心霊なんでも相談室

”運命とは”


こんな事までデキルのか?

恐るべし前世の因縁、馬鹿な怨霊の緻密な計画とでも云うか。

”男をつくらせない為に自分と同じようなツマラン男とくっつけた”

と、惚れたオンナにとり憑き、今生での誕生から今日まで画策し続けたチンケなヤクザの懺悔である。

今回のご相談者は京都からお見えの24歳になられる可愛い女性。

一見すると前世ではどこか大きなお屋敷のお姫様だったのでは、と思わせるようなお顔立ちとお振る舞いをされる方である。

別に服装がどうのとか言うのではなく、なんとなく気高い雰囲気に溢れているのだ。

この女性が、前世のチンケなヤクザの愛欲により、楽しいはずの、今生の人生を破壊させられてしまっていた。

いや、前世から破壊されていたのだ。

だが、前世では裕福な卸問屋のお嬢様だった、というではないか。

そのお嬢様に、前世から今生まで引きずるほどのナニがあったというのだ。

不幸の始まりは、この怨霊との前世での出会いからである。

万一、この怨霊さえ憑いていなければ今生にて別の人生が開けていた筈だったのに。

前世と同じように今生でも優しいご両親に囲まれ何不自由なく育まれ、裕福な家庭の娘として生誕されていたやも知れない.........と思わずにはいられない。

たった一霊の怨霊の為、前世とは一転して、あろう事か生まれながらにして不幸のどん底に貶められる事となってしまった。

だが、どん底への兆しは前世から始まっていたのだ。

それはともかくとして、なんと、生誕前から男が決められていたという。

その男とは、あろう事か自分の父親だったのである。

この父親の元に生まれ、暴力三昧の日々に嫌気をさし逃げるようにして家を出た。

気がつけばJRの車内だった、と言うご相談者。

では、なぜ前世の因縁が生誕にまで関わていたのか?

そして、今生にまで尾を引く因縁とは・・・・果たして。

その謎を紐解くため、前世から纏わり憑く、チンケなヤクザを呼び出し、前世でのご相談者との関係、そして今を詳細に喋らせた、その記述がこれだ。

前世の因縁を呼び出す。

「ニゲタヨカコ(ご相談者・仮名)入って来い、ニゲタヨカコ入って来い!」

と呼ぶが今回はなぜか、中々入ってはこない。

と言うのも、ご相談者と一緒にお見えになった方の、前世の因縁を先日除けたばかりなのだ、多分その事が影響しているのだろう。

だから、先日の事を知ってか知らずか、と云うよりも向こうでの出来事なので多分知ってはいるのだろう。

故に、今度は自分の番だとばかりに、不意の呼び出しに警戒をして出てこれないのだ。

と云う事は怨霊の棲家である、木々の密集した林の中を逃げ回っている、と云う事になる。

しかし、それでもしつこく呼び出しを続けていると、やっと私の中にナニカが入ってきた。

ナニカが入ったと云うか、私の魂が向こうで捕まえた、と言うことだ。

その捕まえた相手の喋る声と私の声が一人二役の形で私の口をついて出るのである。

向こう側ではナニカの頭の中で私の声がガンガン響くように聴こえるらしいが。

そして、やっと入ってきたモノを厳しく追求する。

「おい!お前はニゲタヨカコに憑いているものか、と聴いているのだ!!」

と意に反して、突然

「ウルセー!!」

と怒気を顕に反発してきた。

「おい、お前はえらく怒っているようだなぁ、お前は前世ではナニをやっていたのだ」

「ナーニやっている?・・・おのれに云う必要があるのか!」

「オノレか、お前はオノレなどという言葉を使えるのか」

「オノレじゃ、逆らうと殺すぞ!うわハハハハ......ウガガガガッgyagyagyagya////////////////」

黙って聴いているとどこまで調子にのるか分からない、で手っ取り早く念を入れる。

すると即座にこのザマだ。

「ウワォォォォ・・・ヤメテ、ヤメテ、ヤメテクレ!ヤメテクレッ!!」

「ヤメテクレではないだろうが!!」

と更なる念を入れる。

「オオオGYA,gyagyaぐぐgugugzyzxyzxzxzxz(何か訳の分からない声)オオオ、ワカリマシタ、ワカリマシタやめてください、やめてください!!・・・・・・・テヘヘヘ」

