心霊なんでも相談室

相談事例7


今回のご相談者は27歳の息子さんをお店の後継にと考えられている50代の母親からである。

ご家族は旦那さん、長女、長男、それに母親であらせれるご相談者さんを加え4人家族という。

ご相談内容は、ご家庭内に於いて、母子、姉弟間での諍いについてである。

争いの原因となる張本人はいつもイライラしていると云うご長男。

お話によると、将来、お店の後継にと考えていたご長男が家庭内の揉め事が原因で1年前に家を飛び出して行った、このままほっといていいものか?

と将来を案じての事である。

ご家庭内の揉め事、とお聞きして最初に頭に浮かぶのは土地に纏わる因縁である。

土地に纏わる因縁と言えば、数百年前に土地を所有していた人間の霊である。

そこで、今回も土地に纏わる因縁が絡んでいるのか、を調べてみる事にした。

死後数百年経た現在に、そのような過去の亡霊が本当に関わっているのか?

とご不審がられるであろうが、あの世とこの世では時間の経過が全く違うために起きる弊害なのである。

今生に於いて数百年前と言ったところで、あの世では、まだほんの数週間か、1ヶ月程度の感覚でしかない。

当時の土地の所有者は、土地は先祖代々から子々孫々まで引き継がなければならない大事な財産だと考えられていた。

故に、現在のように簡単に土地を手離したり、収得したりできる環境ではなかったのだ。

万一、利益を得るため、として土地を手放す事にでもなれば大変な自体が生じる事になるのである。

数百年前の人間と現在の人間では家屋敷に関する考え方が全く違う。

そのため、数百年前の人間は死後も先祖代々から伝わる家屋敷から離れる事はできないでいるのだ。

”自分が離れると土地を取られるのでは?”との不安感なのである。

そこまで固執するにはそれなりの訳がある。

その訳とは、死後の世界に入ったからといって”生きている”時とあまり変わらないからである。

故に、死んだ?とはなかなか理解できないのだ。

たとえば、死後、最初に逝く霊界の待合所(三途の川)にしてもそうだ。

この待合所の風景は人間界の昔の田園風景と全く遜色ないのである。

そこには牛や馬を引き田畑を耕しているお百姓さんや、川にはと網で魚を獲る漁師までいる。

嘘のようであるが、これも本当のことなのである。

このようなことは、私が怨霊のキズを治し、怨霊の棲む林から霊界の待合所まで移動させた時に怨霊が視た景色を私の口を使って喋ったことから分かったことなのである。

”えっ、私死んだ?嘘でしょ”と幾ら”お前は死んだのだ!”と言っても信用しないほどなのである。

それ程、生きていた時と同じ景色を目の当たりにしていると云うことなのだ。

ただ違うところと言えば自分が生活していたところの風景ではないと云うだけ。

違う風景と言っても、近隣の見慣れた風景、要するに違う村に来たような感じ。

霊界の待合所に逝かない魂は、所謂、寝て起きたらあの世だった、と云うぐらいなのである。

と言う事で土地に纏わる因縁とは死後”土地を守る役目をになってしまった霊”と云うことになる。

一旦、その役目を担うと責任感から離れた時どうなるのか?

と当時の素朴な人間は考え、万一ご先祖さんの待つ霊界に帰るようなことでもしでかすと、ご先祖様からどのようなお叱り、追求をうけるやも、と危惧するのである。

土地を守る霊が、土地を取られるのでは、と不安を感じる行為は、無断で我が土地に侵入し、家を建て住み着かれた時。

万一、そのような自体になれば、躊躇する事なく我が土地から追い出すべく執念を滾らせ、様々な厄を出し困らせるのである。

では執念を滾らせ怒っているであろう数百年前の土地の持ち主が、今回のご相談者様宅にも本当に関わっているのか?

を知るには紙面にご住所を記していただけば直ぐ分かる。

調べ方は簡単である。

ご住所から霊的エネルギーが発しているか、否かを確認するだけでいいのだ。

霊的エネルギーが発していれば土地の因縁が関わっていることになる。

ご相談者様から記されたご住所を拝見すると案の定ご住所から強力な霊的エネルギーが発している事が分かった。

と言う事は、土地の因縁が今回の問題に少なからず関与しているのでは?

