ければいいのか難しい選択であるが、私にすがってきた現世の人達を救うのが私の使命ではないのだろうか?

もし、私の子供が同じような仕打ちに合っていたら、殺しても、殺しても飽き足りないだろうし同じような仕返しをして苦しめる事だろう。

凍(こご)えるような寒い日、最愛の彼氏の後を涙ながらに追う女性。

冷たい水の中でもがき息絶える苦しさ、想像すら恐ろしい、なんとおぞましい事件であったろうか。

幸い今回の怨霊は潔く

「宇宙総帥様の言われるように致します。私も武士です。悔しですが・・・」

と、無理やりではあるが許すように諭したのである。

しかし無理やり”許せ!”と言わせたこと事に、大変すまないことをした。

と云う気持ちは強く、今回の”怨霊の悔しさ”は生涯心に残る事例になるであろう。

この想いをご相談者に打ち明け、130日間の謝罪をして戴くようにお願いする。

僅か130日間の謝罪で前世の過ち、殺人が許されるのだ。

ご依頼者の方にくれぐれも、心から“お許しください“と言うお気持ちを忘れず130日間の謝罪を約束していただいた。

怨霊に、もし130日間の謝罪を一日でも怠ったら、気が済むまで恨みを晴らすが良い、と云う。

それがせめてもの殺されたものに対する私の思いだ。

ご相談者も、一日も早く謝罪が終わり難病から快方される事を期待したい。

とこれで終わる筈だったが・・・・

ことはそう簡単には終わらなかった。

130日の謝罪が終わった後も怨霊は離れてはいなかった・・・。

私との約束を破ったのだ・・・。

謝罪が終わった後日、再び怨霊を呼び出し除霊を始める。

だが、この時は既に、私との約束を破った天罰で”魂の破壊”も視野に入れていた。

一回目の除霊で”もう出ます”と嘘をつき、二回目の除霊でも離れないとなると、もはや仕方がない。

除霊を始めるに当たり私の中に呼び込んでいた怨霊を母親の方に移す。

なぜ、態々母親に移さなければならないのか?

と云えば、母親に入れた方が破壊しやすい為。

それに怨霊の叫び、怨霊の悔しさ、悲しさ等を直接母親にも感じ取って頂きたかったからである。

そして、怨霊を母親に移し暫くすると母親が泣き出した。

怨霊が母親と一体になり、母親が怨霊と化したのだ。

怨霊と化した母親に

「坊やを許すか?」

と問うと

「ウウウウウッ・・ユル・シ・マス・・ウウウウッゆる・し・ますは・なれ・ます・・・」

”許します、離れます”

と母親の口からたどたどしい言葉が漏れる。

とうとう観念したのか嗚咽しながら離れていくことを約束した。

母親に憑依している怨霊の激しい嗚咽に

「よし、今度こそ間違いなく離れると云うのならお前を許してやる。その代り、間違いなく上にあがるが良い」

と諭す。

がなんともやりきれない思いがこみ上げてきた。

狭い一部屋の空間で坊やの母親が声をあげて泣きじゃくるのだ・・・・。

それを側で見ていた父親もあまりにも激しい嗚咽に居たたまれなくなったのだろう、ガックリと肩を落とし、顔を伏せていた。

前世の事件とは云え、あまりにも無慈悲な、残虐な行為で殺され、現世で泣き叫ぶ被害者(怨霊)を目の当たりにして、今生での父親として何と言って慰め、何と云って謝罪したら良いのか・・・・・

言葉がみつからないのだ。

H20年8月14日、数百年前、毒殺されて亡くなった幼友達は遥か遠くの過去に戻って逝った。

この日を境に坊やの症状は日に日に快方に向かっているという。

その後、父親から連絡が入り、今は退院して元気に過ごしているとのこと。

大変手こずったが、怨霊の最後の約束”私がいなくなれば病気も直ります”と云った言葉の通りになってきている。

が一つ気になる事がある。

それは、冷たい水の中に飛び込んで果てた女性の事だ。

この女性はその後どうなったのだろうか?

恨みは既に忘れているのか・・・

禍根は残されてはいないのだろうか?

だが、やはり禍根は残っていた・・・

残念ながら別の形で・・・

この坊やは、まだ他にも数名殺していたのだ。

その形跡が見つかったのは、何時までも手放されない薬からからである。

薬を服用しなければならないと云う事は?

“やはりまだ、何か別のモノが作用を起こしている”との思いからだ。

そして、その想いを確かめる・・・。

今回は父親だけをお呼びし、私の疑問を投げかけた。

すると、父親は”エッ!”と思わず、声をだす。

もう、全て終わったと安心しきっていたのだ。

それが、また.......?と頭が下がる。

が、たちまち何を思ったのか”ガバッ”と頭をもたげ”是非、お願いします”と、決意を新たに、今度は深く頭を垂れる。

父親の了解を得た事で早速、坊やのお名前を紙面に記し、坊やの魂を私の中に呼び込む事にする。

坊やのお名前を呼び、即座に坊やの魂が入ってくれば良いのだが、万一入って来なければナニカが居ると云う証になる。

では、試しに呼んでみよう

「杵築ひじお(仮名)入って来い・・・杵築ひじお入って来い」

と数回呼ぶが反応がない。

通常、2,3回お名前を呼ぶと、その呼ばれた人の魂は入ってくる、魂が本人であるか否かは別として。

 だが、今回は中々入ってこない。

と云うことは、ご本人の魂はナニモノかに、未だに囚われていると云う事になる。

その捕らえられているモノに身動き出来ないように束縛されてしまっているのだ。

だが、次第に脳内がジワジワとザワメイテきた。

と云うことはナニカが入ってきた証でもある。

そのナニカに向かって

「お前は杵築ひじおか?」

「・・・−−????・・・」

と質問するが、私の頭を左に傾げるだけ。

で、無視しているかのように何も返答しようとはしない。

更に問いかけるがやはり同じ。

しかたなく両手で手印を組み、頭上に掲げ念を入れる。

 すると

「ウッウッ、ウウッグッ・・・ヤヤ、ヤメテクダサイ、ヤメテクダサイ」

「なに!ヤメテクレ?お前杵築ひじおではないな!」

「ちちちち、チガイマスちがいます・・・」

「杵築ひじおを呼んだのになぜお前が出てくるのだ」

「チチチチッ・・・」

「何を云っている、なぜとり憑いているのか!」

 先ほどの念が効いているのだ。

うまく口が回らない。

 「ととと、とり憑いている、とり憑いているのでは、アアアア、ありませんが・・・く悔しいのでございます」

「どうしたのだ」

「ここ、こやつにき、き斬り殺されたんでございます」

「斬り殺されたのか」

「ささ、さようでございます」

「では、お前は前世で仕事は何をしていたのだ。仕事だ」

「ささ、侍でございました」

「侍か」

「さ、さようでございます」

「杵築ひじおは何をしていたのだ?」

「ここ、こいつも侍でございました」

「では、お前が本当に前世からひじおにとり憑いているものか調べる、先ず、このひじおの性格を云ってみるがいい」

「わたくしは・・・こ、これのちいちゃい時からの幼友達でございます」

「なに、ではお前はこのひじおと幼友達だったと云う事か」

「さささ、さようでございます・・・」

「ではなぜお前は斬り殺されたのだ」

「な、なんでと申しましても、この男平気で人を裏切るのでございます。自分の欲しいモノがあればひひ、人を裏切ってでも取ろうとろうとするんでございます」

「なにそうか、ではお前が言っている事に間違いはないのか試したい。先ず、この、ひじおの性格を云ってみるがいい」

「こいつは、この男は端(はた)からみたら愛嬌がいいんですよ、大変。いつもにこにこして可愛いもんですから、人から好かれるんですよ・・・ところがこの男は根性が物凄く悪いんですよ。顔と心が全く違うんですよ。腹の中はいっつも人を騙すことばかり、人を貶(おとし)める、そのような事ばかり考えているんですよ。性格的にも短気なんでございますが、人前には顕(あらわ)しません、人にはみせないんですよ。だけど物凄く気が短いんですよ・・・私なんかは小さい頃から分かっておりますが、こいつの事を云うんですよ”にこにこ笑いながら人を殺す”と、こいつは、ニコニコ笑って人を殺す凄いヤツなんですよ。こいつは・・・悪魔じゃないでしょうかこいつは・・・」

「そうか、では少し待て」



 前のソファーに座られている旦那さんが、今怨霊の喋った”可愛い顔”をしている、と云った事に反応し、サイフに大事にしまっていた写真を、おもむろに取り出し私の方に向けて差し出す。

 差し出されたお写真を拝見すると確かに中学生とは思えない愛らしさだ。

 <まだ小学4、5年生と思われますよ>

と云うほどの幼顔。

 また愛嬌も頗(すこぶ)るいいという。

 このような可愛い顔をした子供が前世で”悪魔”と想われるような所業をしていたのだろうか?