「そうじゃ、最初からそのように素直に出てくれば手荒な真似はしなかったのだ、ワカッタカ!!」

「わわ、わかりました、わかりました、なな、なんのごようでしょうか?」

「なんのごようでではない、お前はニゲタヨカコか、と聴いたのだ。ニゲタヨカコを呼んだのにお前が出てきたのだろう」

「ささ、さようでございました」

「では、なぜお前が出てきたのだ!」

「イエ、ヒィ//////!・・・・なんでといいましてもわたしなぜか、ここ、これを呼ぶものですからナニかと思い出たら、突然、カミナリが、こう突然頭に・・・ああっ、もうどうか、どうか許してください・・・・(私の念がカリナリの如く激しく頭を貫いたのだ)

「そうか、お前がそのように最初からおとなしくすれば我も手荒な事はしないのだ、分かったか!!」

「わわ、わかりました、わかりました、もうしわけありません・・・」

「よし、まずお前の事を聴きたい。お前は前世ではナニをしていたのだ」

「わわ、わたしは.......」

と言ったきりもじもじもじもじする。

多分、何か言いにくい仕事でもしていたのだろう。

「わわ、わたし、そんな名乗るようなものではございません」

「なのれるものでなくてもいいからナニをしていたのか、と聴いているのだ。前世ではナニをやっていたのだ、お前は!!」

「ウウウッ、ワタシ、ヤヤ、ヤクザものでございました.......」

「ヤクザものか、お前は」

「は、はいさようでございます・・・」

「では、なぜお前のようなヤクザものが、このヨカコに憑いているのだ、なぜだ」

「いえいえ、それはなんでと言われ、話せば長くなるのでございますが・・・」

「では、このヨカコは前世では何をしていたのだ」

「この女はでございますね、なんといいましょうか・・・う〜んあるおたな(お店)の娘でございましたね〜」

「おたなの娘とはなんだ、商いをしていると云う事か」

「さ、さようでございます・・・まぁなんと云うか・・・うーん、小間物屋と云うのか・・・そのような卸の商いをしているところの娘さんでございましたね〜」

「そうか、小間物屋のような卸をしていたと云う事か」

「さようでございます」

「では、お前はそのようなお店のお嬢さんとなぜ関わりができたのだ」

「いえ、関わりもなにも、まぁちょっと話をいいでしょうか?」

「ああいい、そのことが聴きたいからお前に話をさせているのだ。お前のようなヤクザものがなぜお店のお嬢さんに憑いているのか、それを知りたいのだ。その経緯を全て話すがいい」

「わ、分かりました。私、本当の事を言って、このお店の旦那から雇われていたのでございます」

「それはおたなのご主人と云う事か」

「さようでございます」

「そこに雇われていたと云うことだな」

「さようでございます。う〜ん、私たちの時代はそう言う商売、う〜ん商いをしているところの、うーんそのようなところは、う〜ん揉め事多いいものですから、う〜んまぁ私なんかのようなものが裏でやっぱし、こう、控えていると言うのか、揉め事が起きた時にはすぐ出られるように態勢を取っていたわけでございます」

「そうか、ではそのおたなは割と大きかったのか」

「まぁ、大きいと言っても私たちの、まぁ田舎ではございますが、まぁ町と云うか、村をちょっと大きくしたような感じでございますが、そこでは一、二番ぐらいのお店でございました・・・ですから私たちのようなヤクザもんが、そう言うおたなを、やっぱし、う〜ん7,8件ぐらいは抱えていたのではないでしょうか」

「そうか、ではお前たちは用心棒として雇われていたと云う事だな」

「さようでございます・・いえいえそりゃ表には出ておりませんよ、表に出れば商いの邪魔になりますから、まぁ裏で養われていた、とまぁそんな感じでございました」

「そうか裏で養われていたか、そのような男がどうしてお嬢さんと関係が出来たのだ」

「関係ができたと云うよりも、そう言う関係で顔を見知っていた、う〜ん何といいましょうか、この、う〜んオンナ、女と云ったら失礼でございますから・・・う〜んオンナでいいでしょうか?」