と疑われる結果となった。

案の定とは、過去人間が住んでいたと思われる土地には90%以上の確率で数百年前の土地の持ち主(霊)が憑いている、と云うより棲んでいる、と言った事からだ。

棲んでいると言うからには、当然棲む家もあると言う事。

だが、その家は霊と同じように人間の目につくことはない。

要するに同じ土地に、現在の建築物と過去の建物が重複するように建っていると云うことになる。

さて、ではご住所を読み上げ数百年前の土地の持ち主を私の中に呼び込んでみよう。

「大分市・・・町に潜んでいるモノ入って来い!、大分市・・・町に潜んでいるモノ入って来い!」

と数回呼んでいると私の中に霊的エネルギーの主が入ってきた。

「お前が大分市・・・町に潜んでいるモノか?」

と聞くが首を傾げ........現状を理解できない、と言うか突然の呼び出しに一体何が起きたのか?

・・・とパニクッテいるのだ。

それはそうだろう、あの世の住人になって以来、これまで一度たりとも、誰からも呼び出しなど受けたことはないのだ。

故に不審がるのも無理はない。

それでもしつこく

「お前が、大分市・・・町に潜んでいるモノか?無視をするつもりか!」

と何ども言っていると、流石に腹に据えかねたのか

「ううう・・・ムシとかなんとかウルセイヤツじゃのう〜〜!!お前はナニモノか〜〜!!」

と怒鳴って出てきた。

そこで

「我か!我は宇宙総帥と云う神じゃ〜」

「な〜に〜、どこのカミか〜・・・ウワーッ!!」

と叫び声を上げる。

どこのカミか〜、と言ったところで両手を頭上に掲げ念を入れた。

すると

「ウガガガガ、ヤヤヤ、メメメテ、ヤヤヤヤ」

と即刻悲鳴をあげる。

「どうだ分かったか!!」

「ウウー〜、ワワ、わかったもナニモ、ほほ、ほんもののカミサマでございますか?」

「そうじゃ、本物の神じゃ、我がそなたに聞きたい事があるから呼び出したのじゃー」

「ナナ、ナニオ、ワワワ、わたしナニカ悪いことをしたのでしょうか?」

「悪いことをしたのか、それは分からないが、お前はなぜ、いつまでもここにいるのだ」

「なな、なぜといいましても、ここは私の、ワタシの先祖代々から続くお屋敷でございますから」

「そうか、そこはお前のお屋敷か」

「さ、ようでございます」

「ところで、お前は前世では何をしていたのだ、人間界にいた頃の仕事だ?」

「わ、私は侍でございました」

「侍だったのか」

「そ、そう侍でございます」

「お前は上級か下級、どっちだったのだ」

「私は家老職まで勤めたものでございます」

「そうか、ではお前は重役だったのだな」

「さ、さようでございます。神様からそのように言われると私恥ずかしくて・・・・」

「そうか、ではお前に少し聞きたいのだが、今我の前にいる人間はみえているのか?」

私の前のソファーに座っているご相談者

「み、みえます」

「では、この顔はみたことはあるか(ご相談者)」

「女人でございますか?」

「そうだ」

「みたことございます。私、みておりますよ」

「そうか、ではこの女人はいつもどのようにしているのだ(お店での日常の動き)」

「いつもと云うより、この女人はですね〜、クヨクヨしていますね〜、顔は丸くてわりと、こう明るい感じなんですが、私がみる感じではいつもクヨクヨ悩んで、そこにおる人間に(職場)”あんた大丈夫かえ〜、どうかい、どうかい〜”とか言ってね〜わりと機嫌を取っている感じでね〜、いつもクヨクヨして親身になって、なんか”あ〜ほんと、そうそう、そうしてくれたらね〜ふ〜んふ〜ん”と云う感じでおりますよ」

数百年前の土地の持ち主は、このように自分の土地で暮らす人間の日常をいつも詳しく視ているのだ。

「そうか、ところでお前は、ここにおるものたちに何か(厄)しているだろう」

「ナニカと言ってもここは私の屋敷でございます。ここにいるものは私が苦しめているのですよ。ですから私がこの女に入った時(憑依)、この女人は鬼のような顔になって、傍にいるものを、怒鳴り散らしておりますよ。ですから、傍におるものは、傍におるもので”ああっ、あの人は少し病気ではないのだろうか。突然変わるからなぁ〜、いつもニコニコしていると思ったら突然変わってしまうからなぁ〜”といつもおぞおぞしておりますよ」

「そうか、それはお前がしているからだろう。お前が何もしない時は、ここの連中はどんな感じなのだ」

「全体的にみていろいろおりますが、だけど、わりとここにおるのは、なんか私から言わせると失礼でございますが、わりとマジメですよ。だけどみんな暗いですね〜、和気あいあいとした仲良くしているような感じにはみえませんね〜」

「では、少し待って」



今、喋っていることに対しては如何ですか?