確かに前回の怨霊も、自分の許婚に横恋慕され毒殺されたと云っていた。

 また、今生の顔や体格は前世と殆ど変わりない、とこれまで私が呼び出した多数の怨霊も証言している。

 と云う事は、今回の怨霊が喋っている事も信用出来ると云うことだ。



 

 「よし、もう一度出てくるがいい」

「ははい・・・」

「もう少し性格について詳しく話すがいい」

「せ、性格と云うよりも、要領がいいんですよ、物凄く要領がいいんですよ。何を頼まれてもニコニコして”いいですよ、いいですよ”と、ところが腹の中は大変なものなんでございますよ」

「ところでお前は幾つの時に殺されたのだ?」

「私が殺されたのは・・・17・・・8・・・17・・・8・・・9、までいく前ですネー、8ですネー、18の時にこいつに殺されたんですよ。後ろから殺されたんですよ。腹を突き抜けたんですよ腹を・・・刀の切っ先が腹に突き出たんですよ。こいつに殺されたんですよ」

「殺された原因はなんだったのか」

「原因は・・・私はですネー自分のですネー女ですよ、こいつは人の女を平気で取るですよ。前もあったんですよ、幼馴染、私達の仲間でございますよ。そいつも友達です。仲よかったんですよ(前回毒薬を飲まされ殺された侍の事)こいつが多分殺したんですよ、そいつを。そん時も女だったんですよ。女の事が原因ですよ。そしてこいつは、今度は私を刺したんですから、私の女を取ろうとしたんですよこいつは。そして私を・・・海ですよ海、海に行こうと私を誘ってですネー、海にに行く途中に林のような所があるんですよ、そこでネー突然後ろから刺したんですよ」

「お前はどのような所に棲んでいたのだ」

「私達の棲んでいたところは海の近くでございますよ」

「では、このひじおが棲んでいたところはどのようなところだったのか」

「こいつのところはやはり海の傍でございますよ。私達の棲んでいたすぐ傍に海がありましたからネー」

「お城も近くにあったのか」

「城?あぁ、お城は、小さなお城でございますよ。小さなお城で大した侍もおりませんが、それでもやっぱし城は城でございますから」

「そうかではお前達は皆海の近くだったのか」

「さようでございます。こいつに殺されて・・・許されんのでございますよ。人の女を取る為にこいつはですネー私を殺したんですよ。こいつは幼馴染であれ、自分が欲しいものは人を殺してでも取るヤツなんですよ。大変なヤツなんでございますよ」

「そうか・・・では、お前はこのひじおを許してやると云う事は出来ないのだろうな」

「それは出来ません。こいつを・・・私は離しません。こいつを絶対殺します」

「では、お前はどのようにして殺すつもりだ」

「どのようにして?どういうふうにしてとは・・・腹を切られましたからネー腹を刺され、腹から背中に抜けたんですよ。腹が今でも痛くて、痛くて・・・腹が痛いんですよ。腹から血が出ているんですよ。腹から血が出るんですよ。まだ腹から背中につけて、腹から腸が出るんですよ腸が」

「では、お前は復讐はどのような事をしておるのだ」

「こいつも、こいつも同じように腹がネー、腹がおかしくなるようにしておりますよ。こいつの腹は刺されたような状態の腹になっておりますよ。いつもだからネー腹がおかしいですよ。おかしくさせているんですよ。そして腹に毒素を、毒がまんえんしてこいつ、腹ん中が血だらけになってですネー、こいつ死ぬように・・・死ぬんですよ。腹ん中血だらけにしますからネー」



 この事を聴いていた旦那さんは

<以前腸に潰瘍が出来ていてそこから血が出ていました。今は大分潰瘍も良くなっているようですが・・・>

という。

 始めの怨霊が”自分が去れば回復に向かうでしょう”といって、ある程度、言葉の通り回復に向かっていたのだが、新たな怨霊の出現で、更なる病巣が生まれたと云う事のようだ。

 今回の、怨霊の”血だらけにしてやる!”はあながち嘘ではなかった。

 今、現代は病院での治療がいい方に向かってはいるが、怨霊の云っているように決して侮(あなど)る事はできない。

 たとえ病院での治療が進んでも、やはり怨霊が潜んでいる以上、根底から完治に至るまでには、まだかなりの時間を要するのではないだろうか。

 更に、新たな腹部への疾患が表われる可能性も否めない。



 

 「おい、お前は離れる気はないのか」

「離れる気はありません。こいつの腹ん中をめちゃくちゃにしておりますから、必ず腹ん中に血を、血を、私は血が止まらずにのたうち回ったのでございます」

「そうか、よし分かった。だが、お前の悔しさは良く分かるが、もう離れるがいい」

「なな、なんなんだ、なんなんですかあなた?」

「我か」

 「さようでございます。私を呼び出していながら”去れ”とはなんなんですか?」「我は宇宙総帥八坂啓二と云う神じゃ」

「かか、神さん、神様?」

 「さようじゃ、杵築ひじおから離れるか!」

「たた、たとえ神様のおいいつけでございましても私の腹が治らない限りこいつを離す事は出来ません。私のは、は、はらを、腹を治して頂けたら、こいつを許してもかまいません。腹を腹を、腹が血だらけで、もう痛くて、痛くてたまりません。神様失礼いたします・・・」

 腹を刺された時の激痛が今もなを治まる事無く続いているという。

 人間界では既に数百年の時を経ている。

が、霊界に於いては時間が止まっているかのような時の流れの中で殺された時とほぼ同じ痛みに苦しんでいるのだ。

 この痛み、傷を治してやらぬ限り離れようとはしないだろう。

 最後の手段として怨霊の破壊も考えられるが、それだけはしたくない。

 破壊すると云う事はいじめられて死んだものが、また、あの世で再びいじめ殺されるのと同じ事なのである。

 そのような惨い事は私には出来ない。

 できる事なら一刻も早く痛みから解放して、ご両親の待つ上にあげてやる事が私の役目ではないかと思っている。



  さて少々話題を変えて気分を一新させるか。  

 「おい、お前の居るところはどのようなところだ。そこには、お前のように恨みを抱えているモノが沢山いるのか」

「ここは殆ど山の中のようなところですネー、周りには人がボツボッとおりますネー、ずーっと、ここは山の中のような感じで、薄っすらとしているんですよ。霧のようなものが覆ってますネー・・・」

「ではお前はそこで殺されたのか」

「私、ここで殺されたと云うよりも、私、殺されたのはですネー、川原の方やったんですネー、川原の方だったんですネー。私家に帰るとちゅうですネー川があるんですよネー、そこの傍をネー土手のところですネーそこを歩いている時に後ろからやられたんですよ。後ろから一気にドーンッとやられたんですよ。悔しくて、悔しくて、今でも血がたらたらと出てるんですよ」

「そうか、ではひじおにどのような復讐をしているのだ?」

「この男にはですネー、私刺されて血だらけですよ腹が、同じようにこいつの腹ん中もネー血だらけにしますよ。そしてこいつネーどんなに治療しても、治療してもネー次から次に腹ん中が破れるようにしますよ。次から次に破れてネーどうしょうもないようにしますよ。そしてこっちに引き摺り込んで恨みを晴らす。恨みを晴らしますよ私も。後ろからやられたんですからネー、こいつにもネーこっちからネー人間界のこいつのネー腹を引き裂いてやりますよ。そしてこっちに来たらこっちのもんでございますからネー想う様にいたぶってやりますからネー」

「お前そこまでしないと許すと云う気持ちにはならないのか」「そんな事はできませんよ。許す事などできませんよ」

「お前、今我の目を通して前に居るのが誰か分かるか(ひじおのご両親)」

「誰か?誰か分かるか?誰か視た事がありますネー」

「顔はハッキリ視えるのか」「顔ですか?」

「さようじゃ顔は視えるのか」

「顔と云うよりも輪郭でございますネー、こちらが女の方であちらが男の方でございましょうかネー(私の顔を右左に動かす)」

「さようじゃ、男女の区別は分かるのか」

「さようでございますネー、よく視るとこちらの女の方はネーひじおに良く似てますネー」

「良く似ているのか」

「良く似ていますネー顔が、こっちの男はネーそれほどでもないんでございます。この男もなんか視た事がありますネーそれほど記憶にはございません。この女人の方は良くひじおに似てますネー」