「うーん、そうだなぁオンナと言いたいのならオンナでいい、お前の好きに言うがいい」

「わ、わかりました・・・まぁ結局、このオンナ、オンナ?・・・あなた様はどなたさまでございましょうか?」

「我は宇宙総帥と言う神じゃ」

「カカ、カミ?カカカカカカカカカカカ/////////////////」

神と名乗ったところビックリしたのか、喋れなくなった。

「慌てなくて良いからゆっくり喋るがいい、落ち着け!!」

「ワッ、ワワワ!!アアアアナタ、コココココ・・・・・」

「慌てなくても良い、落ち着けと言っているのだ」

「ぐぐgugugzyzxyzxzxzxzウウウウウウウウアタマガガンガンガンガンしてどうしていいか分からなくなったaaaaaaaaaaa」

また、何を言っているのか分からなくなった。

これ程興奮するなら神などと名乗らなければ良かった。

「慌てなくて良い・・・我がゆっくり聞いてやるから喋るがいい、分かったか」

「わわ、わかりました・・・カカカ、カミサマが、なななんでこのオンナを、お呼になったのでしょうか?」

「我が誰を呼び出そうとお前に喋る必要はない。我はただこの女が気になったから呼び出しただけじゃ、そうしたらお前が出てきたのだろう」

「そそ、そうでした」

「だからお前にそのような理由を喋る必要はないのじゃ、お前は我の聴く事に素直に喋ればいい、ただそれだけだ」

「わわ、分かりました。おみそれいたしました・・・神様がこの世におるとは思ってもいませんでした・・・まぁ聞いた事はありますが、まさか、神様とお会いするとはzazazazazazanxnxnxmxmxお、オイノチダケハ・・・アアアオユルシヲ、もう二度と悪いことはしませんからオユルシクダサイ・・・・・・」

「今は良い悪いわ関係ないのじゃ、ユックリでいいから喋るがいい」

「わわわ・・・・・・」

「いいか、我はお前とおたなのお嬢さんの関係が知りたいだけなのだ。そうするととり憑いた理由がわかるからじゃ、何ども言っているであろう、慌てなくていいからゆっくり話すがいい。お前が少しでも隠しだてをするとまた先程のように天罰をかけるだけじゃ、分かったか!」

「あああ、わかってます、分かってます・・・そんな、そんな神様の前で恐れ多くも、そんな事は出来ませんから、素直に喋りますから、わわ、私が前世で悪いことをしたばっかしに神様から、お呼び出しを、ビックリしました・・・・」

「よし、もう落ち着いたのならお嬢さんとの関わりを喋るがいい、分かったのか」

「分かりました・・・は、早い話がこの・・・お嬢様が、要するに商いで、若い丁稚とかお店で働くニイちゃんたちを連れて注文の品物を納めに行っている訳でございます」

「大店のお嬢さんもそのような事をするのか?」

「いや、そのような事は滅多にございませんが地元の上得意様のところには大きなお店のお嬢様として、やっぱし若いものを連れて行くことは、あるにはあるのでございます・・・ようするにお盆とかお正月の時には、ご主人様とか、そう言う一番上の方々が挨拶に行くわけでございます・・・その時、この・・・おおおん・・・・」