とご相談者にお伺いする と

<・・・・暗いですかね〜、男性はおとなしいですね〜>

おとなしいですか

<はい>

では、そのおとなしい雰囲気が霊からみると暗く感じるのでしょうねー

<はーやはり暗く感じるのでしょうかね〜、女性はまぁワイワイ言っていますが・・・まぁ息子が入っていたとき、姉ちゃんなんかと私たちと諍いがずーっとあったから、は〜ぁ>

では、おたくも突然発狂すると云うような事を言っていましたが

<いえ、それが姉ちゃんと息子がいる時にワーット言っていましたね〜>(ウワーッと怒鳴る)

だからそのような時の事を言って居るのでし

ょう。

<は〜そうでしょうね〜>

だからそのような揉め事も、この霊がさせていたのですね、揉めるように揉めるようにと。



「おい、今話した事は聞いていたのか(ご相談者との会話)」

「聞いていました」

「では、この女人が発狂するのはお前がさせていたのか」

「ハイ、私もするのですよ。私も時々、あんまり腹がたったらやるんですけどね〜、まぁこれ自体がね〜、なんかヘンなものが憑いておりますね〜」

「なに、変なものが憑いている?それはどのようなものだ」

「うーん、私から視たらですね〜、なんか乞食のようなやつが憑いていますよ。こぎたないヤツですね〜、でそれがね〜、こう私が何もしない時はそいつがね〜なんかこう、入って良く、これに(ご相談者)喰わせてますね〜 そいつがむにゃむにゃしていますね〜、そうするとこの女人もね〜なんかかんか食べないとおれないんでしょうね〜、誰もいなくなった(お店)らすっと影に隠れて、なにかこう、食べてはね〜、そして知らん顔して出てきておりますよ」

「そうか、良く分かった」



何か良く食べるといっていますが如何ですか?

とご相談者にお聞きする。

と<・・・アメですねー、アメですよ>

そうですか、アメを食べているのですね。

霊からすると人間の周りの建物などは見えないのです。

顔や姿しか見えないので建物の影に入ると何も分からない、が何か食べているのは分かっているようですねー、見られてましたねー

<はぁ、舐めているのが分かったのですねー>

とビックリされる。



「おい、聞こえるか」

「な、なんでございましょうか?」

「お前はいつまでもそのようなところにいてもしょうがないだろう」

「いえいえ、いつまでもそんなところといいましても、私のご先祖様が大事にしてきたお屋敷でございますから私 の一存で去ることなどできないのですよ」

「そうか、ならばお前の先祖に我の名前を言って許しをもらうがいい」

「か、カミサマのお名前を使っても宜しいのでしょうか?」

「そうだ、我は宇宙総帥と云う神じゃ、名前を忘れるでないぞ」

「ううう、うちゅうそう・・・・さ、さようでございますか、わたし、ご先祖さまのところに逝っても”かみさんとお会いして、かみさんから上にあがれと言われたから帰った”と言ってよろしいんでしょうか?」

「そうじゃ、神からそのように命令されたと言えば名誉なことと先祖から喜ばれるぞ」

「さようでございますね〜、か、神様とお会いできるなんて本当にもう、なんといいましょうか、私、ここに待っていて良かったと思っております。もしそのように上にあげて頂けるのでしたら私、ご先祖様の待つ上に帰ります。神様から帰ることを許可頂いて帰ったと言っても宜しいのでしょうか?」

「そうだ、そのように言って帰るがいい」

「それでは神様、私もう、腹が減って腹が減って、ほんともう、退屈で退屈でしょうがなかったのですよ。ですからこいつたちがナニをやっているのか、なにをやっているのか、見るしかなかったから、だけど私も上にあがれと言われてやっと決心がつきました。やっと上にあがって、では私自分であがりますから神様、離れてよろしいでしょうか?」

「よし、では自分であがれるのだな」

「は、はい、この上をずーっと上がっていったら多分ご先祖さんと皆さんがおるとことにいけますので」

「よし分かった、では我から離れて自分から逝けばいい」

「あああっ・・・・」

とナニかを言いたげなアアアを残し上に昇って逝った。

この上をずーと昇って逝ったら、と言うように上に逝くと先祖の暮らすふる里があり下に降りると地獄がある。

死後どのぐらい経ていたのか、を聞くのを忘れたが、やはり腹を空かせていた。

ただただ腹をすかせて先祖代々から続く土地を守っていたのだ。

それに退屈だ、と退屈がてらに人間界を覗いては人間を追い出そうと困らせていたのだ。

だが、今回の霊は(土地の持ち主)ご相談者には憑依し発狂させていたのではあろうが息子さんには関わっていなかったようである。

ご相談者のお話によると、息子さんだけに揉め事の責任があるように言われていたが、実はそうではなかったのだ。

むしろご相談者であらせらる母親に原因があったのでは、と思われるような霊の喋り方だった。

しかし、それもご相談者に全ての責任があると言うのではなく、ご相談者も言い換えれば被害者だった、と云うことのようだ。

それは自分としては揉めたくもないのに揉めるように仕向けられていたのだから。

また、怒りたくもないのに怒るように土地の霊にされていたのだ。

しかし、いつもながら感心する、土地に潜む霊は人間を良く観察しているものだ。

影に隠れて何かを食べる?