「ひじおの母親じゃ」

「さ、さようでございますか、このひじおの母親はですネー私達が生きていた頃、確かひじおの姉としてネーおった筈ですよ」

「なに、ではこの母親もお前が生きていた頃居たと云うのか」

「確か私は記憶があるんですがネー、ひじおのネー姉かなにかでネー居たような気がしますネー」

「ひじおの姉かナニカで視たと云うのか?」

「さようでございますネー」

「ではひじおには姉が居たのか」

「ひじおはネー長男、んー長男と云うよりはネー、上に兄がいたんです。その兄は小さい頃にネー、はやり病で亡くなったんですよ。でひじおが後継いだんですがネー、ひじおの上に姉がおったんですよ。その姉に良く似ておりますネー」

「そうか姉に似ているのか、今、このご両親がひじおを助けてやってほしいとお願いに見えているのじゃ、お前になんとか許してもらえないかと云っているのだが、どうだ」

「わたくしはですネー・・・ひじおも血だらけにしてくださいよ。そうしたら許しますよ。私ネー、今でも血がだらだら流れているんですよ。ここはネー寒いんですよ。本当に寒いんですよ。血がネーどんどんどんどん流れるんですよ。両手を視てください。この血だらけですよ、腹から血が出て、なんぼ手で押さえてもネー血がたらたら流れて止まらんのですよ。私ネーこのままじゃネーまたこっちで死ぬんじゃないかと毎日び、びくしているんですよ。そのビクビクする気持ちがネー、この、ひじおのヤツを一日も早くこっちに引き摺り込んでやろうと、悔しくて、悔しくてネーこいつの笑っている顔を視ると憎たらしくて、憎たらしくてですネー、こいつはまだ小さい(中学1年)からまだ本来の力を発揮しておりませんがネー、こいつはまたネー悪い事しますよ。私はネーこいつの腹かっさくと同時ネーこいつにネー乗り移ってですネー同じ事をさせますよ。こいつに人を殺させてやりますよ。そしてこいつをネー、ブタバコにたたっこんでやりますよ。ブタバコですよ。そしてこいつはそこでネー野垂れ死にするように仕向けますよ」



 現在の母親と前世のひじおの姉が良く似ているという。

と云う事は、前世での因果が、今回の親子にも何か関係しているとでも云うのであろうか?

また父親も視た事があると云う。

前世の因縁とは、今生では解明する事の出来ない永遠の謎なのだろうか?

はたまた”今生でまた人殺しをさせる”と云う怨霊の念を解くことができるのか?

しかし、大変恐ろしい執念である。

 だが、ご両親は、この怨霊の凄まじいばかりの怒りに”何とか許して頂く事はできないのでしょうか”と悲痛な面持ちで哀願する。



 

 「おい、もう一度出てくるがいい」

「今聴いておりましたよ」

「よし分かった、ではお前が我の口を使って、今喋った事が本当かどうか、この奥さんの体に入り、奥さんに直に訴えるがいい”許さん!”と云うことを、お前の悔しい想いを伝えるがいい」

「分かりました、こちらの方に入れるんでしょうか?」

「お前が入れるように我がしてやる」

 といい、奥さんに眼を瞑(つぶ)って頂き怨霊を移す。(前回毒殺された侍の怨霊を入れ話をさせた経験から、霊媒師的な能力があると認められるから)

 だが、今回は残念な事に入るには入ったが、合掌した両手が上下に震えるだけで口を開いて喋るまでには至らなかった。



 

 「奥さんもう眼を開けてもいいですよ」

と云うが眼が開かないという。

 怨霊に

「さぁ奥さんから離れよ」

と云い私の中に再び呼び込む。

 すると奥さんから離れたのか、眼が開き正常に戻すことができた。

 そこで、奥さんに怨霊からのメッセージ”何か心に伝わった事はありますか?”とお聴きする。

<何も聞こえませんでした>

と。



 

 「よし、ひじおにとり憑いているモノ、また我に入るがいい」

「ははい、私ですネー、大分訴えましたけど聞えなかったようですネー」

「そうみたいだなぁ、ところでお前は本当にこのひじおを許す気はないのか?」

「許す気などございませんよ。私はですネーたとえあなた様が私を破壊する、壊すとか云っていましたがネー、私はですネーどんな事が起きてもですネーこいつをですネー私と同じような血を吐いて苦しむようになるまではネー離れません。嘘ではございません。ただあなた様は、神様とおっしゃいましたが、たとえ神様の言うことでも聴くことは出来ませ。死んでも、何回死んでもこいつから離れる事はしません」

「よし、よく分かった」



ご相談者に破壊についてご説明をする。

破壊に要する時間は2.3時間、が破壊するとは

『いじめに合って死亡した子供に、あの世でまたいじめ殺すのと同じ事なんですよ。もしご自分の子供がそのような酷い目に合ったらどういたしますか?そのような事が許せますか?』

とお尋ねするとさすがに顔を曇らせる。

確かに今回の怨霊も生前の落ち度は全く何もないのだ。

ましてや幼馴染から”自分の女”を欲望の赴くままに奪い去られようとした。

それを拒否したが為に殺されたのだ。



 「おい!聴いていたか」

「聴いていました。あなた様はさすがに神様でございますネー、私達の事をよく分かっていただけ、本当に感謝いたします」

「ところで、お前以外に杵築ひじおにとり憑いているもの、または恨みを抱いているものは他にも居るのか」

「私以外でしょうか?」

「さようじゃ居るか」

「うーん、私以外に、前には居りましたネー、今、今はいませんネー私以外には今居りませんが、だけどこいつにはまだ別のが憑いていますネー」

「なに、別のが憑いている?お前のような怨霊ではないのか」

「うーん、そうではないんですが、何ですかネーこれは、女の執念ですかネー、こいつネー女も相当苦しめているんですよ。確か女も、こいつネー、確か殺している筈なんですよ。こいつは用がなくなったら皆殺すんですよ。大変なもんでございますよ。たとえ私がですネー、私がこいつを殺さんとですネー、今人間界に居ってもまた同じ事を繰り返しますよ。これはネー口が上手いからネー優しい顔をしてニコニコしているから女が来るんですよ。そして自分の目的を果たしたらネーしつこく迫った女を、またこいつは殺すんですよ」

「なに、ではお前以外に女が居るような気配があるのか」

「ハッキリしませんネー、私の傍には・・・周りには霧みたいなものでネーいっぱいなんですよ」

「お前は魂にとり憑いているのであろうが」「とり憑いていると云うよりも、魂に・・・?魂と云うんですかネー」

怨霊側からすると魂などと云っても分からない。人間に”お前は魂か?”と云うのと同じ事

「人間の肉体に憑いているのか、それとも魂に憑いているのか」

「まぁどっちかと云えば魂の方に」

「その魂も人間と同じ姿をしているのか?」

「さようでございますネー同じですよ。だから人間が居ったらその後ろにピッタとくっついている状態ですネー」

「では魂も人間の姿をしているのか」

「うーん、あのネー魂と云うより同じですからネー、だから人間の・・・うーん人間と魂・・・うーん難しいですネー私の世界からしたら、こっちからしたら・・・こっちの世界が私ですから、その時はやはりこのひじおには、やっぱし同じように・・・私達も人間と重なると云うんですかネー、傍に寄り添うと云うんですかネー、くっついている状態ですネー」

「ではひじおの魂と肉体はピッタリとくっついているのか」

「まぁそう云う訳でも、ちょっと離れて・・・少し隙間があります。だけど・・・二重になっている状態ですネー、その私は魂の方に重なっている分けでありますネー」

「そうか、ではやっぱし重なっているのか」

「重なっているんでございますネー、でまぁとり憑くという状態ではないんですよ。重なっていると言う状態なんです」

「そうか、ではその魂を苦しめていると云う事になるのか」

「さようですネー、いや、こいつをやればネー、どうせ人間界に降りているものはネー皆駄目になるんですから、同じようになるんですから」

「そうか良く分かった、ではお前のその腹の傷を治したら離れるのか?」

「腹の傷が治るんですか?私の・?・そのようなご冗談はおやめくださいませ、気休めはおやめくださいませ」

「気休めではない。お前のその腹の傷を治してやるから、そうしたらこのひじおから離れるか?」

「傷が治れば、これまでの一切の事は水に流します。神様は私の事を良く考えてくださります。その神様から傷まで治して頂けたらもう遺恨も持ちません。離れます」

「本当に離れるのか」

「嘘ではございません。私も侍でございますから」

「ところでお前は幾つの時にそっちに逝ったのだ」

「私はですネー確か17,8、8うーん9になる前でございましたかネー」

「19になる前か」

「さようでございますネー」

「死んだのは何時頃の季節か」

「私が殺されたのですか?私が殺されたのはまだ寒かったですネー春先でございましたからネー」

「春先か」「さようでございます。まだやっぱしネー雪が降っておりましたよ。寒かったんですよ」

「今、お前の居るところは寒いのか」「ここも寒いですネーここは冷たいところです。本当に、空気がシーンとしてますよ。だから血がたらたら出て寒くてネー本当になんとも言えませんところです」

「では、お前の体を我が治してやるから、ひじおから離れるがいい」

「・・・もし万が一治りましたら離れますよ」

「キズが一治れば離れると云うことだな」



この事を聴いていた旦那さんが

<治せるんですか?>

とビックリしたように云う。

次元の違う向こう側にいる存在の”傷”を治せるのか?