私が神と知り、女と言っていいのかお嬢様と言わなければいけないのか、言葉の使い方に戸惑っているのだ。

「うるさい!どっちでもいいから言え!!」

「ハハハハ・・・言いやすい方で言っていいのでしょうか?」

「そうだ、お前の言いやすい方で言うがいい」

「わわ、分かりました・・・いえこのオンナがでございますね、若い衆連れてどこかにご挨拶に行った時に・・・そこで揉め事があったらしいのです、それで若いニイちゃんが飛んで帰って来て”お嬢様が、お嬢様が大変です、色々文句を言われているのです”と言ったのを私たちが聞いて、皆で飛んでいって、そこに居たヤツラと喧嘩してお嬢様を助けたのでございます・・・それが縁で、本来ならお店の傍に近寄る事はないのですが、それが縁で時々、こう顔を合わせた時にご挨拶をするようになったのでございます・・・そうしたら、このお嬢様が本当に・・・このオンナは本当にお嬢様でございますから世間ずれを全くしていないのでございます・・・で私たちのような暴れ者と云うのか、ヤクザものと云うのか、半端ものと云うのか、そういうものに興味があったのでございましょうね〜・・・何か事があるたんびに私たちに、ちょっとこう話しかけるようになってきたのでございます・・・それで私惚れてしまって、このオンナに惚れてしまって、旦那様に分からないようにコソコソと逢うようになってしまったのでございます・・・逢えばあうほど可愛くて可愛くて・・・自分がヤクザものと云う立場を忘れてしまって付?合うようになってしまったのでございます・・・・そ、それが番頭さんなんかの耳に入ってしまって、誰が喋ったのか知りませんが、耳に入ってしまったのでございます・・・そしてある日を境にして私はご主人様から”お前はもううちに出入りは出来無い”と差止めをくらったのでございます・・・そ、それでも私は諦めきれずに、なんとかお嬢様に逢いたい、逢いたいと、そのおたなの周りを、お嬢様が出てこないかとウロウロ、毎日朝から晩まで、隠れて様子をみていたのでございます・・・そうしたらお嬢様が若いニイちゃんたちを連れて、またどこかに、と云うよりも時々お買いものに行かれるのですよ・・・お買いものにいかれる時も小僧さんたちとか、まぁ大体がお買いものに行くときにはバアヤとジイヤとかそう言う年配の人が必ずついて逝くのでございますが、その時たまたま若いニイちゃんが一人か二人?・・・う〜ん二人、フタリだったと思います・・・憑いてお買い物をしている途中ですが、私はもう我慢できずに、つい声をかけてしまったのでございます・・・そうしたらその事が、すぐご主人の耳に入り ・・・私が・・・ようするに私たちヤクザもん・・・私はそんなに上ではありませんのでご主人の口から私の親分の耳に入ってしまって、それで親分から指を詰めろと言われ半殺しの目にあって、それで・・・それで、それでもわたしはお嬢様に逢いたいと言う気持ちが消えず、やっと動けるようになった時に、またお屋敷の周りをウロウロしていたのでございます・・・そうしたら今度は・・・隠れていたのですが、このオンナに見つかってしまって、そしたら私が”あっ、今日はすまんなぁ、すまんなぁ〜”と云ったら、このオンナ”私にもう近寄らないでください、あなたが近寄ると私の・・・おたなの信用がなくなります、もう近寄らないで”と物凄く私、むげにされたのでございます・・・それからまた何度か同じような事があった・・・私このオンナをなんとか騙して・・・・まぁ私たちの村はちょっと入るとすぐ薮があって、そこで私このオンナに思いを遂げてしまったのです・・・・そしたらこのオンナは自分で・・・・ジ、自分でジガイ、ジガイをしてウウウウウウ(すすり泣く)」

「おい、この女が自害をしたのなら、通常は自害するように追い込んだお前がとり憑かれるのではないのか?そうではないのか、お前がとり憑かれる立場になるのではないのか」

「さよう・・・ジガイジガイ・・・だけどその時は自害したが生き返ったのでございます・・・それが私も死んだものとばかり思っていたのです」

「どこで自害をしたのだ。お前が犯したからだろう」

「さようでございます」

「自害はどのようにしたのだ」

「ウウウウウウウ(泣く)・・・フラフラ歩いていてガケから飛び降りたのでございます」

「崖から飛び降りたのか」

「さようでございます・・・私もテッキリ死んだものと思って急いで逃げ帰ったのですが・・・だけど死にかかっていたのが村のものに見つかり助かった、助けられた・・・そしてこのオンナは私からヤラレテ自害までした事が・・・・もうダメです・・・このオンナの・・・父親が私の親分にその、委細、詳細を全て喋り、私はお役人に捕まる前に親分に捕まり殴り殺しにあったのでございます・・・今でも私はこの女に恨みはないのでございます」

「お前、恨みがないのならなぜ憑いているのだ。お前がこの女を犯したから自害したのだろう」

「そうそう・・・さようで」

「お前が恨むのではなく、逆にお前が恨まれるほうだろう」

「ですから今言いましたように私はこのオンナには恨みはないのでございます」

「では、恨みがないのになぜ憑いているのだ」

「いえ、なぜ憑いていると云うよりも、このオンナの事が諦められないのでございます」

「そうか、お前は惚れているから憑いていると言うことだな」

「さようでございます」

「よし、ではお前はこの女に憑いてどのような事をしていたのだ・・・その前に、この女の性格を言ってみよ。お前の云う事があっていれば信用してやる。お前はこの女の事は良く知っているのだろう、性格を言ってみよ」

「性格は、私は詳しくは知りませんが、ただ云える事は、このオンナは天真爛漫で、ほんとに天真爛漫、明るくて、もうホントに誰に対しても分け隔てなく、誰に対しても明るくニコニコ笑ってホントにもう天真爛漫と云うでしょうか、凄くニコニコしている女でございました・・・全く人から嫌われるようなところがありませんでした・・・みんなに優しく接しておりました」

「そうか、そのような感じだったのか。ではお前はこの女にどのような事をしていたのだ、復讐ではないのだろう。だけどお前が憑いていると言う事は何か害をなしていただろう、それを素直に白状するがいい、分かったか」