とアメを食べるところまで視ていたのだ。

怖いですね〜・・・・・。

だが、もっと怖いのはご相談者に”乞食”が憑いていると言う事が分かったことだ。

果たして、この乞食はご相談者にどのような障りをだしているのだろうか?

今回はご長男は既に家から出ているため、ご長男については何も聞くことはしなかった。

がご相談者のご心配はこれで癒えたわけではない。

ご長男が家を飛び出た理由が未だ不明のままなのだ。

だが、揉め事の原因の一端を担っていたのでは、と思われる土地の霊もいなくなった。

これからは、ご家族に真の平和が訪れるのではないだろうか。

それにいつもイライラしていると言うご長男との揉め事は、全て先程の土地の霊だけのせいではなかった。

更に、イライラするのは学生の時に起こした事故で頭を打ったのが原因ではないか、と新たな説を出す。

その事故以来精神状態が安定していない、そのせいでイライラしているのでは、とも。

家を出たと言う理由も、やはりその事故が起因しているのでは、とまで言い出した。

がまずは、これまでの揉め事が、学生の時に起こした事故が原因で脳内に何らかの損傷を受けた影響なのか、それとも事故とは関係なく霊的作用の現れなのか、を調べて見ることにする。

霊的作用であればお名前からエネルギーが出ているからすぐに分かる。

と言う事で、ご長男のお名前を書いていただき霊的作用の有無を確認する。

と、やはりお名前から怪しげな霊的エネルギーが発生していることが分かった。

そこで早速ご長男のお名前を呼び霊的エネルギーの主を私の中に呼び込み前世で何があったのか、を聞くことにする。

「伊良のイラオ(仮名)入って来い!伊良のイラオ入って来い!」

とご長男のお名前を数回呼んでいるとナニかが入ってきた。

ナニかとは当然前世の因縁に決まっている。

が入ってきてはいるが私の顔を横に傾げているだけである。

何が起きたのか、と一瞬戸惑っているのだ。

ありえもしないことが起きたことに。

「お前は伊良のイラオか?」

と聞くが知らん顔、所謂無視である。

「お前は無視をするのか?お前はイラオかと聞いているのだ!!」

と一喝するが、それでも・・・・・・の態である。

と突然

「うるせーのう、オマエハ!!ナニを言っているのか!!」

と激しく返答してきた。

まだ私の恐ろしさを知らないからの暴言である。

「うるせいーとは何だ!我がお前に聞いているだけなのにそのような態度をとるのか」

「ナニガ態度だ!お前はナニモノジャ!!」

「お前からナニものだ、などと聞かれなくてもよい!、こっちがお前はナニモノだと聞いているのだ!!」

私の喉を絞り上げたような、くぐもった声で怒鳴るように激しく逆らう前世の因縁にキレタ!!

即刻両手を頭上に掲げ念を入れる。

すると

「グガガガガガwwwwwwナナナナナ、ナンナンナンナンなんなんですか?これ!ウワワワワグッ」

とたちまち悲鳴を上げる。

「お前が逆らうからだ!!どうだ!!」

「アウウウウウウウuuuuu////ワワワワッ、ウウッ、クルシイイ」

「どうだ、逆らうのをやめ今から我の聞くことに全て応えるか?」

「こ、コタエルモなにも、コ、こたえなければまた、このようなカミナリが落ちるような仕打ちを・・・ス、するのではないのですか?」

「そうだ、お前が逆らえばまた天罰をかけるのじゃ」

「ワ、分かりました、なんでもお応えしますから、どうぞお聞きになってくださいませ」

「よし、それでは、まず聞くのはお前の前世からじゃ、お前は前世でナニをしていたのだ。仕事だ」

「わ、私は侍でございました」

「侍か」

「さ、さようでございます」

「では、この伊良のイラオはナニをしていたのだ」

「伊良の、これも侍でございました」

「そうか、侍だったのか」

「さようでございます」

「では、お前は、この男の性格は知っているのか?」

「セイカクでございますか?」

「そうだ、性格は知っているのか」

「セイカクは、う〜ん私、この男とは小さい時から屋敷が近かったものでございますから、もう兄弟のような感じで過ごしておりましたから、性格と云うのは、もうなんか改まって言うほどの事ではございませんが」