と思うのは今回のご相談者だけではない。

”まだ女性の気配がある”等と云う言葉にも反応を示した。

このような言い回しがご相談者にとっては一番心に引っかかる不安の種になるのだ。



 「おいもう一度出てくるがいい」

「ははい、ここに従っております」

「よし、ではそこに居るがいい」

「ほ、ほんとうに治して頂けるのでしょうか?」

「本当じゃ、本当に治すのじゃ」

「まぁ、だから・・・まぁ、しし・・・わわわかりませんから・・・」

「分からんでいいからそこにひざまづいておれ、我の元にひざまづいておれ」

「ひひ、ひざまづいております。ああ、あなた・・・神様、いつまでも這いつくばっていると体がキツイです」

「なに、お前ひざまづいているとキツイのか」

「キツイんです。なんとも体が熔けそうな気がして・・・もう落ち着かないんでございます」

「ではすぐ始めるから、そこに跪いておれ、その代わり傷が治ればすぐ離れろ」

「わわ、わかっております」



と言い、ソファーから立ち上がり、少し前の窓際に行く。

そして、背中を壁にもたれ体の安定を確保する。

次に、両足を肩幅の広さに開け両手を大きく左右斜め前に広げ上から下に扇ぐように両手を動かす。

この動作は気を胸元に集める為である。

そして両手を水をすくい飲むように合わせ上に向けた顔の口元にあてがう。

両手を口元に当てたまま大きく息を吸い込み、その吸い込んだ空気を一気に吐き出す。

この動作を7,8回繰り返し、次に額の前に気を集める作業に入る。

両手を楕円形を作るように大きく動かし、その楕円形を徐々に小さく、気を圧迫していくように。

更に、その集まった気を、前に跪いているであろう怨霊の頭上に降りかけるようにする。

更に、両手の親指と人差し指だけをくっつけ顔の前で合わせる。

この一連の動作を繰り返し行なうのだが、これは見た目より遥かに大変な体力を使う。

この動きを数回も繰り返すと呼吸が徐々に荒くなってくる。

この頃になると怨霊の傷も大分癒されてくるのか、指圧で、ツボを思いっきり強く圧迫された時に思わず”ウワッ”と発するような数倍もの大きな声が湧き上がる。



 「ウォッ、ウワッ、ウッウォ、ウワーッ・・・・ウッウウウ・・・ウォーッ」

と堪(たま)らず声を上げる。

暫く、このような苦しげな声を張り上げていたが徐々に小さなうめき声に変わる。

「ウワッ、ウッ、ウウウウ・・・ハァハァハァ」

と終息に近づいたのか荒い息遣いに変わる。  

「どうだ治ったか?」

「なな治った?」

「手で触ってみるがいい」

「なななおっ・・・ああ、あっ、血、血が出ていない、ち血が出ていないですネー」

「血が出ていないだろう」

「ち、血が出ていない、血がでていない、お、おかしいな?ち、血が出てる?・・・後ろみえんですかネー、後ろから血が出てないですかネー」

「血は後ろからも出てないぞ、もう大丈夫だ」

「ほ、本当でございますか!う、後ろがみえないんですよ。後ろ血がでてない・・・ま、前は血がでてない・・・?ちょっとさわってもいいですかネー」

「おう我の手を使って触ってみるがいい」

「じゃぁいいですか失礼いたします・・・あっ、ああ、穴がないわ、穴がない、ここに穴が開いて私の指が入ったんですけど・・・あ、穴がなくなってる、治ったんですかネ〜」

「そうじゃ治ったのじゃ、今治したのじゃ」

「治った^!^治ったんですかネ〜・・・ほんとうに穴が無い、血が無い、あらっ?これ私ですかネー、これは」

「そらそうだ。お前だ」

「うーんおかしいな?血だらけだったのに血が・・・ないなぁ〜?うーん治った?うーん、あ、あなたは神様でしょう?」

「おう、だからなんだ、神だからなんだ」

「いや、だから本当の事を云ってくださいよ・・・ほんとうに血がでてないから、な、治ったんですかネ〜〜」

「だから治したと云っているであろう」

「うう、うっ、ほんとうに治ったんですか?ううっ、まだ私嘘みたいで、夢みてるんですかネー、夢みてるんでしょうネー私、長いこと痛んでいたから夢みているんでしょうネー」

「夢ではない!今お前の体を治したのじゃ」

「治る分けないじゃないですかー、あんなに血がたらたら流れているのに、後ろから刺されて、後ろもちょっと、あらっ、後ろも穴がない?ウカーッ!!おかしいな・・・?”父上ー+*+”・・・」

と思わず驚愕の出来事に父上を呼ぶ。

「父上なんか居るわけ無いだろう!」

「”母上〜^^^”ヘッヘッ・・・だ、誰かみてくれんかのぅ〜」

今度は母上とは、たとえ死後の世界に逝こうとも両親への思慕は永遠なのだ。

「だから触ってみて血がなければ治っているのであろうが」



と幾ら言っても信じられないのか、ただおろおろする。

それはそうだろうあの世で、幽霊のキズを治せる医者等存在するわけがない。

だから、治すには奇跡を超越した能力が備わっていなければ出来ることではない。

故に、当然、信じられないのは当たり前の事だ。



「だからそりゃぁもう・・・すいませんネ、私の頬をつねって頂けますか」

「ほっぺたか」

「そうでございます。ほっぺたを、ごめん、もしかしたら夢かも分からんですから、眼が覚めたらまた血だらけで、寒いし痛いし、ではちょっとだけつねってくださいませ」

「よしでは軽くつねってやるからな」

「あっ、お願いします」

と軽く頬を撫でる程度に触る。

すると「あっ、あーっ、もうー痛いなー、もうほんとに!!もう痛いなぁー、な、なんですかっ!そんなに強くつねるなんか」

「強くつねってはないだろう軽くだろう」

「うーん、もう痛いなもうー・・・アラッ!ほんとうに血が出てない。アラッ、今つねったんですネー」

「そうじゃつねったのじゃ、痛かったか」

「痛いのなんの、アーッもう痛い!歯までも痛い、歯までも!ほんっとにもう!!」「だから軽くつねっただけだ」

「でも嘘みたいだな、ほんと治っている」「だから何回治ったと云ったら分かるのだ」

「治ったんですかネー・・・?」

「治ったんじゃ」

「ああ、あっ、ほほ、ほんとうに治ったんや、マァ・・、あのう、ありがたい、神様。ありがとうございます。ありがたやありがたい、ほんとうに治ってる、わっ、あ、ありがたい夢じゃないわ。ありがたい、ありがたい神様、神様とお約束した通り、このにくい、この、こいつから離れますから・・・もう後は知りませんよ神様。こいつが人間界でどんな悪い事をしても知りませんよ。あーっ、ほんと治った。あぁ、ありがとうございます。神様、神様ありがとうございます・・・なんもお礼しなくていいんですかネー」

「お前はなにもお礼などできんだろう」

「い、いえ、わかり、ありがとう、有難う御座います。ありがとう、ほんならもう逝っていいですか〜」

「どこに逝くのだ」

「いや、父上のところにはよ逝かんと、もう体が治ったから、云いにいかんと・・・あぁ、やっと、やっと会えるわっ。父上と母上に会える、ありがとうございます。ではもう離れる、離れます・・・」

と云って喜び勇んで離れて逝った。



・・・・ただ一言、少年に成り代わり、若いみそらで殺された侍に

”ごめんなさい許してくださいよ”

と。

この侍が前世で、幼馴染から”女”を横取りせんと企(たくら)み殺害されていた二番目の犠牲者。

その侍を刺し殺した張本人は、今生に障害を持って生まれ変わり、既に中学1年生になっている。  

この少年にとり憑いていた最初の怨霊が、前世の報復として潰瘍性大腸炎という難病を小学生低学年の頃より併発させていた。

その難病を引き起こしたとされる怨霊も居なくなった。

その後を引き継いだ今回の怨霊も、霊界に居るご両親の元に喜び勇んで去っていった。

がこの二人目の怨霊、前世の侍が云っていた言葉が私の喉仏に小魚の骨のように鋭く突き刺さり神経を苛立たせる。  

それは自分の他に”コイツに恨みを持っているモノがまだ居るとすれば、多分オンナでしょう”と云う事だ。

この言葉を訊き、他にも怨霊の気配が漂っている、と思わざるを得ないこととなった。  

”気配が漂っている!”