「害を及ぼしているというよりも、私だけの女でおって欲しいという、ただ単純に私だけの女になって欲しいと言うだけで憑いているのでございます」

「では、自分の女になって欲しいためにどのような事をしていたのだ」

「まぁこんな事を言ってもいいのか分かりませんが、神様が全部喋れと言うのなら私、神様を騙す訳にはいきませんから、全て喋りますから、私のしている事を全部喋りますからよろしいでしょうか?」

「おう、いいだろう、だがお前が喋った事はいちいち確認するからなぁ。もし嘘を云ったらまた天罰をかけるぞ、いいな!」

「いえいえ、嘘など言いません、私はこのオンナが男とか、人と会話すると物凄く苛立つのでございます・・・私は親分からメチャクチャに、ナマスのように切り刻まれて、今も身体がバラバラなんでございます」

「バラバラとはどういう事だ、身体は繋がっているのか?身体中切り刻まれてそのままと云う事か」

「そうです・・・ナマスのように刺されてもう、バラバラと云うよりただ皮が繋がって、こうフニャフニャ付いているだけでございます・・・今ももう身体中が痛くて、血がもう吹き出て、こんなに血が吹き出て、また死ぬんじゃないかと思うぐらい血が吹き出て、もうどうしていいか・・・どうにもならん、もう死ぬのが怖いから、この女に憑いて、この女が他の男とか他の人間と喋るたんびに私のこの痛みが、わたしのこの痛みが・・・悔しくなり、私の苦しみが少しでも分かって欲しいと思い、この女に男を近づけないようにしています・・・ですからこれは男に近づくと身体中が何とも言えない気分になり、その場からすぐ離れないといけない、すぐ離れないといけない・・・と思うようにさせていたのです。そうしてこの女はある時期、私なんかみたいなホータレモンと、付き合っていた事があったのでございます」

「お前のようなイイカゲンなやつと付き合っていたと云う事か?」

「さ、さようでございます・・・それは私の事を思い出して貰いたいがために、私のような半端モノを付けて、そして男に近づけない、男は怖いものだと云う事を教えてやろうと思いつけたのでございます」

「そうか、では今お前が喋った事に思い当たるフシがあるか、ご本人に確認してみよう、では少し待っておれ」

「ははい」

今、喋ったような事に心あたりはありませんか?

要するに、半パもんのような人か、或いはヤクザのような人とお付き合いをした事はありますか? とご相談者にお伺いする。

<・・・・心あたりはありませんが>と。

「おい、そのような人間と付き合った事など無いと言っているぞ、どうなのだ」

「いえいえ、本人はそう言うだけでございます・・・本人はいつもその男から逃げたい、逃げたいと思って”もう、男はイヤダ、嫌だと”もう本当に身体の芯から嫌だと思っている筈でございます・・・もう一度聴いてみてくださいませ、嘘ではございませんから、もうイヤダ、イヤダとは私がさせているのでございますから、させている張本人が言っているのでございますから、神様に嘘は申しません・・・もし私が今喋っている事が嘘だと私の云う事を認めないのなら、神様私が嘘を喋っていると言う事で、私を離して頂けないでしょうか」

「よし、分かったもう一度お聞きしてみよう、また少し待っておれ」

「は、はいお願い致します」

今、喋っている事にお心あたりはありませんか?

<・・・・怖い人ですよねー>

では、あなたの心に男を嫌がる、と言うお気持ちはありませんか?

<あ、男を嫌がる気持ちがあるか、ないかですか?と云えばあります・・・父親です。今まで付き合ってきた人ではなく父親のせいで、男ギライにいっときなっていました>

何と父親のせいで男ギライになったと言う。

と言う事は、今回、怨霊の喋った男とは父親の事だったのだろうか?

が自分がつけた男が父親だったとは怨霊自体も知らなかったようだ。

あ、そうですか、ではあなたのお父さんはどのような感じの方でしょうか。

<・・・ヤーさん関係です>

えっ、そうですか、ではやっぱり怨霊の話した事は事実だったということですね、ただそれが父親だった、という事で。

では、この怨霊の云った事は分かりますか?