「いや、改まって言わなくていいから、この男、イラオの性格を言ってみよ」

「この男の性格は、セイカクと云うより私の知っている範囲でよろしいでしょうか?」

「そうだ、お前の知っている範囲でいいから喋るがいい」

「分かりました。このイラオは・・・うーん、何というか、小さい時から物事に対する理解と言うか、理解力と云うか、大変理解力に優れていて、いつも周りの人から”あの子は頭がいい子ですね〜頭がいい子だなぁ”と褒められておりました。それで、これうぬぼれて”俺はお前たちより頭がいいからなぁ〜、みんな見てみぃ、俺と一緒におったって、俺の方を見る目が違うだろう”と云うような感じで自分の頭の良さと云うのか能力にうぬぼれていて、人の前では鼻をふーんと上げて偉そうにしていました」

「そうか、そのような感じだったのか。では本人は頭が良かったと言うのだな」

「あたまと云うよりも、確かに私なんかよりは優れていたのではないでしょうか。それよりもいつもこれは自分の事を自慢するのですよ”お前たちとは違うのだ、お前たちとは違うのだ”と言って」

「そうか、ではそのような性格をどのように言うのだろうかなぁ・・・うぬぼれやか?」

「・・・うーん、ですから性格と云うよりも、要するに人を見下ろすと云うのか、みくだすと云うのか、いつも自分はお前たちと違うのだ、と言う感じで、こう振舞うものですから私なんか”ああ、あいつがまた来た、あいつがまた来たわ”と言って”もうあいつと遊ぶのはやめよう、どっか行こう、どっか行こう”と言って”あんまり遊ぶと言う事をしなかったのですよ。もう合えば”おい、あそこに今度また勉強しに行こう、だけどお前は勉強ができないからなぁ”と自分のことばっかり言って、いつもそのような感じでございます」

「よし、分かった。少し待っておれ」

「はい、分かりました」



お宅の息子さんは前世では頭が大変良かった、だからその頭の良さをひけびらかしていたと言う事をいっているようですね。

鼻持ちならなかったと言う事をいっているのです、だから今でも頭がいいのではないですか、とご相談者にお聞きする。

<・・・えーとっ、スポーツなどは優れています>

頭は如何ですか?

<頭はね、勉強をすればいいと思います。本が好きだし、自分からはあまり勉強はしませんが、本とかが好きで・・・・・>

そうでしょうねー、頭は良いはずなんでが、この侍は、あなたの息子さんから殺されているのですよ。

だから勉強ができないようにされている可能性があるということです。

前世で頭の良さをひけらかしていた息子さんに殺された恨みを抱き自分たちと同じように勉強ができないようにしていた、と言うことではないでしょうか。



「おい、もう一度でてくるがいい」

「は、はい、なんでしょうか?私の話が間違っていたのでしょうか」

「いや、お前の話が間違っているとかいう事ではない。ところで今お前は我の前にいる女人がみえているか」

「分かっております・・・いや〜この女人どこかで見た事があるのですよ」

「見た事があるというのは、イラオに関わっている女としてと云う事か?」

「うーん・・・イラオ、う〜んさようでございますね〜、うーんイラオのなんですかね〜・・・アネサンですかね〜、姉さんがおったのですが、その方に良く似ていますね〜」

「姉さんの顔はどのような感じだったのだ」

「アネサンの顔はうーん・・・わりと丸顔で、みんなから、まぁ可愛いと評判だったのですよ」

ご相談者も、さぞ若い頃は可愛い感じだったのではないかと思わせる丸顔。

「そうだったのか、ではイラオも男前だったのか」

「うーん、これはですね〜、人には物凄く愛嬌がいいのですよ。それこそ人が道などナニかを聞いたら、それは丁寧ですよ。ですから人に言わせたら”あの人はほんとうにいいニイちゃんやなぁ〜思いやりがあってほんと繊細じゃなぁ〜良く気が利くわ、もうちょっとナニカ聞いたらなんでも良く教えてくれるわ”と、もうほんとこの男はですね〜そのような感じで人ウケがいいのですよ。ただわたし達仲間うちでは”ふ〜ん、俺は頭がいいのじゃ”と云うようにしていますが、知らない人が視たら”あの人はいつも感じがいい人ですね〜、いつもニコニコして、あのお屋敷の息子さんと云うのはやはり父上が偉かったからでしょうね〜”と云うような感じで物凄く世間体はいいのですよ」