という場所は、怨霊が多数集まる山の麓の林の中である。

その一角に怨霊たちによって捕らわれている前世の殺人鬼がいる。

この殺人鬼こそ、前回よりご相談におみえになっている少年の魂なのだ。  

捕らわれし少年の魂の廻りにチラホラと”女”の気配が漂っていると云うのである。

捕らわれている場所と云うのは、浮遊霊なども多数集まる血臭漂う不気味なところ。

この少し下に地獄の入り口がある。  

この辺りでは霊が点々と木陰に潜んで居るのは分かっているが霧のような靄(もや)に覆われていてハッキリとみる事は出来ない。  

が、それは、やはりまだ別の怨霊が居ると言う事なのだろう。

喉仏に突き刺さる小骨が”他にも居る”と言う事を暗示していたかのように新たな”オンナ”が現れたのだ。  

今回は、たまたま気になっていた小骨だが、予感を大事にしたお蔭で新たな怨霊をみつける事が出来た。

 それは、ご両親の承諾もなく”少年”のお名前を書き、魂を呼び出してみた事からだ。

お名前を呼び魂を呼び込むと少年の魂では無い、ナニモノかが私の中に入ってきた。

それが小骨、ではなくオンナだったのだ。  

入ってきた霊は私の呼びかけに何の反応も示さなかった。

その為、この霊の正体を探ろうとすかさず両手で手印を組み、頭上に掲げ念を入れる。

すると”オンナ”を想像させる恨めしいうめき声を発するモノが出てきた。

 ”小骨の正体みたり!!”やはり男の影にオンナありだった。

早速この事を父親にお知らせすると、取るものも取らずやって来た。  

先ほどの”オンナ”を再び父親の前に呼び出すべく、少年、杵築ひじお(仮名)のお名前を呼ぶ。

すると、ひじおの魂と重なりとり憑いていた”オンナ”が入って来た。



 

「おい、お前は杵築ひじおか?違うな、誰だ!先ほど出たヤツか」

「・・・???・・・」

と聴くが返事がない。

しかたなく、また伝家の宝刀を抜く。

すると

「・・・・イッ、イイヤァッ、ヤ、ヤメテクダサイ、ヤメテクダサイマセ」

と忽(たちま)ち叫び声をあげる。

念を入れると云う事は凄まじいエネルギーを一気に全身に浴びせると云う事なのだ。

ある怨霊が云うには”背中を切り裂かれたような衝撃”が突き抜けると云っていた。

「やめてくださいだと?お前が返事をしないからだろう」

「ヤヤ、ヤメテクダサイマセ・・・」

と私の声をイチオクターブ程高め、明らかに女性と思わせる声で”やめてください”という。

「お前は先ほど出たヤツだな」

「さ、さようでございます・・・」「お前は女か」

「は、はい、女でございます・・・」

「女のお前がなぜ、このひじおにとり憑いているのだ」

「と、とり憑いている?とり憑いているにはそれなりの訳があるのですよ」「なに、訳があると云う事か」

「さようでございます」

「では、このひじおの事をお前は知っているのか?知っているのならば、先ず性格をいってみよ」

とり憑いているものに性格を聴くと云うのは、前世で間違いなく”ひじお”に関わっていたモノなのか、を確かめる為である。

「このひじ おと云うのは残忍な男でございますよ。ほんとうに残忍な男で冷たい男でございますよ。最初はニコニコして可愛い顔で、優しい猫撫で声で私に近寄って来て”お姉さん今日はあったかいですネー、どちらにお出かけですか?”とあのような優しい感じで近寄ってきたんです」

「このひじおは可愛い顔をしていたと云うがどうだ」

「可愛いと云うよりも幼い感じなんですよ」

前回の怨霊が言っていた”可愛い顔”と云うのは合っているようだ。

「お前はその時幾つぐらいだったのだ」

「私はですネー10・・・4、14だったんですよ」

「14歳だったのか」

「さようでございます」

「このひじおは幾つぐらいだったのか」

「この男はですネー20・・・5,6・・・26位だったですかネー」

「そうか、では年は大分離れていたのだなぁ」

「大分離れていますネー、だけど私達の時代はですネーそのぐらい離れていてもなんということもなかったんですよ」

「ところで、お前は前世では何をしていたのだ?仕事だ」

「仕事?仕事など私は、そのような下品な事はしておりません」

「仕事とは下品な事か」

「さようでございますよ、仕事をする女人なんか云うのはですネー、ずーっと下の方の人間ですから、そのようなもののする真似事は、私は一切致しておりませんでした」

「ではそなたの家は何をしていたのだ」

「私の父上と母上は由緒正しい家柄の生まれでございますから、お父上様はお侍でお城に上がっておりました」

「では、お前の父親は上級武士と云うことなのか」

「さようでございます。上級も上級、家老職を務めておりました」

「そうか、家老職を務めていたのか」

「さようでございます」

「このひじおというのは前世では何をしていたのだ」

「この男は侍でございました」

「侍か。ではこの男は上の方なのか、それとも下だったのか?どちらだ」

「上とか下ではなく、上級職は上級職だったのでございます」

「では上級武士だったのか」

「さようでございますネー上級武士は上級武士だったのでございます」

「そうか、その後猫なで声で近寄ってどうなったのだ」

「その後はですネー、その時私もですネー”まぁなかなか感じの良いおにいさん”と想ったんですが、でですネー何回かお会いするうちにですネー”おまんじゅう食べに行こう”てネー誘われたんですよ。私達ネー武家の娘としてはですネーむやみやたらに男の方とですネー、一緒にお出かけする事など出来ないのでございます。そのような事が、万が一父上や母上にみつかったらどれだけのお叱りを受けるか分からないのでございます」

この当時女性を口説く、常套句は”饅頭食べに逝こう”だったらしい(複数の怨霊の言)

「男女の仲に於いてはそれほど厳しい時代だった、と云う事なのだなぁ」

「さようでございます。どちらのお屋敷にお住まいのお武家様方でも男の方と二人きりになるなどと云う事は出来ないのでございます」

「では、お前はどこでこのひじおに出会ったのだ」

「私はですネー、たまたまお父上の御用がありまして、お父上の懇意(こんい)にされている方のお屋敷に出かけている最中でございました。その時たまたま茶店の前で私が立ち止まって視ていると傍に寄ってきたのでございます」

「そうか、その茶店は町の中にあるのか」

「さようでございます。お町の中に色々なお店がございます。そこにある茶店が私にとっては珍しいものでございますから、どのような物があるのかな、と云う気持ちで視ておりました。そうしたら何処からともなく、後ろからお声がかかり、ハッと視たらニコニコ笑ってですネー可愛い顔した愛嬌のある顔で”どちらに逝かれるのですか?何か興味があるのがありますか?”とか、優しいお顔をしてネー私に云うんですよ『いえ、そうではございません、ただちょっと』と、その時はですネー私足早に離れたのでございます」