<父親のことでしたら合っています。付き合った男性の方でそう言う人はいないですけど、男ギライになった原因は父親です>

半端者とはヤクザものの事を言うのでしょう。

自分がヤクザだったから同じような男をくっつけた、それが父親だったと言う事のようですね。

「おい、お前の言っている事は分かったが、お前が言っている男と云うのはこの女の父親なのだ」

「え!チチオヤ?さようでございますか、私は、この男とくっつけると思ったのです・・・父親だったのでございますか・・・」

「お前たちはそのへんのところは分からないのか、今我が”この女”と云うのは人間界で我の前におる女の事じゃ、お前の方から視て、視えるか?」

「み、みえております」

「そうか、ならばこの女をお前が前世で犯したのだ」

「えっ、このオンナではありませんよ」

「この女ではない?では、お前が犯した女は幾つぐらいだったのだ」

「いえ、お嬢様は十・・・うーん・・・ハッキリとは思い出せませんが・・・十三、四だったのではないかと思います」

「13.4か」

現在のご相談者は24歳、10年前の顔と云うことになる。

「さようでございます」

「では、良くみてみろ、顔に面影はないか?」

「面影でございますか・・・さようでございますね〜、そういえばナンカこのオンナ・・・この女の上にね〜 アネさんがおったのですよ、そのアネさんに良く似ていますね〜」

「ネーサンに似ているのか」

「うーん、あっ思い出しました、髪の形が違うのですねー、髪がこんな髪でしたから、あれですけど・・・ああ!、確かにこんな顔でございました」

「そうか、ではお前に聴きたいのだが、今お前は人間界を見ているだろう、それはどのようにして見ているのだ、それを言ってみよ」

「人間界を視ていると言うより神様がみろ、と言うから視ているのです・・・私が視ているのは、私の真ん前にまーるい穴があってその穴から覗いている訳でございます」

怨霊の目の前に突然景色に溶け込んだようにポッカリと空間が生まれ、そこを覗くと人間界が視えると言うのだ。

「では、お前が掴まえている女がそこにもおるのだろう」 (私の前にいるご相談者ご自身の魂のこと。魂とは言ってもご相談者の前世の姿をした、ご相談者と同じニンゲン。年頃は前世で亡くなった時のまま)

「さようでございます」

「では、そこにお前が捕まえた女がいるのなら、どのようにしたら、人間界にいる人間が苦しがったりお前の思うように自由に操れるのだ。どのようにして動かしているのだ」

「それは、なんというんでしょうか?私は人間界の事は分かりませんが、こちらのことだけでございますが、私はこのオンナを掴まえて、自分が操っていると云うより・・・うーん、人間界の事はこのオンナの方から視たら視えるのですけど、私が視る世界はこちらの世界でございますから、人間界の世界は見えませんから」

私たちが人間界しか見えないのと同じようだ。

人間界でいじめをしても霊界の魂の状態がどうなっているのか、が分からないのと同じ。

「では、お前がくっつけた男と云うのが、この女の父親だった、などとは分からなかったと云う事か?誰が親だとはそっちの世界からは分からないのだな」

「さようでございますねー、ただ、こう突然、これが人間界に生まれると云うのは分かるのですよ、ですがそれが親が誰かは分かりませんが・・・ただ、私はこやつが人間界に生まれたら、二度と男には近づけないと、そのためには、私らのような半端もんのコワサをこいつに味あわせてやろうと思って、そう仕向けたと云うふしはあります・・・ですから先ほど神様が云われたように、このオンナの父親だったとか私は全く分からないのですよ」

「そうだったのか、お前たちの世界の事をもっと知りたかったのだが、ここでいつまでも聴く訳にもいかないからなぁ、時間もないし、ではお前はこの女が人間界に生まれたのは分かっていたと言うことだな。お前が分かったのは、この女の頭の上に紐が伸びた事でわかったのだな」

「そうそう、神様良くご存知のようでございますね〜、さようでございます・・・人間界に生まれたのか、どうかと云うのは頭の上の紐で判断できますから、ただ」

「では、お前の云うくっつけたと云う男(父親)の性格を言ってみよ。正確に言うのだ」

性格を聞くのは間違いなくご相談者の父親か、を確かめるためである。

万一、怨霊の云う性格が父親と同じなら、間違いなくご相談者の父親の事、だと云う事になる。

「わ、分かりました・・・要するにその男と云うのはでございますね〜、非常に物事が雑なのですよ、そして飽きっぽいしね〜、それにただ無責任、責任感などこれっぽちもないやりっぱなしですよ、ですから ね〜、周りから”あの男は半端もんでもろくなやっちゃねーのう、なんじゃかんじゃやるが責任感などまるでねー、責任など全くとらん、ほんとやりっぱなしじゃ”と思われている男でございます」

「そうか、ではそれを聴いてみよう、少し待っておれ確認してみる」

「わ、わかりました・・・あっ、それとですね〜、この男は、まぁ何と言うんかね〜オンナにだらしがないのですよー、もうあっちのオンナにいっちゃ、こっちのオンナと、そして自分の傍にいるオンナには叩いたり蹴ったり、もうやりたい放題の男ですよ、こげな男の傍におったら、もう、二度と男は嫌だと思うのは当たり前ですよ」

「そうか、ではその事もお聞きしてみよう」

「はい、聴いてくださいませ」

今、喋っているのがあなたのお父さんの事かは分かりませんが、今お聞きした事は如何でしょうか?とご相談者にお聞する。

お心あたりはありますか?