「では少し待つがいい」



前世では、世間体は良かったと言っていますが、とご相談者に。

と<そうですね〜、人うけはいいと思いますよ>

やはり性格は前世と同じと言う事のようだ。



「ところで、お前がこの男に憑いていると言う事は、この男に殺されたという事なのか?」

「そうそう、さようでございますよ、こ、こやつに騙されてしまってもうほんとうに・・・もうクヤシクテ悔しくて、クッソッーもう!!(殺された事を思い出したのか急に怒り出す)か、必ずクルシメテやる!こやつをクルシメテ頭をこんがらかせてやっているんですよ」

「お前はどのような殺され方をしたのだ」

「ワタシ、こやつに殺されたのは、グックククッ!!カタナデ背中を斬られてガケから蹴落とされたのですよ・・・ワタシ肩から背中を斬られて、腹もイタクテ痛くて、そして崖から突き落とされて、顔から、もう突っ込んだものですから顔も腫れ上がってしまってカカカッ、クヤシクテ悔しくて、口からは血が吹き出るし、もうア、ウフフフ(泣き出す)わたし、殺されたのが寒い冬だったものですから、もう寒くて、寒くてたまらないのでございます・・・もう地獄と同じでございますよ」

「そうか、そのような苦しみに合っているのか」

「さ、さようでございます」

「なぜ、そのように殺される羽目になったのだ」

「なぜ、と言われましても、いや〜女なんでしょうね〜・・・私なんかは、いつも道場に通っているのですが、こやつも同じですが、その道場に一人娘がおったのですよ、それが大変可愛い女の子だったのですよ。それで私なんかも”あの子なんか可愛いなぁー、今度まんじゅうでも食べに誘ってみるか”と言ったら”お前たち、そんなくだらないことをするな、お前たちがそのようなことをしても彼女が言う事を聞いてくれる訳がないじゃないか”とそのように言ったものですから”では、お前はできるのか?”と言ったら”そんなはしたない事はしないよ、俺たち侍がそんなはしたない事をしたらいかん、女なんか云うのは自分から求めるものではないのじゃ、向こうから来るものじゃ”とそのような事を言っていて、道場の師範代の娘さんにまんじゅうを食べに行こうと言ったのを聞いていたのでしょうね〜、そして”お前なんかみっともない真似をするなぁ〜、あんなお嬢さん誘ったりして、面汚しじゃないか!!”といったので”お前とは関係ないのだから、別にどうってことはないじゃないか!”と言って、そして私ら、このお嬢さんとおまんじゅうを食べに行ったのですよ。お茶屋にまんじゅうを食べに行ったのですよ」

「そうか、それは良かったなぁ」

「だけどその事がこいつの耳に入ったのですよ、そしたらこいつは大変嫉妬深いのですよ。それで私たちに”お前ら、お嬢さんとまんじゅうを食べにいったらしいなぁ”と言ったから”そんなことはないよ”と言ったら”うるせー!お前、聞いたのじゃ、今度二度とそのような事をしたら殺すど!許さんぞ ”と言ったから、えっこいつが殺すぞとかいう言葉を使った、とビックリして普段は絶対そのような言葉を使わないのですよ。普段はほんと言葉使いが優しいのですよ 、で気取ってはいないのですが、本当に言葉使いが優しいのですが、あいつがね〜興奮して”お前殺してやる!”おーい、あいつ俺なんか殺してやる、といったなぁ〜、ほんとナニを考えているのか、もしかしたら、あいつあの女に惚れているのじゃないのか?”いやーハッタリじゃハッタリじゃほっとけほっとけ”と言って、そしてまた誘ったら、またあいつの耳に全部入って、そしてある日、お祭りがあったのですよね〜、村のお祭りですよ。村のお祭りなんか言ったら侍の私たちは行きませんよ、みっともなくて、普段は行ったことがないのですが、それでもこいつが私のところに来て”おい、村のお祭りがあるから一度村のお祭りに行ってみるか?と言うから”うーん、村のお祭りになんか逝ったらおまえ、侍がそのようなところに逝ったら恥ずかしくておまえ、村の人もゆっくり踊れないから、そんな事はやめとけ”と言ったら”いやいやーそうじゃないのじゃ道場の娘さんも田舎のお祭りを見てみたいといってのう、気にしているらしいのじゃ、それで、うーん、ちょっと私がのう〜娘さんを誘って祭りに逝ってみようと思うのじゃ、だからその前におまえも連れて行ってやろうと思うのじゃ、だから行くか?”と聞かれたので、娘さんが行くなら行くしかないなぁー”と言って、でそこの村と云うのは私たちのところから何里か離れているのですよ、で暫く歩くのですよ。途中崖があり”おーい、まだ遠いのか?”と聞くと、いやもうすぐそこじゃ、すぐそこじゃ”といい、だが山道でございますからね〜、一山越えてそれから逝くわけですから、で途中であそこに光が視えるだろうが、と言われずーっと視たら、ずーっと向こうの方に火が燃えているのが、と、その火が分かったから”おお、あそこか、まだまだ遠いのう〜と言って覗いていたら、ドーンと、後ろから刺されてしまって、刺されてそのまま足で蹴落とされてしまって崖から突き落とされてしまった。もうそのままでございます。”ウームッウッーム!!グオッ!ウーッ!”と言って気が付いたらこっちに来ておりました。もう悔しくて、クヤシクテ、今でも背中から血が吹き出て、腹からも血が出ております・・・体もでこぼこになって、ユルサンゾ〜、サムクテ寒くて、血だらけで身体中がカラダジュウガ////」