「そうか足早に離れたのか」

「さようでございます。そしてですネーもう私としてはですネー感じのいい”おにいさんだなぁ、感じの良いお武家さん”だなぁーと云う印象を持っておりました。そしてですネー、それから暫くしてからですかネーまた私がお父上のご用事でお町にお出かけしている時にたまたま、またお町でお会いしたのです。その時に”あっ、お久しぶりでございますね”と云われ、私”久しぶり”と云われる所以(ゆえん)がないのですが『あっ、ああっ』と一応世間の眼がございますので、たとえ立ち話でもそのように頷(うなず)く分けにはいかないのでございます。そうしたら私の傍に寄ってきてですネー、私は歩いて先を急いでいたのですが”おまんじゅでもどうですか?食べに逝きませんか”『いえ、そのような事は』と一応お断りしたのでございます。それでもシツコク憑いてきて”ちょこっといいではござらぬか、ちょこっといいではござらぬか、そこで私が美味しいおまんじゅうをご馳走してあげる”と云われたのです。だけど私こう、周りを視たらですネー、万が一知り合いにみつかったら大変な事になりますので『いえいえ結構でございます』と云ったら”じゃぁ今度会ったら必ずおまんじゅうを食べに連れて逝くから約束してネー、頼むよお嬢様”と云われたものですから私つい『ハイ!』って返事をしてしまい、もうそれが後悔の始まりです。その時はまた・・・それから暫くすると、今度は、私は別にご用事と云う程ではないのですが、うちの雑事係、庭とか色んな雑用をする小間使いですかネーそれと一緒にお町に出ていたのでございます。そして色々なお店をみて回っている時にまたお会いしてですネー”お嬢様、またお会いしましたネー今度は約束守って頂きます。『いえいえ、今日は雑事係のじいやと一緒でそのような事はできません』と、”あっそうか、じいやといっしょか”『さようでございます今日はじいやと一緒にお買い物でございます。今日はこれで失礼いたします』と云ってその場は逃れたのでございますが、やはりあの男、今考えると私の後をつけたんでしょうかネー、私が・・・私が出ていると必ず出会うんですよ。もうそれで私もどっちかと云うと、私もそれほど嫌な気持ちは持っておりませんでしたから、とうとう二人でお茶屋に入る事になったのでございます。まだ・・・うーん、まだお城を、たまたまこの男はお城に上がらなくて良い日だったのでしょうネー、たまたまお昼前、お昼前でございました。そして私知らないうちに、お会いした時に”この町では良くないから次の町まで逝きましょう”と云われ次の町まで歩いていったのですよ。大分遠いい道のりでございます”大丈夫、大丈夫暗くなるまでには帰ってこれるから”と、私安心して憑いて逝ったのですよ『おまんじゅう食べですよネー』とそしてですネー、一つの町、向こうの町に歩いて着いた時にはもう大分時間が掛かっておりました。このまま、また帰れば暗くなると言う、私慌てて『もう,私帰らなければお父上にどれだけお叱りを受けるかわかりません。男の方とこのような歩いて,このような事がもし知れ渡ってしまったらお城中に大変な噂がながれます貴方様にご迷惑をおかけします。どうかもう帰りましょう』と云ったら”大丈夫、大丈夫その時は私があなたのお父上のところにご挨拶に伺うから大丈夫、私にお任せください、私があなたの、あなたのお父上のところにちゃんとご挨拶してどのような感じになっているかちゃんとお話しします。もしだめならあなたを妻に娶(めと)ると云う事をいってですネー『えっ、私を妻にですか?』”さようじゃ、そなたを妻に娶る、私はそなたの、そなたのその可愛い顔とか、体、皆好きじゃ、そなたのような娘が私は好きなのじゃ"と言われ、私ビックリして何回かお会いしましたけど、まさか私を妻にという言葉が、私ビックリしました。”あっそれならお父上にお話して頂ければ、話がうまくできるか”とそう想いまして『じゃぁ、ちょっとだけお茶屋に上がります』といったらですネー、そこのお茶屋、奥にお部屋があったのです。そこで、ここではまずいから、と云われるもんですから、そりゃそうですよネーたとえ町が一つ違っても、もし万が一男性の方と二人で饅頭を食べていたら大変な事になりますから、私も顔を指すのは良くないと想い奥の方に逝ったのです。奥の座敷のあるところでございました。そうしたらこの鬼はですネーお酒を頼んだのです。『えっ私、私はおまんじゅうですよ』"おまんじゅうは後でもいいから、お父上に話をするのに一杯飲んでおかないと私も上がってだめだ”そんな馬鹿な事はないでしょう、と想いながら”まぁっしょうがない”ここまで来てじたばたしてもしょうがないと想いお酒を頂いたのでございます。そしてちょっと頂いてですネー、私、お酒なんか飲んだ事がないのですよ。だからもうすぐに顔に出て”おう可愛いのうそなた可愛い、私の妻には最高じゃ、最高じゃ、はよ飲め、はよ飲め”と何杯も進められてですネー、もう早くかえらなきゃ、足元がフラフラしてですネーそこから、茶店から急いで出たんですよ。そうしたらネー”そんなに慌てるな、慌てるな、ここを逝くと近道があるから”と云われ近道へ誘われたのでございます。それを私は少しでも早く、と想う気持ちで近道に入ってしまったのです。うっそうとした木の茂ったところでございます。ほそーいですネー、本当にお化けでも出るんじゃないかと云うような、そのような薄暗いところなんでございますよ」

「そうか、その時はもう薄暗くなっていたのか」

「いえ、まだ暗くはないんですが林の中ですから・・・」

「そらそうと、その時の季節はいつ頃だったのだ」

「あの時はですネー、わりと暖かい日和だったのでございます」

「そうか、では春か」

「いえ、春よりもう少し暖かかったのでございます。ですから日はわりと長かったのでございますが、そこの小道はですネー鬱蒼(うっそう)とした林の中でございました。そこに歩いていくとですネーいきなり後ろから抱きつかれ”お前がすきじゃ、わしの嫁になれ!”と云われ無理やり唇を奪われましてネー、そして無理やり体を開かされたのでございます。もう恥かしくて、恥ずかしくて、私抵抗しましたがあの鬼には勝てませんでした。もう無理やり犯されてしまったのです。『もう駄目です私、あなたとしか一緒になれません。お父上様に言って下さい。お父上に云ってちゃんと私を正式に妻として認めてください・・・』と、だが、あの男は変わったのですよ。突然”やかましい!!お前のようなヤツをわしの妻に出来るわけなかろううが、わしはお前のようなモノを妻にはできぬ”『えっそのような、そのようなご無体な、あなた私を妻にすると云って私の体を、私の体を無理やり開いたのではございませぬか?』ともうしましたが”うるさい!”と言われ、私『お願いします。お願いします。なんとか私を妻に妻に』と縋(すが)りましたが、足蹴にされ、それでも私は縋って逝きました。そうしたら小さな短刀を出し、腹を一突き、二突き、めった突きでございます。もうそのままそこで、そのままそこでこっちに来てしまったのでございます。痛くて、痛くてたまりません・・・今でも血が溢れて、溢れてたまりません・・・」

と。



しかし、この坊やは前世でとんでもない事件を起こしていたのである。

それも若い女性を無理やり犯し、刺し殺すとは、更に前回、前々回の侍の時と同じく、皆腹を傷つけ死に至らしめていたのだ。

前回、背中から刺し殺された侍が”用が済めば皆殺すのだ”と云っていた事は本当だった。

可愛そうにまだ14歳の娘さんではないか・・・。



「もう私、悔しくて、悔しくて、今も私・・・血だけが出るんじゃないんですよ、中の腸も出るんですよ。腸がでないように必死に押さえているのです。ここはですネー暑いんですよ」

「なに、そこは暑いのか」「さようでございます」

「だが、他の怨霊達は寒いと云っているが」

「私の居るところは暑いのでございますよ。もう暑くて、暑くて、着物を着ているものでございますから・・・着物はもう血だらけで、中の腸まで出るものですから、押さえるので精一杯で、悔しくて、悔しくて・・・」

「そうか、可愛そうになぁ、ではお前はこの男をどうする」

「どうするもこうするもございません。この男もですネー、腹の中がネーめちゃくちゃになってネー血だらけにしてやりますよ。私この男に犯され、刺されて殺されたのです。この恨み必ず晴らします。そしてこの男は、女性の方から殺されるように仕向けます。必ず女性の方に殺されるように致します。また、この男は人間界で私と同じように女性を弄ぶのでしょう。そして弄んで簡単に捨て去るのでしょう。必ずこの男は女性に腹を刺されて殺されるようにいたします」

「では、今もお前が腹を傷めるような事をしているのか」

「やっております」

「お前がやる前は他の侍がやっていたのだろう」

「さようでございますネー」

「その時にはお前は何もしていなかったのか」

「その時は、私は控えておりました。他の方がいなくなったので、私が入れ替わったのでございます。私は今までの方とは違いますよ。私は侍の娘でございます。今までの方のような柔(やわ)な事はいたしません。徹底してこいつの、コヤツの腹(はらわた)をですネー、かきみだして血だらけにして、そしてこいつは生涯腸で悩む事になるでしょう。そしていずれ女の方とお付き合いして、そしていずれ刺されるでしょう。刺し殺されるでしょう。そして地獄に引きずり込んだ時に、こちらでネーお会いしたいものです。その時は、私はこちらに来たら許しません。絶対許すことはしません。この男の大事な”モノ”を引き千切ってやります。引き千切ってやります。そして未来永劫の苦しみを与えてやろうと想っております」