<・・・女にだらしがないとか?殴るとか・・・そうですねー>

では、合っていると云う事ですか?

<あっています>

では、やりっぱなしだったと言う事ですね。

<そうですね、それに無責任ですね・・・・>

やはり、怨霊の云った事と同じ、という事は、男と云うのは間違いなく父親の事だったようだ。

「おい、お前に聞きたいが、お前以外にこの女に憑いているものが他にいないか?少し視てくれないか」

「他にでございますか」

「そうだ、お前以外に誰かいないか」

「ここは暗くて、私もうガタガタで良く分からないのでございます」

「そうかならばもういい、ではお前がこの女にしていることはもう他にはないのか?あれば全て喋れ、いいな」

「私が先ほど喋ったこと以外は、まぁ私はこのオンナが二度ともう、男には付かないようにしているだけでございます・・・ですから、これは男を視ると物凄い拒否反応があるのです・・・時々”ウッウッ!”と隠れてやっておりますよ、なんか男がニコニコして近寄ってきてちょっと喋った時あとから”グッグッ”とやっとりますよ」

「そうか、そんな状態になると云う事か」

「さようでございます」

「では、その事も確認してみよう、いいか」

「わ、わかりました」

如何ですか?

<はい、あってます・・・一人になると嗚咽がでます>

「ようし、全て分かった、だがお前はもうこの女から離れるのだ」

「え〜そんなかみさま・・・」

「やかましい!!普通ならお前の身体を治して上にあげてやろうと思うが、お前にはそのような事はしない、お前はこの女を前世で犯したのだろう・・・自害するほどの苦しみを与えたのだ、本来ならお前を地獄に落とすところじゃ、分かっているのか、地獄に落とすぞ!!」

「いえいえ、ジゴクなんか、その・・・」

「どうなのだ!離れるのか、離れないのか?強制的に離すか!」

「イエイエイエ、ジジ、ジブンカラ離れて逝きます」

「お前は本当に自分から離れていくのか?・・・いいか、ではわれの中から離れていくのじゃ、本来なら身体を治すのだが、それは出来無い、前世では自害までさせ、今生にてはお前の身勝手でこの女の人生をメチャクチャニにしたのだ、分かっているのか!!」

「わわ、わかっている、わかっている」

「では、本来なら地獄のところだが、我に全て喋ったと云う事に免じてお前を無事に離してやる、感謝するがいい」

「わ、わかりました・・・かか、カミサマ私どうしたらいいのでしょうか?」

「どうするもこうするもない、お前はそこでのたうちまわれ、そして二度とこの女に近づいてはならない、分かったか・・・万一近づけば地獄じゃ」

「カカ、カミサマ、どうぞオユルシああああああああaaaaaa/////////////////////////」

・・・・・・・・・aaaaを最後に那落の底に転落していった、さようなら・・・・・。。



全て終わった........。

これで、今日までご相談者の流転に付き纏っていた前世の因縁、怨霊は消えた。

更に、前世の因縁に呪われていない方々の仲間入りをし、新しい夜明けを迎えたのだ。

今後は一日も早く本当の自分を取り戻し、抑圧されない自由を大いに楽しんで頂きたい。



いや〜、今回は初めての経験をした。

まさか生まれる前から親が決められていたとは、それも怨霊に決定権が与えられていたのだ。

その決定権とはダレにあるのだ?

しかし、今回の事は霊界の住人も知らない事ではないのだろうか。

なぜ、そのような事が出来たのか?

これも謎の一つ、いや私が知らなかっただけのことではないのだろうか。

霊界では暗黙の了解となっている・・・?

と言う事はこれまでにも怨霊の意思で勝手に親を決めて人間界に生誕させられた魂がいないとも限らない、と云う事か。

怨霊の林に棲むものには生殺与奪の権限、いや人生までも握られている、と言う事は・・・・なんと恐ろしい事か、こんな事を知ったら宗教家はどうなる?説教ができない、教祖がなりたたない........ナニを説いてもムダ。

怨霊は”そんな事をしたフシがある”と言っていたが本当は”父親”だと知っていたのではないだろうか?