裏声で悔しさを訴える。

「よし分かった少し待て」

「サ、サヨウデスカ・・・・・」

と喉を絞るようにして出す声に私自身が耐えられなくなり少し休憩に入る。



<うちの息子はあまりガーッと云うようなタイプではないですね>

とご相談者。



「よし、もう一度出てくるがいい」

「は、はい」

「お前の事は大体分かった。ところで、今、お前は復讐はどのようにしているのだ」

「ふ、復讐でございますか?」

「そうだ、復讐だ」

「フクシュウウはわたし、こやつに殺されたものでございますから、こやつもいつも人に騙さるように、ですからこやつは誰を視ても信用できないのですよ、安心できないのですよ、怖いのですよ。ですからいつも疑心暗鬼ですよ”人を視たら怖い、怖い、ああっあいつに近寄ってはコワイ、コワイ”といつも怖い怖いと人を視ると恐れておりますよ。わたしはこやつに騙されて殺されたものですから、こやつにも騙されて殺されると言う怖さを、こやつにどんぶんに叩き込んでおりますから、こいつは普通は平然と話しておりますが、それが過ぎるとだんだんと、その相手が自分にナニかするのじゃないかと怖くなり、それからは顔を背けるようにしておりますよ。私は、人と話すとやられるのじゃ、やられるのじゃと、私が耳元で囁いておりますから、最初はニコニコと喋っていてもだんだん”いや、これはおかしい、おかしい?と思うようなり、ですからこいつは今、人間恐怖症でございますよ。どこに逝っても”いや、これはもう駄目だ!怖い怖い”とそして冬の寒いとき、こいつはガタガタ震えて、ああっ肩がコル肩がコル、ああなんかおかしい、あっなんか頭もおかしい、ああなんで俺の身体はこうなるのかなぁ”と、おかしいといつも言っておりますよ。わたしが背中を刺されて痛いと思い出し”グウウウッアアッ”となったとき、これも”ああーっ!なんかおかしい、アアッー!”と言っておりますよ。ですからこれはもう殆どノイローゼ(私の知識を引用)のような状態になっておるのですよ」

「そうか、では人間恐怖症と云う事か」

「さようでございます。わたしはまだまだこやつをほっときません。私を騙した以上、そしてこやつは女を口説くなど、こやつは顔がわりと可愛い顔をしていますからねー、女からは人気があったのですよ、ですがこいつの今はですね〜、この男は女から視ると気持ちが悪くなるようにしていますよ。いつも顔はニコニコ笑っていても目はピクピク動き へーんな目で見るようにさせておりますから目つきが悪く、最初のうちは優しそうなお兄さんだなぁと、女の子も喋っているとだんだんこの人は気持ちが悪い、なにを考えているか分からないわ、とこの男には女が近づけないようにしているのですよ。女が近づくとこいつはキチガイのようになって、自分が恐ろしくなり、あっ怖い!とどんどん逃げるように仕組んでおりますよ」



人間恐怖症にしているということですが如何ですか?