個別に恨みを抱く複数の怨霊がいた場合、今回のように先にとり憑いている怨霊が居なくなるまで次の怨霊は待機していなければならない。

今回は、私が前の怨霊二人を強制的に排除した事から、最後?と思われる、この女性に復讐の番が回ってきたのだ。

が、もし、私が最初にとり憑いていた怨霊を排除していなければ、それこそ、何時、順番が周ってきたやも知れないのだ。

また、このような怨念の強い怨霊は輪廻転生を幾ら繰り返しても恨みが癒えるまでは決して離れる事はない。

それを、人間界の時間に直すと、最初の怨霊が私にみつからなければまだ暫くは憑いているだろうから、最後と思われるこの女性まで順番が周ってくるのに1,000年は軽く超えるだろう。(人間界の200年が霊界では1、2年程度の感覚)。

次元の違う世界の”時”の流れを今生で考えても、まるで無意味な事だろうが、こちらで、千年経っても霊界ではほんの5年〜10年程度、或いはまだ短い間隔になるのではないだろうか。

だから、自分の順番が回ってくるまで”控えている”と云う言葉が口をついて出たのだ。

(余談だが、集団≪5人以上≫で一度にとり憑かれた時と、今回のように個別にとり憑かれた時とでは、病に雲泥(うんでい)の差が生じる。たとえ今回3人とは言え同時にとり憑かれなくて幸いだった、と云えるのではないだろうか)



 「ところで、お前以外にまだひじおにとり憑こうとしているモノがいるのか?」

「さようでございますネー多分私が最後だと想います。もう誰も居ないです。影も何もみあたりません。私が最後でございますから、私の想うようにしょうと想っております。どうか私のやろうとする事をお見逃し頂ければあり難いのでございますが」

「そうか、今人間界の私の前に(ソファーに座っている)ひじおの父親が居るのだが、何か父親に云いたい事はないか?」

「お父上様でございますか?」

「さようじゃ、ひじおの父親じゃ」

「さようでございますか。お父上に一言、・・・あなた様のご子息は”鬼”でございますよ。このようなご子息を持たれた以上あなた様も大変な事になります。大変失礼だとは想いますが私はあなた様になんの恨みもございません。しかし、この息子様には苦しんで頂きます。地獄の味わいを味わって頂きます」

と父親に向かって話す。

「うーん(何とも言いようが無い)お前は我の目を通してこの父親の顔は視えているのか」

「顔は視えております」

「顔の周りはどうだ」

「周りは靄(もや)がかかってますから全く視えません。顔だけは視えます」



他の怨霊も云っていたが、あの世から人間を視ると顔は浮き出て視えるが顔の周り、景色等は全く視えないと云う。

テレビ画面で顔の表情だけを映し回りをぼかしているような放映のしかたがあるが、それと同じようなのだろうか。



「顔はハッキリ視えるのか」

「ハッキリ視えると云う事ではありません。目鼻立ちは分かりますが、ハッキリとは視えません」

「ではひじおは前世では可愛い顔をしていたと云うが、そうだったのか」

「ほんとうに可愛い顔をしていたのですよ。まぁ何ともいえないですネー、通りがかりの人が”あれ子供じゃないのか”というような感じで、大人なんですが、子供のような顔なんです(今現代も中1だが、まだ小学3,4年生にしかみえない)無邪気な顔をしているんですよ。それで私騙されたのですよ。まさかこのような方が私の足を無理やり開こうなどとは想ってもおりませんから、まさかと想っていたが、まさかが大変な事になってしまったのです。本当に鬼でございましたネー」

「そうか、ひじおの父親がお前に前世で酷いことをした息子に成り代わり謝罪したいと云っているが、どうする」

「分かりました。お父上様に恨みは御座いません。大変申し訳ございません。大変な殺され方を致したもので、あなた様のご子息であらせられるこの憎き男に同じような目に会わせようと想っております」

<いやーそりゃ気持ちは分かるんですが、私の大事な子供なんで(父親)>

「大事なもんか!!」

<いやー、そりゃ>

「大事なもんは皆一緒じゃ!!」

<うーん、そりゃ>

「誰でも一緒じゃ!私の父親や母親は私をどれ程大事にしていたか、その大事にしていた私をそなたの息子はあれだけの残忍な殺し方をしたのじゃ、そなたがもし、そなたの息子に大事な、と云うのであれば、そなたにとり憑き、そなたの妻にもとり憑き、その息子達、娘達、子供達、皆にとり憑き少しでも恨みを晴らしてやろうぞ・・・それでも良いか!!」

<いやーそりゃこまります。要するにどうすればいいんですか?>(あまりの剣幕に困惑するしかない)

「どうする事も何する事もない、そなたは父親じゃ、何もする事もない、為すがままじゃ、恨みを晴らすまでじゃ、もうそなたと話す事もない」

<いやー、そりゃ困ります>

「困るのは私じゃ、血だらけじゃ、今も腸から手を離すと腸が出てしまう。血だらけじゃ、そなたが困るものではない。困るのは腸じゃ、私じゃ分かったか」

「今、ひじおの父親がお前に怒鳴られ大変困惑している。困り果てているのだ」

「困る?ナニガ、誰が困るんですか、あなた様はナニモノですか、ナニガ困るんですか、困るのは私でしょぅ。私の父親でしょう。私の母親でしょう。私の無残な死に様を父親、母親が視た時に、どのような、どのような顔をされたと想いますか。姿を視た時にどのような、父親、母親、ましてお城の皆様方に対してどのような言い訳をされたとお想いですか、私が殺されて以来、父親、母親は家から出る事もなくなりました。一切家から出る事もなくお城に上がる事もなく、家の中で私に対する供養をして頂きました。しかし私は供養される事はない、私はひじおにとり憑き苦しめる事しかないのです。それしか私の浮かぶ瀬は無いのです」

「そうか、そりゃそうだろう、お前の悔しい気持ちは十分分かった、ところで今、お前はどのようなところに居るのだ」

「ここはですネー、ここの場所の事ですか?」

「さようじゃお前は殺された所に居るのか」

「殺されたところじゃありません。ここは上に(霊界)あがる途中にあるんですよ。ここは広ーい、一本道があってネー、周りは木と云うのか林と言うんですかネー、私が殺された場所とは全く違うのですが、霧が多いですネー向こうや、あっちに人が沢山居りますネー、私と同じように苦しんでいる人が居りますネー」

やはり前回の怨霊が居たところと同じ場所のようだ。

「ではそこは暖かいところか?」

「ここは暑いんですネー、私はここに来て知った事でございます。大変寒いところもあるみたいですネー、そしてこの下をずーっとさがると地獄の、地獄の釜が蓋(ふた)を開けているんですネー、そこから異様な声が聞こえるんです。背筋がゾーットしますネー、そこに入ると二度と戻れないんです・・・この下にあるんです・・・怖いんです。そこに逝くのは、視るだけでも怖いんです。だから誰もそこには近づきません。怖いところでございます・・・」

「そうか、地獄の入り口が近くにあるのか」

「さようでございます」

<酷い、罪な事をしていたのだなぁ>と父親はガックリ首をうな垂れ嘆く。



 「お前にどのような慰(なぐさ)めの言葉を使ってもお前の心が癒える事はないのは良く分かった。また”許す”等と云う事も出来ないのはよく分かる」

「あなた様はどなた様でございましょうか?私にお説教じみた会話をされるとは、どなた様でございましょうか」

「我の名前を知りたいか」

「さようでございますネー、お名前をぜひお聞かせくださいませ」

「我は宇宙総帥八坂啓二と云うものだ」

「うちゅうそうすい、やさかけいじ様、ウチュウソウス様、うちゅうそうすいさん?どのような事をされる方でございましょうか」

「どのような事をする、ではない。、我は天界より降臨した神じゃ」

「カ、カミサマ、神様でございますか?」

「さようじゃ神じゃ」

「まぁ、、ご冗談ばっかし、うちゅうそうすい様、やさか様と云う方はご冗談がとっても上手い殿方でございますネー」

「今、我が冗談を言っているとでも想っているのか、そなたは誰の中に降りているのだ。人間の中に降りる事など出来るのか!」

「え、人間がですか?人間が私を呼べる?そのような事はありえない事でしょうネー、そういえばあなた様、神様と云われれば神様以外私を呼ぶ事など出来ない筈ですネー」

 「さようじゃ、我は神じゃ!」

「わ、わかり・・・神様、神様・・・神様どうぞ私を助けて下さいませ」

「なに、助けてくれ?助けるにはどのようにしたら良いのだ」

「いいえ、この傷を治して頂ければ、神様ならどのような事でも出来るとお聴きしました。神様、このおなかを治して下さいませ。この腸を治して下さいませ。この腸を治して下さいませ、もう暑くて暑くて、血だらけで、暑くて、暑くて、もう臭くて、臭くて、私大変云いにくいのでございますが、ここで、ここでもう垂れ流しのような、垂れ流しです・・・」