イヤ、これもこちら側に居る私が知らなかっただけの事か。

これからは、どんどん怨霊をつっついて人間誕生の仕組みを解明していかなければ、んん?それは神の領域では・・・・エ!ダレノ?

ホントの事を言って、私はまだ霊界のほんの入口が少〜し分かった程度だから致し方ないか。

だが、今回のご相談者が怨霊の作用により生まれる前から父親が決められていた、と云う事は分かったが、その後の運命も生誕後には既に決まっていた、と云うことになるのだ。

運命とは切り開くもの、と信じて努力されている方々にとっては残酷であるが、既に運命は決められたまま動かしがたい宿命となっているのである。

運命・宿命・天命とはなんだったのだ。

では赤い糸は・・・これも前世の因縁、怨霊により仕組まれている、と云うことになる。

ならば全て仕組まれたまま誕生と云う事になれば夢も希望もなくなると言うものではないか。

だが、それが人間界に降りてきた魂の定めなのではないだろうか。

輪廻転生とは限りない復讐の連鎖、苦の連鎖と云うことになる。

が、この復讐の連鎖をこの世で断ち切る事の出来る唯一の希望は”神”である私しかいない。

それも、私の元に導かれて来た特別な方にだけ与えられる恩恵なのだ。

しかし、前世の因縁が憑いていない人、悩みのない人にとっては前記述は当てはまらない。

では、もしや、そのような方々は、赤い糸に導かれて運命の人と出会っている、とでも言うのだろうか.........なら誰が赤い糸を操っていると言うのだ?

それは先祖だろう、先祖もたまには仕事をしなくちゃ。

と云うよりも前世の因縁が憑いていない人は、この記述を読んではいないよ、だから心配する必要もない。

今回のご相談者のようにご自分では落ち度がないにも関わらず怨霊に憑かれ、運命までも変えられてしまう事になるとは、これこそ神も仏もいない証拠ではないだろうか。

いや、それは違う、助けたのは間違いなく”神”なのだから。

神だけはいたということになるのでは。

だが、今回のご相談者は特別だったのである。

今生に生を受けている大概の人は前世で罪をつくった人たちばかりなのだから。

先ほどから記しているように、今回のご相談者は、罪は全くつくってはいなかった、それどころか、前世のヤクザにテメーだけのひとりよがりの犠牲にされていた。

テメーが勝手に惚れて、他の男に取られまい、とただそれだけの理由から憑かれていたのだ。

それだけならまだしも、タチの悪い男(父親)をくっつけ二度と男に近寄らないように怖がらせていた、と云うのだから救いようのない奴に見初められたものだ。

なんと言っても”やりっぱなしの男”を向こう側でみつけ、ご相談者にくっつけたと云うのだから。

それが、まさか父娘として今生で縁を結ぶなどと云う事は怨霊自体知らなかった、と驚いていた。

確かに仕掛けたのは間違いはないと否定はしていない。

”縁は異なもの味なもの”等と呑気な事は言ってはおられない重大事に陥れられたのだ。

そのような事が出来たのも、たとえ人間界に生誕していなくても、あの世ではご相談者は前世で生きていた時と同じれっきとした大人だったからである。

その成人した♀と頭の上に紐が伸びたヤクザモノの♂が怨霊の無理強いでくっつかされた。

そのような時に、ある日突然♀の頭の上に紐が延び、自分の分身であるオンナが人間界に誕生したのである。

当然、♂の方は既に人間界に生まれ、数十年は経っていたと云う訳である。

それがあろう事か父と娘として人間界で縁を持つとは・・・・。

今回のご相談者にとっては最悪の人生を歩かされる結果となったが、また私との出会いも”縁は異なもの・・・”と云う事ではないのだろうか。

前世の因縁、怨霊の、よこしまな、自分勝手で卑劣な行為により大変なご苦労を半世紀に渡って経験させられた。

が、まだまだ残された人生は長い、挽回の余地は充分残されている。

今後はこれまでの苦い経験を活かし前世のように天真爛漫な性格で周りを明るく照らしていただきたいものである。

今後は、幸大かりし人生の再スタートとなれる事を期待したい。


『今生で艱難辛苦に喘いでいる人は数限りがない程いる、これら全ての人は前世の因縁に操られていると言っても過言ではない。

万一、そのような苦悩から解放させる手立てがあるとすれば、小さな頃から前世の因縁の有無を調べ適切な処置を行っておく必要がある。

そうすれば子供の頃から苦とは縁のない人生が送れるというものだ』


宇宙総帥 八坂啓二


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