<はい、それは当たっていますねー疑心暗鬼というのは>

とご相談者。

<初めの方は私も半信半疑だったのですが、今お話を聞いて、疑心暗鬼のところですねーそのぐらいからやっぱり・・・はい>

これまでの話を聞き前世の因縁が喋ることは殆ど信用する、とご相談者はいう。



「おい、お前に聞きたいことがある」

「は、はいなんでしょうか、今、私を除けると言いましたがこれはどう言うことしょうか?」

先ほどご相談者と”除ける”と言う事をお話しているのを聞いていたのだ。

「除けると言ったのは、お前が崖から落とされて苦しんでいるといっただろう」

「そうそう、それで寒くて寒くて、悔しくて、私こいつの中に入っている時に、時々人間界を視ているのですよ、そしてねーこれが母親とか言いましたねー」

「おお、そうだ母親と言ったなぁー」

「わたしねー母親とかねー、こいつの身内なんかにねー”みんな敵じゃ、おまえの身内はみんな敵なのじゃ、みんなおまえを騙そうとしているのじゃ、おまえの親でもなぁ 兄弟でもみんなお前を騙そうとしているのじゃ、近寄ってはいかんぞ、お前が近寄れば騙されて最後は俺のように殺さるのじゃ、身内から殺されるぞ”と恐怖、そのようにいつも恐怖を与えております。ですから、この母親の顔だってまともにみませんよ。話しても顔をこう横にして話しておりますよ。そして”ああっ、もううっとしいなぁ〜はやく、早く話を終わってくれないかなぁー”といつもイライラしておりますよ。わたしがそのようにさせておりますから」

「そうか、よく分かった」



<ああっ、早く穏やかに・・・・>

とご相談者はつぶやく.......。



「おい、ところでこの男にはお前以外にナニも憑いていないか、お前のように復讐をしているものじゃ」

「うーん、私らの、ここは暗いんですよ、そして私、もう背中中痛くて、で顔中腫れているからねー、周りを視ることはできないのですよ〜ですから私にはちょっと分からないのですよ〜」

「よし分かった。では今からお前の身体を治してやる」

「カ、カラダを治してくれるのですか〜あ、あなたさまはどなた様でございましょうか?」

「我はウチュウソウスイという神じゃ」

「ウ、ウチュウソウスイ様 カミサマ?えっ!!ではこの上で光っているのは、おおお光様でございますか」

「さようじゃ、お前の頭の上で光っているのが我じゃ」

「ああ、あなた様がこの上で光っている神様ですか、さきほどカミナリがあたまをガーッと打ったのも、頭が割るように痛いのも、じゃ、ではこの光が神様でございますか?」

「そうじゃ、お前が返事をしなかったからじゃ」

初めに呼び込んだとき私の聞く事に無視をしたため念を入れた、その時の事を言っているのだ。

「ああ、わたしの身体を治していただけるのでしょうか、ありがとうございます」

「そうだ我が呼び出しイラオの事を聞いたからせねてもの詫びじゃ、褒美としてお前の母親や先祖が待っているところに身体を治し送ってやる」

「ああ、そうですか、ああ、ありがとう、神様どうかよろしくお願いいたします・・・寒くて寒くて、ウオーッ!血を口から吐いてアアウッアウッ・・・おお、お願いいたします」

「よし、ではそこで待っておれ」

「ああ、ありがたき............」

「そこにおるのか?」

「ここに、ここに跪いて・・・アアックルシイ、ああ、クルシイ!!」

「まて待て、直ぐに治してやるからのうー」

「ああ、ありがとうございます〜」

と感謝の声を最後に、両手を動かしキズを治す術を始める。

と「あああああああアアアアアァァァァァ///////////////」

と言う叫び声を残し上に去って逝った。

いつもイライラしていたのは、前世で幼馴染を殺した祟りだったのだ。

祟られた原因は、道場の師範代の娘さんにちょっかいを出す幼馴染を嫉妬心から刀で後ろから突き刺し、崖に蹴落として殺していた事だった。

それが元で前世の幼馴染に取り憑かれ、復讐の一環として人に騙される、人を信用できないよう疑心暗鬼にされ、人を視ると恐るように人間恐怖症にもされていたのだ。

更に、親子の諍い、姉との喧嘩も仕向けられていた。

今回の息子さんに憑いていたのは前世の因縁、怨霊はこの幼馴染だけだった。

一怨しか憑いていないと言う事は、一人しか殺していないと言うことであり、先ほど幼馴染が言っていたように、前世で優しかったから揉め事にあわなかったのだろう。

人間界は修行の場だと何かの本で読んだことがあるが、修行などではなく復讐される場なのだ。

一度でも人を殺すと何百年、いや千年、二千年と霊界と今生に於いて未来永劫復讐の憂き目に合う事となる。

しかし、私の元にお見えになれば前世の全ての罪が即座に許される、これは矛盾していないか?

前世で何人殺していても許され復讐からも逃れられることに........これでいいのだろうか?

とふと思う。

しかし、怨霊の死に際のキズも治すのだからこれでいいのだ。

今回のご相談者、母親に憑いていると言われる乞食の霊は後日除けることになった。



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