不思議な事だが霊になっても”小便”は出ると云う。

「そうか、そのような状態になっているのか」

「さようでございます・・・もう気持ちが悪くて、気持ちが悪くて助けてくださいませ。傷を、傷を治して下さいませ」

「よし分かった、では傷が治ればこのひじおから離れるのか」

「もし、万が一治して頂けたら、神様、神様にたいするお礼と致しまして、この”鬼”から離れるとお約束致します」

「そうか、ではお前はこの”鬼”から離れると云う事だな」

「さ、さようでございます。さようで、ほんとうに神様、治して頂けるのでしょうか?」

「そうだな、お前のこれまでの痛み、悲しみ、苦しみ、悔しさ、更にお前のご両親の悲嘆に暮れた日々を想うとそのままにして置くと言う訳にもいかないだろう。我が介入した以上、お前に何時までもその苦しみを続けさせる訳にはいかない。その傷を治してやろう。そうして一刻も早く元の体に戻った姿を上に居るご両親におみせし安心させてやるがいい」

「さ、さようでさようでございます。そのような事が・・・神様、神様ありがたきしあわせで、ありがたきしあわせで、もし治りましたら生涯神様の事は忘れません。生涯神様の事は忘れません」

「よし分かった、では我の前にひざまづいて居ればいい、良いか」

「わかりました。分りました」

 と私の前に跪かせる。



 さて、これから、うら若き14歳の身で、死後の世界に旅出された娘さんを元の綺麗な体に戻し霊界で待つ父母の元に返すとしょう。   

まず、両手を左右に広げ、大きく弧を描くように上下に煽(あお)る。その後は、私自身の魂(宇宙総帥)に体を委(ゆだ)ねる。

すると、回転させていた両手を止め、その両手

 を口元に持っていき、水道の蛇口に両手を添えて水を掬い飲むような形に手を組み、大きく息を吸い込む。

その吸い込んだ息を上向きに勢い良く吐き出す。

この繰り返しを5,6回、そしてまた両手を上にあげ楕円形を描くように動かす。

それを数回繰り返し、次は両手を広げ、親指と人差し指をくっつけ、跪(ひざまず)いているであろう怨霊の頭上に掲げ、傷をいやすようなエネルギーを降り注ぐ。

最後は両手を左右に広げ更に煽(あお)るように手を動かし、また頭上に掲げエネルギーを降り注ぐ。  

前回、刀を背中から突き刺され死んで逝った侍の刺し傷を治した時とは多少手の動きや息遣いが違う。

今回の女性は腹を何回も刺されたという。(人間の施術さながら、それぞれの傷に拠って手の動きや息遣い、エネルギーの照射等は異なる)

並大抵の深手ではない”血が吹き出て腸が飛び出ている”と云っていた事でも想像できる様に。

 傷を治す一連の動きが全て終わる。

と....。



「ウッ・・・ウッ・・・ウッウウッ・・・グッ」

と始めは唸る程度だったが、しだいに声が大きくなり.........。

「ウウ、ウーッウーッウーッウッ・・・ファッグ、ワッ・・・ファツ、ファッ、ヘッヘッヘッ」

「どうだ?」

「アーッ、アッ、アアアァ・・・からだが・・・体が楽になりました体が・・・」

「どうだ、体の傷を視てみよ」

「ハッ、はぁ、ああっ、そうですネーそうですネー、おなかはどうなっている?あっ、血が消えていますネー」

「血が消えているか」

「ち、血が消えております・・・アラッ、これ私ですよネー」

「そうだお前じゃ」

「ち、血が消えています・・・あらっ、私どこにいったんでしょうか?」

「どこにいったのじゃない、そこに居るじゃないか」

「えっ、私でございますよネー」

「そうじゃ」

「血がないんですよ・・・?」

「当たり前だろう、今我が治してやったのだ」

「えっ、ほんとうに治ったんですか?」

「触ってみるがいい」

と私の両手で刺されたところを触ってみるように云う。

すると、左右の手を刺されてキズが出来た箇所まで運び撫(な)ぜるような仕草をする。



「あっ、あらっ、あっ穴が無い、腸もない、腸もない、あららっ、ほんとうに治ったんですネー、神様ほんとうですかネーこれは」

「本当だ嘘ではない」

「神様、私は・・・私をそのように・・・弄(もてあそ)んで、これは夢でしょうこれは」

「夢ではないのじゃちゃんと治っているのだ」

「ほんとうに治ったんで、夢じゃないんでしょうか?」

「夢ではない、お前の手足をみるがいい、ちゃんとあるだろう」「さ、さようでございますネー、あらぁこの身体は私ですか?」

「さようじゃお前の身体じゃ」

「治ってますネー夢じゃないんですかネー」

「お前は元の生前の体に戻ったのじゃ」

「あっ、あああ、ありがたや本当に治ったんですか」

「そうじゃ治った。今から上にあがり両親の元に逝くがいい。そして人間界で叶わなかったご両親の孝行をしてやるのだ」

「ああ、あっ、ありがたきしあわせに存じます。あり難き幸せに存じます。あり難き幸せに存じます・・・もうこの鬼から離れます。ありがたきしあわせにぞんじますありがたき、ありがたき・・・神様、一生このご恩は忘れません・・・しし、失礼いたしました・・・」

と云って喜び離れて逝った。



 

なんとも惨(むご)い最期を遂げたものか、まだ14歳の身空で、これから先、まだまだやりたい事が山のようにあったであろうに。

結婚そして子供、更に孫と続き、どれだけ楽しい人生が待っていたやも知れぬのに。

人生半ばに届く事さえも叶わず途中で痛ましくも惨殺されてしまったのだ・・・。  

今回の少年には怨霊が3人とり憑いていた。

それも皆”女絡(がら)み”で殺された人々だ。

最初の侍は毒薬を飲まされ、後のお二人は刀で突き殺されたという。

前世で複数の殺人を犯し罪を償う暇(いとま)もなく、今生に誕生した。

或いはさせられたのか?

人間は生まれながらに罪(業)を背負っていると言うが、これ程の大罪を背負って生まれて来るとは、もしこの怨霊を視つけていなければ・・・

もし、このまま怨霊を背負ったまま生きていくとすれば・・・

成人した少年の前途、更なる人生の先に如何なる運命、悲運が立ちはだかっていた事だろうか・・・。

”腹を刺されて殺される”と云っていた様に、それを思うと鳥肌が立つ。

まさに前世と逆の再現を崖っぷちで食い止めたのではないだろうか。  

運命の分かれ道、キーワードは”大腸炎”だった。

なにはともあれ”大腸炎”の原因、と思われる怨霊は全て居なくなった。

今後は一日も早く健康な体に戻って社会に役立つ素晴らしい人間に成長して頂きたいものだ。  

最近の殺傷事件・・・誰でもいいから殺したかった、等と簡単に”殺し”をのたまう。

何の感情も表さず殺しの実行に移す輩にもやはり前世の怨霊が絡んでいるのは必定だろう。  

今生の殆ど全ての事件に関わりを持つ”闇に潜む住人”言い換えれば怨霊。

これも輪廻転生のなせる禍か・・・

前世で受けた”恨み”今生でキッチリお返しいたします。

(”怨霊の祟り”は、ご相談者にとり憑いている怨霊を私の中に呼び込み、前世で起きた”殺された事実”を喋らせたものを書き綴ったものである)  

この記述も、今、現在中学1年生の少年の魂にとり憑いていた前世の因縁を私の中に降ろし、前世で起きた事件、怨霊となってとり憑いた訳、復讐などを喋らせたものである。  

ここに記されている内容は録音したものをそのまま記載した事実なのである。

更に、怨霊の”女の影”と云っていた事が未だに私の脳裏から離れない。  

解決のしようがない悩み、難題、奇病難病等を抱えている方々、貴方にも前世の怨霊が潜んでいる可能性大ですよ。

宜しければ当相談所まで・・・。

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私の中に・・・・・ 除霊の真実 お墓 と 仏壇 霊界のウソ土地の怨霊土地のお祓奇病難病警告天罰料         金         表リ         ン         ク








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